授業コード 93103900 クラス
科目名 行政法研究Ⅱ 単位数 2
担当者 門脇 美恵 履修期 後期授業
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 行政救済法
授業の概要 行政活動は関係法令に従って適法に行われるのが原則です。しかし、現実には、違法または不当な行政活動によって(ときには適法な行政活動によっても)、私たちの権利利益が侵害されることがあります。そのようなとき、自らの権利利益を守り、適正な行政運営の確保を求めるための法制度およびそれをめぐる判例および学説を学びます。
学習の到達目標 1)行政救済法の体系を正確に理解することができる。
2)行政救済法の基礎的論点およびそれをめぐる学説判例の立場を理解することができる。
授業計画 第1回 ガイダンス
行政救済法とは何か
第2回 行政救済法の体系
国家補償の体系
国家賠償(1)国家賠償の概念と憲法
第3回 国家賠償(1)国家賠償法1条
・1条の責任の性質
・公務員の個人責任
・「公権力の行使」
・「国・地方公共団体」
・「公務員」
第4回 国家賠償(2)国家賠償法1条
・「職務遂行」
・「過失」
・「違法性」
第5回 国家賠償(3)
 国家賠償法1条
・規制権限不作為
・司法行為・立法行為の違法性

国家賠償(4)国家賠償法2条
・「公の営造物」
・「瑕疵」
第6回 国家賠償(4)国家賠償法2条
・水害訴訟と「瑕疵」
・供用関連瑕疵
 
国家賠償3〜4条
第7回 国家賠償(4)国家賠償法3条~6条

国家賠償5〜6条

損失補償(1)
・概念と憲法
・補償の要否
第8回 損失補償(2)
・損失補償の内容
・訴訟手続き
第9回 損失補償(2)
・損失補償の内容
・訴訟手続き
第10回 行政不服申し立て(2)
・不服申し立て期間
・不服申し立ての提起-審理-終了までのプロセス
・教示
第11回 行政事件訴訟(1)
・概念と沿革
・行政事件訴訟と司法権の範囲
・訴訟の類型
第12回 行政事件訴訟(2)取消訴訟、無効確認訴訟
第13回 行政事件訴訟(3)不作為の違法確認訴訟、義務付け訴訟
第14回 行政事件訴訟(4)差し止め訴訟、仮の救済
第15回 まとめと振り返り
授業外学習の課題 テキスト該当箇所に予め目を通し、事後復習して下さい(各回2時間程度)。
履修上の注意事項 六法(種類は問いません)および行政判例百選Ⅰ・Ⅱを利用できるようにご準備下さい。
成績評価の方法・基準 課題(7割)および授業態度(3割)
テキスト 市橋ほか編著『アクチュアル行政法〔第3版〕』(法律文化社、2020年)
参考文献 適宜指示します。
主な関連科目 行政法研究Ⅰ、行政法演習Ⅰ及びⅡ
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
授業終了時に質問してください。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次
法学研究科M法律学専攻 2017~2022 1・2
法学研究科M国際政治学専攻 2022~2022 1・2