授業コード 90503900 クラス
科目名 欧米地域研究Ⅰ(アメリカ) 単位数 2
担当者 船津 靖 履修期 前期授業
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 アメリカの外交政策と内政 The U.S. Foreign Policy and Domestic Issues
授業の概要  アメリカの対外政策および外交に関連する内政の中から院生・学生がテーマを選び、英文を含む参考文献を読み、発表し、期末レポートを作成する。授業のやり方は受講者のニーズに応じてさまざまだが、英文資料の購読と学生の発表、教員の補足説明が中心になることが多い。
 テーマとしては時節柄、米中・日米・米露関係などが上がる。「特別な関係」と称される米英(連邦)関係や米イスラエル関係、中東外交も候補。外交に影響する安全保障、情報機関、宗教や思想、経済・科学技術なども扱う。
 一例として前年度は、①日産のゴーン被告逃亡事件に関する日米司法協力、②米外交政策と福音派および国務省の「宗教の自由」年次報告の英文読解演習~を主な内容とした。一昨年度はセーラムの魔女裁判を扱った。
 発表や論述の日本語の構成や表現を洗練することを重視する。英文の使用量やレベル、小テストの有無などは学生の英語力・意欲を見ながら考える。
 
 論文の作成は一例として(理想的には)次のようなプロセスをとる。
1、具体的な事例を伴うテーマを教員の助言・指導を受けながら選ぶ
1、先行研究、専門知識、方法論を学ぶための基本書や論文を選ぶ
1、先行研究の検証と独自研究の素材探索のため、資料を広く渉猟する
1、全体の構成を練る。「はじめに」の草稿を書く
1、各章・節の資料選択と執筆をしながら、構成を修正・改善する
1、推敲と事実確認を繰り返す
1、「おわりに」を書く
【実務経験】
 共同通信社の地方3支局で警察、裁判所、県庁、知事選・国政選挙などを取材後、外信部、モスクワ、エルサレム、ロンドン、ニューヨーク支局などで特派員として勤務。東京本社では国際経済や科学・文化・運動を含む重要ニュース全般の速報・編集管理や企画・論説も手掛けた。
学習の到達目標  アメリカの外交政策と、その基礎であるアメリカの政治経済社会や思想・宗教について知識を持ち、多角的で現実的な分析ができるようになる。論理的で説得力ある文章が書けるようになる。英語文献を使用できるようになる。
授業計画 第1回 アメリカの外交と内政
第2回 受講生の関心領域聴取
第3回 研究テーマの決定
第4回 研究資料・参考文献の決定
第5回 米政治史概論(1)独立宣言と合衆国憲法
第6回 米政治史概論(2)大統領と政党政治
第7回 暫定発表
第8回 中間まとめ
第9回 米外交史概論(1)孤立主義
第10回 米外交史概論(2)アメリカ例外主義
第11回 米外交史概論(3)共産主義とイスラム聖戦主義への対抗
第12回 期末レポートの構成決定
第13回 期末レポートの草稿作成
第14回 期末レポートの発表
第15回 最終まとめ
授業外学習の課題  発表する際はキーワード、年表、要約や引用、地図などからなる資料(ワードでもパワポでもよい)を作成し、発表前日までに教員に送る。購読する英文は事前に読み、事後に復習する。英文を含む資料は教員と学生が相談して決める。
 日本の新聞やニュースサイト、報道番組、アメリカの主流派メディアの報道にも目を配る。毎日30分以上(他の授業にも有益)。時事英語を勉強する。コアになる本を精読、再読すること。
履修上の注意事項  教室での対面授業を実施する。履修の時間帯は暫定。受講者や教員の都合で変更する可能性が相当ある。教員との連絡を密にすること。連絡や応答があれば柔軟に対応する。
成績評価の方法・基準  授業50%、期末レポート50%。レポートを試験に変更する場合は速やかに伝える。
テキスト  院生・学生と相談し指定する可能性はある。NHKのニュース防災アプリ(無料)を共通の情報インフラとする。日本経済新聞(電子版)を推奨する。
参考文献  『聖書 日本聖書協会共同訳 旧約聖書続編付き』など、学生のニーズに合わせ随時、紹介する。
主な関連科目  欧米地域研究演習Ⅰ(事例研究)
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
 進路を含めできる限り対応する。メール(funatsu@shudo-u.ac.jp)での相談にも対応する。学期中の評価は授業中やMoodleで個別にも対応。期末レポートへの批評は個別の問い合わせにも懇談やメールなどで対応する。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次
法学研究科M国際政治学専攻 2017~2021 1・2