授業コード 90314000 クラス
科目名 教育政策論演習Ⅱ 単位数 2
担当者 岡本 徹 履修期 後期授業
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 戦後教育改革と思想ⅡPostwar Japan Education Reform and philosophy Ⅱ
授業の概要 教育改革の一つ一つは、その時代の政治的、経済的背景と深く結びついている。「教育政策論演習Ⅰ」に引き続き、堀尾輝久氏の最終講義記録であるテキストを分担しながらレポートし、戦後教育改革がどのような思想の連続や断絶の中で行われてきたのかを考える。全15講の各講に2回を費やし、内容の吟味と関連項目の補足を行う。
学習の到達目標 戦後教育改革を「歴史的現在」との関連で問い直すことができる。
授業計画 第1回 教育の正常化と教員統制
第2回 教育内容の統制(1)
教育内容統制の仕組み
第3回 教育内容の統制(2)
家永教科書の検定と訴訟
第4回 国民教育運動の展開
第5回 教育裁判が提起したもの
第6回 経済成長と能力主義
第7回 能力主義の問題性
第8回 成長下の教育再編(1)
中教審から臨教審へ
第9回 低成長下の教育再編(2)
行政改革と自由化論
第10回 教育の自由とは何か(1)
教育の自由化と商品化
第11回 教育の自由とは何か(2)
教育をめぐる3つの立場
第12回 教育の公共性とは何か(1)
民営化と公の解体
第13回 教育の公共性とは何か(2)
子どもの権利思想の深まり
第14回 学校化社会と学校知をどう超えるか
第15回 現代教育の思想と構造
授業外学習の課題 各回において以下のテキストの指定箇所を熟読し、分からない用語や関連事項は調べるなどして、自分の意見や感想及び質問等を準備しておく。また、報告発表者は発表レジュメを作成し、討論テーマとなる内容に基づいての問題提起を準備する。
第1回 第3章第2節 教育の正常化と教員統制
第2~3回 第3章第3節 教育内容の統制
第4回 第3章第4節 国民教育運動の展開
第5回 第3章第5節 教育裁判が提起したもの
第6回 第4章第1節 経済成長と能力主義
第7回 第4章第2節 能力主義の問題性
第8~9回 第4章第3節 成長下の教育再編
第10~12回 第5章第1節 教育の自由とは何か
第13回 第5章第2節 教育の公共性とは何か
第14回 第5章第3節 学校化社会と学校知をどう超えるか
第15回 最終講義 現代教育の思想と構造
履修上の注意事項 事前の十分な予習の基に、報告者の問題提起に関して積極的に討論する。

対面授業で行うが、コロナの感染状況次第では、非対面授業に変更になることも予想される。その際にはZoomによる同時双方向の授業形態とする。
成績評価の方法・基準 ①講義への参加・討議(20%)
②報告(80%)
テキスト 堀尾輝久『日本の教育』東京大学出版会 1994年 修大生協
参考文献 浪本勝年『戦後教育改革の精神と現実』北樹出版 1993年
木田宏監修『証言 戦後の文教政策』第一法規 1987年
主な関連科目 教育政策論Ⅰ・Ⅱ、教育政策論演習Ⅰ
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
質問・相談は、随時受け付けます。積極的にしてください

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次
人文科学研究科M教育学専攻 2021~2022 1・2