授業コード 81115400 クラス
科目名 教育原理 単位数 2
担当者 宮崎 康子 履修期 前期授業
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 「教育」を考える
授業の概要 教育を人間に固有の社会的営みとして捉え、「教育とはなにか」「人間(子ども)にとってなぜ教育が必要なのか」といったテーマについて、教育の基本的な理念・歴史・思想を知ることで、教育についての理解を深めていく。各回のテーマに関わる参考資料(文献やデータ、映像などのメディア作品を含む)を検討しながら、ワークシートを用いた省察を課すことで、受講生が主体的に学びを深めるための機会を提供する。その過程で、あらためて教育の魅力と不思議を再発見することが目指される。
学習の到達目標 1. 教育の理念・歴史・思想に関する基本的な知識を習得すること。
2. 生きた事象である教育について、学ぶ側と教える側の両方の観点から、あらためて教育の魅力と不思議について考察する。
3. 考察した内容を自分の意見として、論拠や具体例を示しつつ、相手に伝えることができるようになること。
授業計画 第1回 授業概要説明—教育イメージについて
第2回 教育の意義と目的
第3回 学校はどのような時空間か—公教育、シチズンシップ教育、コスモポリタニズム
第4回 学校の歴史—モニトリアム・システムと学制からみる学校の歴史
第5回 子ども観・教育観の思想と歴史—プラトン・ルソー・コメニウス・ロック・ペスタロッチ、「子ども」の発見
第6回 世界の教育事情①ー子どもにとっての学校の意味
第7回 教科書と指導法をめぐる思想と実践の歴史—教授法中心型から学習者中心型の教育へ
第8回 教育関係と師弟関係
第9回 教育のメディア・リテラシーの変遷—毛筆からタブレット型PCに至る学習方法の相違
第10回 教育内外の労働と遊びをめぐる思想—シラー・ニーチェ・ホイジンガ・カイヨワ
第11回 世界の教育事情②ー教育を受ける権利をめぐって
第12回 生命の尊重と命の有用化の問題
第13回 教育環境のグローバル化と多様化に関わる思想と実践—「学習指導要領」の変遷、異文化理解
第14回 教育における交換原理と贈与の思想
第15回 総括—教育は何のためにあるのか
授業外学習の課題 授業予習課題、授業後課題(1時間)
履修上の注意事項 受講状況や休講などによって、シラバス記載の授業内容が前後する可能性もあります。次回授業内容についての連絡事項の確認を必ず行なってください。
成績評価の方法・基準 ・授業予習課題および授業後課題(60%)と、小レポートもしくは小テストの2回(40%)の合計で評価する。
・5回以上欠席の場合と小レポートもしくは小テスト計2回について提出/受験が確認できない場合には、評価対象としない。
テキスト ・井藤元編『ワークで学ぶ教育学 増補改訂版』(ナカニシヤ出版、2020年)
・『小学校教育用語辞典』(ミネルヴァ書房、2021年)
参考文献 木村恵子・谷口直隆・宮崎康子編『教育学のグラデーション』(ナカニシヤ出版、2022年5月刊行)
主な関連科目 教育学基礎演習
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
・質問・相談は、基本的にEメールで受け付けます。その内容が重なる場合には、個別ではなく全体へ一括で対応します。
・レポート、小テスト類のフィードバックは、基本的に授業時間内に行います。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次
人文学部教育学科(資格関連科目) 2016~2022 1・2・3・4