授業コード 70004100 クラス
科目名 国際政治特論A(ジェンダーと国際社会) 単位数 1
担当者 近江 美保 履修期 前期授業
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 国際政治特論A(ジェンダーと国際社会 Gender and International Society)
授業の概要 本講義は、国際社会が直面する諸課題を、ジェンダーの視点から把握することを目ざしています。
そのために、分析視座としてのジェンダー概念とその展開について整理し、国際社会とのかかわりにおけるジェンダー分析の意味と役割について、貧困や貿易、戦争・紛争と安全保障などの課題について、検討しながら学んでいきます。
具体的には、経済関係と格差、戦争・紛争と安全保障などの課題を取り上げ、映像資料(ドキュメンタリー映画)なども視聴しながら、こうした課題とジェンダーがどのようにかかわっているかを学び、グローバルな課題解決への道筋を探るためのより深い理解と複眼的なアプローチを身につけることを目的としています。
なお、授業の進捗状況等により、授業計画を変更することがあります。
学習の到達目標 (1)ジェンダーの視点とは何かを理解することができる
(2)ジェンダーが国際社会に及ぼす影響について理解することができる
(3)国際社会における具体的な問題とジェンダーを結び付けて考えることができるようになる
授業計画 第1回 イントロダクション:授業内容の説明
ジェンダーとは何か:セックスとジェンダー、ジェンダーとLGBT、ジェンダーの視点を学ぶ意義
第2回 コロナ禍とジェンダー:ジェンダーに基づく女性と少女に対する暴力、経済的側面、女性によるケア労働、女性の健康への影響
第3回 ジェンダーと人権:人権概念の発展、国際的課題としての人権、女性差別撤廃条約
第4回 貧困とジェンダー(1):絶対的貧困とSDGs、相対的貧困、貧困の女性かと子どもの貧困、貧困の原因と影響
第5回 貿易自由化とジェンダー:貿易自由化とは何か、グローバル生産ネットワークと女性の労働力、ラナ・プラザ崩落事故とファストファッション
第6回 戦争・紛争・安全保障とジェンダー(1):女性と戦争・紛争・安全保障、旧ユーゴスラビア紛争について
第7回 戦争・紛争・安全保障とジェンダー(2):紛争下の女性に対する暴力、国際刑事裁判所と紛争下の女性に対する暴力の犯罪化、安全保障理事会決議1325号
第8回 政治とジェンダー、まとめ:政治参加におけるジェンダー平等、ジェンダーの視点から国際/グローバル社会を見る意義、もうひとつの人権の考え方
*2日間の授業についてのディスカッションも行います。
第9回 -
第10回 -
第11回 -
第12回 -
第13回 -
第14回 -
第15回 -
授業外学習の課題 参考文献や関連のありそうな本・資料で、興味のあるものを事前に読んでおいてください。新聞で関係すると思われる記事を読むこともお勧めします。
集中講義形式で行う授業なので、授業で配布された資料は確実に読み、不明な点については質問して確認しましょう。配布資料の読解には、おおむね1時間程度が必要です。
履修上の注意事項 ・対面授業として実施しますが、新型コロナ・ウィルス感染状況による授業実施方式の変更については、大学の決定に従います。
・集中講義形式で行いますので大変だと思いますが、集中力を持続するよう努力してください。
・毎日、最後の時間にその日のリアクションペーパーを書いて提出してもらうほか、授業中にも学生の意見を求めたり、グループディスカッションを行います。授業への積極的な参加を期待しています。
成績評価の方法・基準 授業への参加状況40%、リアクションペーパーの提出:20%
レポート:40% 
*レポートの課題と提出期日、提出方法は、授業の中でお知らせします。
テキスト テキストは使用しません。
授業内で必要に応じて資料を配布します。
参考文献 佐藤文香監修『ジェンダーについて大学生が真剣に考えてみた』明石書店、2019年
国際女性の地位協会編『男女平等はどこまで進んだか―女性差別撤廃条約から考える』岩波書店、2018年
長田華子『990円のジーンズがつくられるのはなぜ?: ファストファッションの工場で起こっていること』合同出版、2016年
シンシア・エンロー『バナナ・ビーチ・軍事基地』人文書院、2020年
*その他、必要に応じて紹介します。
主な関連科目
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
質問や相談は、授業中、授業終了後に受け付けます。リアクションペーパーについては、授業時間内にフィードバックします。レポートを提出した学生には、個別にコメントを送ります。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次
国際コミュニティ学部国際政治学科(国際政治領域) FGGP20409 2018~2022 2・3・4