授業コード 50022403 クラス 03
科目名 環境プロジェクト 単位数 2
担当者 城野 哲平 履修期 年間授業
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 生態学調査実習 Research Project in Ecology
授業の概要 生物多様性およびその喪失を真に理解するためには、実際に生物に接して観察や調査を行うことが有効である。本プロジェクトでは、生態研究の調査方法の基礎を習得することを目的とし、野外でのフィールドワーク、データの取り方・扱い方、データ解析の方法、発表方法について、実践を通して複合的に学ぶ。いくつかのグループに分かれて実習テーマを選択し、そのテーマに応じて計画立案、調査・実験、データまとめを主体的に実施してもらう。また、得られたデータに沿ってプレゼンテーションを行い、実習レポートをまとめてもらう。
学習の到達目標 野外環境や個体の生態学的測定およびデータ解析など、生物多様性の理解に欠かせない測定・分析技術を学ぶ。生態学的・保全学的疑問を解決する手法についての基礎知識を習得し、おおまかな調査計画を立案できる。生態学・保全学的研究のデータまとめとプレゼンテーションの基礎を習得する。
授業計画 第1回 4/14(木) ガイダンス:本プロジェクトの概要の説明
第2回 4/21(木) 調査計画①:計画の立案
第3回 4/28(木) 調査計画②:フィールドワークの基礎、野外でのふるまい方
第4回 5/12(木) 調査計画③:実験計画、対照実験、サンプルサイズ
第5回 5/19(木) 生物調査①:対象生物の採集・予備調査等
第6回 5/26(木) 生物調査②:対象生物の採集・予備調査等
第7回 6/2(木) 生物調査③:中間報告
第8回 6/9(木) 生物調査④:データ収集・本調査等
第9回 6/16(木) 生物調査⑤:データ収集・本調査等
第10回 6/23(木) データ解析①:平均と分散、表
第11回 6/30(木) データ解析②:図、グラフ
第12回 7/7(木) データ解析③:統計の基礎
第13回 7/14(木) データ解析④:仮説検定
第14回 7/21(木) プレゼンテーション・レポートのまとめ方
第15回 9/22(木) プレゼンテーション
授業外学習の課題 参考文献として挙げるものについて、関連範囲の講読を適宜すすめる。また授業外でも、調査や調査結果のとりまとめ、グループ作業が課される。選択した実習テーマによって必要な授業外学習の時間が変化するものの、最低でも各授業の前後に1時間ほどの予習や復習をすることが望ましい。必要な作業内容については自分たちで検討し、主体的に取り組むこと。
履修上の注意事項 生きた、あるいは標本化した昆虫・クモなどの節足動物や、爬虫両生類を用いた分析・観察を実施する。授業は対面で実施し、資料配布や課題提出にはMoodleを利用する。天候等の影響で実習が実施できない場合、授業内容や順序が変わる場合がある。また、授業の性質上、自分たちで立案した調査計画に応じて調査項目が決まるため、それに伴い授業内容や順序が変わる場合がある。天候や調査項目に応じて、木曜4限以外の土・日などに実習を実施することもあり、授業内容や実習日程に変更がある場合には授業中に加えて、Moodleおよびメールでも知らせる。欠席や遅刻は減点の対象となる。課題やレポートを提出しない、あるいはプレゼンテーションを実施しない場合は、X評価となる。
成績評価の方法・基準 プロジェクト活動への取り組み(40%)、プロジェクト成果のプレゼンテーションまたはレポート(60%)により評価する。プレゼンテーションについての講評は授業内に述べるほか、実習レポートについての講評はMoodle等で配信する。
テキスト 使用しない。
参考文献 動物行動の観察入門 計画から解析まで(マリアン・S・ドーキンス著、白揚社)
フィールドの観察から論文を書く方法 観察事例の報告から研究論文まで(濱尾章二著、文一総合出版)
完全独習 統計学入門(小島寛之著、ダイヤモンド社)
その他、授業中に適宜紹介する。
主な関連科目 教養講義(生態学)、保全生物学入門、自然をみるb
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
講義中や講義終了後を含めて、質問については常に受け付ける。もしくは担当者宛メールにて対応する。少人数のクラスなので、疑問点をためこまないで、積極的に質問することを推奨する。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次
人間環境学部人間環境学科(フィールド科目) FHES26101 2018~2022 2・3・4