授業コード 50020200 クラス
科目名 資源・エネルギー論 単位数 2
担当者 坂本 智幸 履修期 前期授業
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 資源・エネルギー論 (Markets and Policies of Natural Resource and Energy )
授業の概要 資源やエネルギーが私たちの生活をより豊かにさせる一方で,これらの過剰な利用が私たちの生活を脅かす可能性がある.最近ではロシアによるウクライナ侵攻の中で,天然ガスが外交的駆け引きの手段として利用されている.資源やエネルギーが,本来の利用に加えて,政治手段としても用いられる理由を理解することは重要である.本講義では資源・エネルギーの選択・利用のあり方に加え,派生的に生じるに資源・エネルギーの役割・特性を考える際に必要な基礎事項を説明する.
学習の到達目標 講義の内容を理解し,基礎科目,発展科目,及びゼミナール科目における学修につながる基礎的な知識を修得してもらう.
授業計画 第1回 講義ガイダンスとイントロダクション(資源・エネルギーについて)
第2回 再生可能資源の利用と管理
第3回 鉱物資源の利用と技術,市場,社会との関係
第4回 鉱物資源の鉱山開発と精錬
第5回 熱機関と火力発電
第6回 エネルギー資源の利用と将来:石炭
第7回 エネルギー資源の利用と将来:石油,非在来型化石燃料
第8回 エネルギー資源の利用と将来:天然ガス,シェールガス【確認テスト①】
第9回 エネルギー資源の利用と将来:再生可能エネルギー
第10回 エネルギー資源の利用と将来:原子力エネルギー
第11回 電力市場の規制緩和
第12回 東日本大震災とエネルギー市場
第13回 国際取引市場における鉱物・エネルギー資源の価格形成の仕組み
第14回 社会・環境から見た最適なエネルギー・システムのあり方と評価【確認テスト②】
第15回 これまでの講義の振り返りとレポート試験について(確認テストの解説も行う)
授業外学習の課題

  1. 1回の講義につき4時間程度の予習・復習が求められる.授業外学修においては講義の内容の理解を深めるために予習・復習に十分な時間を充てること.

  2. 講義内容の理解を深めるには,参考文献の中から興味のあるものを読み進めることも有益である.

  3. 講義や復習の中で生じる疑問は Moodleのアンケート(コメントシート)を利用する.

履修上の注意事項

  1. この講義は集中講義であり,8月3日(水)から8月6日(土)までの2限から5限(ただし,6日は4限まで)に実施される.講義は,対面形式で実施する.しかしCOVID-19発症防止対策の状況次第では,講義形式が大学の方針に沿った形に変更される可能性があるので,受講生は大学からの案内に留意すること.

  2. 講義で説明する内容には連続性があるので,欠席せず講義に参加すること(講義への出席は当然だと考えている).

  3. 受講生の理解に応じて講義の進捗を調整する.従って計画の一部が省略されるか,前後する場合もある.

  4. 講義に関する連絡,講義資料の配布,課題の案内と提出,及びその他本講義に関することは,全てMoodleを通じて行う.講義が本格的に始まるまでに,受講生はMoodleと学生用のE-Mail(alphaアカウント)を利用できる状況にしておくこと.

成績評価の方法・基準

  1. 学習の到達目標に記載する事項に関する理解度について,2回の確認テスト(それぞれ20%)とレポート試験(60%,提示したテーマについて講義内容に基づき論述するもの)から測り,その結果に基づき総合的に評価する.

テキスト 講義の中で必要に応じて紹介する
参考文献

  1. 新宮原正三(2016)「科学技術の発展とエネルギーの利用」,コロナ社.

  2. 吉田邦夫(2008)「クリーンエネルギー社会のおはなし」,日本規格協会

  3. 西山 孝・別所 昌彦(2011)「統計データからみる 地球環境・資源エネルギー論」,丸善出版,160頁.

  4. 資源エネルギー庁によるこれまでのエネルギー白書(エネルギーに関する年次報告),https://www.enecho.meti.go.jp/about/whitepaper/(Access: 2021/2/9/)

主な関連科目 資源経済学,発展特殊講義(エネルギー・環境経済分析と統計)
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
質問や相談は,講義終了後に対応する.

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次
人間環境学部人間環境学科(入門科目) FHES11111 2018~2022 1・2・3・4