授業コード 42007000 クラス
科目名 情報経済学Ⅱ 単位数 2
担当者 井寄 幸平 他 履修期 後期授業
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 経済における情報の役割と影響の分析
授業の概要 「情報経済学」とは、経済学の1分野であり、情報価値を経済学的に計算したり、情報の非対称性の影響を経済学的に分析する学問である。この情報経済学Ⅱでは、主に非対称情報が経済に及ぼす影響を中心に、講義を進める予定である。主な講義内容は以下のとおりである。非対称情報の概念、契約理論の基礎、非対称情報と中古車市場、非対称情報と労働市場、非対称情報と各種の経済システム。
学習の到達目標 各種の経済システムに非対称情報が及ぼす影響と、その対策について正確に理解すること。
授業計画 第1回 ガイダンス
第2回 契約理論の基礎その1(期待効用理論)
第3回 契約理論の基礎その2(リスク分担)・フィードバック
第4回 契約理論の基礎その3(モラルハザード)
第5回 契約理論の基礎その4(有限責任)
第6回 モラルハザード(応用編)
第7回 マルチタスク問題(内発的動機)
第8回 アドバースセレクション(レモン市場)
第9回 アドバースセレクション(統計的差別)
第10回 レポート課題・フィードバック
第11回 非対称情報と労働市場その1(学歴シグナリング)
第12回 非対称情報と労働市場その2(モラルハザード下での仕事の評価)
第13回 非対称情報と労働市場その3(戦略的情報伝達)
第14回 レポート課題・フィードバック
第15回 まとめ
授業外学習の課題 講義終了後、毎回復習をおこない、内容の理解を確実にしておくこと。
履修上の注意事項 本講義は4名の教員によるオムニバス形式で実施する。講義には一定レベルの数学を用いる。現代経済学科の学生は「経済数学入門Ⅰ・Ⅱ」を必ず修得していること。経済情報学科の学生は「経済システム科学Ⅰ・Ⅱ」を必ず修得していること。毎回真摯に受講しなければ単位修得は困難である。
成績評価の方法・基準 各回の講義内の理解判定テストおよび各担当者の最終講義で行うレポート課題で評価する。評価の割合は以下の通りである。
第1回・第15回:13%
第2回・第3回:13%
第4回~第10回:47%
第11回~第14回:27%
テキスト 使用しない。
参考文献 エリック・ラスムセン著 細江守紀・村田省三・有定愛展・佐藤茂春共訳『ゲームと情報の経済分析 基礎編』、『ゲームと情報の経済分析 応用編』九州大学出版会、石田潤一郎、玉田康成著『情報とインセンティブの経済学』有斐閣ストゥディア
主な関連科目 経済数学入門Ⅰ・Ⅱ
経済システム科学Ⅰ・Ⅱ
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
講義前後および講義中に対応する。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次
経済科学部現代経済学科(A群) 2014~2016 3・4
経済科学部現代経済学科(A群) FECE30112 2017~2022 3・4
経済科学部経済情報学科(A群) 2014~2016 3・4
経済科学部経済情報学科(A群) FEEI30112 2017~2022 3・4