授業コード 41005002 クラス 02
科目名 ミクロ経済学Ⅱ 単位数 2
担当者 黒阪 健吾 履修期 後期授業
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 ゲーム理論の基礎と不完全競争市場の分析
授業の概要  この授業ではゲーム理論の基礎的な概念を正確に理解したうえで、不完全競争市場を中心とした現実問題の分析に応用できるようになることを目標とします。
 授業の前半ではゲームのなかでも特に「戦略形ゲーム」と呼ばれるタイプのゲームを通じて、ゲーム理論の基礎的な概念について正確な理解を目指します。そのうえで、ミクロ経済学への応用例として寡占市場のモデルをいくつか紹介します。
 授業の後半では「展開形ゲーム」「不完全情報ゲーム」「不完備情報ゲーム」と呼ばれるタイプのゲームについて理解したのち、寡占市場やオークション、逆選択、シグナリングゲームなどの応用例について紹介します。
学習の到達目標 1. さまざまなゲームについて、プレイヤー、戦略、利得の3要素を特定することができる
2. さまざまな現実問題をモデル化する際に、適切なゲームの種類を選択することができる
3. さまざまなゲームの均衡解を求めると共に、その経済学的な解釈を与えることができる
授業計画 第1回 ガイダンス+戦略形ゲームとは(第2章)
第2回 支配される戦略の逐次消去(第3章)
第3回 ナッシュ均衡(第4章)
第4回 囚人のジレンマと支配戦略(第5章)
第5回 純粋戦略と混合戦略(第7章)
第6回 利得行列で書き表せない戦略形ゲーム(第8章)
第7回 中間試験+これまでに習った内容の確認
第8回 展開形ゲームと部分ゲーム完全均衡(第9章)
第9回 部分ゲーム完全均衡(第10章)
第10回 理論と現実の関係:実験ゲーム理論について(第11章)
第11回 不完全情報ゲーム(第12章)
第12回 情報不完備ゲーム(第13章)
第13回 オークション(第14章)
第14回 逆選択(15章)
第15回 シグナリングゲーム(第16章)
授業外学習の課題 授業の各回で宿題を課します。宿題の解答時間は40分ほどが目安です。
履修上の注意事項 ・この授業は対面形式でクラスを2つに分けて開講します。
・学籍番号の末尾が【奇数の学生は01クラス】【偶数の学生は02クラス】を履修してください。
・必修科目や履修指導科目、教職科目等との重複により指定されたクラスが履修できない場合は、Web抽選エントリー開始前に教学センターに申し出てください。
成績評価の方法・基準 宿題:40%、中間試験:30%、期末試験:30%
テキスト 土橋俊寛(2018)「ゲーム理論」日本評論社
参考文献 まずは全体像をみたい場合:渡辺隆裕(2019)「ゲーム理論」日本経済新聞出版社
もっと問題を解きたい場合:奥野正寛(2018)「ミクロ経済学演習」東京大学出版会
主な関連科目 ミクロ経済学I_01、ミクロ経済学I_02、産業経済学、公共経済学、数理経済学、情報経済学
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
宿題や試験について受講生全員に共通するフィードバックはMoodleもしくは授業内で行います。フィードバックへの質問は授業終了後に受け付けます。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次
経済科学部現代経済学科(A群) 2014~2016 2・3・4
経済科学部現代経済学科(A群) FECE20104 2017~2022 2・3・4
経済科学部経済情報学科(A群) 2014~2016 2・3・4
経済科学部経済情報学科(A群) FEEI20104 2017~2022 2・3・4
人間環境学部人間環境学科(関連科目) 2014~2016 2・3・4
人間環境学部人間環境学科(関連科目) FHES28103 2017~2022 2・3・4