授業コード 40009400 クラス
科目名 国際経済学特論 単位数 2
担当者 新宅 公志 履修期 後期授業
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 国際貿易論「International trade」
授業の概要  国際経済学は主に国際貿易と国際金融の二つについて考察する経済学の一分野です。
 国際経済学特論では「国際貿易」を扱います。とりわけ、「カリブレーション(モデルのパラメータの設定と理論値)」、「貿易制度」、「貿易パターン」、「インバウンド観光」、「国際マーケティング」の5つの項目から考察します。
その際、ミクロ経済学のアプローチを中心に利用します。
 本講義の目的は、「国際貿易」についての一般常識を身に付け、アカデミックな観点からその世間知との距離のとり方を身につけることです。そのために、特に定量的な理解ができるように訓練していきます。
 より多くの世界の情報を読み解けられるようになるには英字のニュースを避けて通れません。そこで、主要概念を中心に英語表記も学んでいきます。
学習の到達目標 以下のことを目標とします。
1.国際経済問題について、体系的な方法で定性的にも定量的にも理解できるようにする。
2.英字の国際経済のニュースを読み解けられるようにする。
3.公務員試験などの各種試験の国際経済パートの問題が解けられるようにする。
授業計画 第1回 ガイダンス / 【カリブレーション.1】消費者理論と需要線の推計
第2回 【カリブレーション.2】生産者理論と供給線の推計
第3回 【カリブレーション.3】貿易の利益の推計
第4回 【貿易制度.1】コメの輸入市場
第5回 【貿易制度.2】地域貿易協定(RTA), 原産地規則, 特恵関税
第6回 【貿易制度.3】「貿易の重力モデル」で見る地域貿易協定(RTA)の影響
第7回 【貿易パターン.1】輸出企業のパフォーマンスと損益分岐点
第8回 【貿易パターン.2】グローバル・サプライチェーン.1:各国・各都道府県の産業連関表
第9回 【貿易パターン.3】グローバル・サプライチェーン.2:国際産業連関表
第10回 【貿易パターン.4】比較優位仮説の実証
第11回 【インバウンド観光.1】国内旅行市場の全体像:観光市場とは、国内客と訪日客の違い
第12回 【インバウンド観光.2】各国の特徴、各都道府県の特徴
第13回 【国際マーケティング.1】基本概念の整理
第14回 【国際マーケティング.2】マクロ的差別化戦略
第15回 【国際マーケティング.3】ミクロ的差別化戦略 / 全体のまとめ
授業外学習の課題 講義で扱った練習問題を中心に配布したプリントを復習して下さい。
履修上の注意事項 (1)毎回、小テストの受験とリアクション・コメントの提出を求めます。
(2)専門用語を中心に英語表記を使いますので、英単語を覚える努力が必要となります。
(3)国際経済学Ⅰの知識を使いますので、国際経済学Ⅰが履修済みであることが望ましいです。
(4)ミクロ経済学の知識を使いますので、経済分析入門のミクロ経済学パートを復習して下さい。
成績評価の方法・基準 以下の割合で評価します。
小テスト:80%, リアクション・コメント:20%
テキスト 随時レジュメを配布します。
参考文献 Paul R. Krugman, Maurice Obstfeld , Marc J. Melitz (著), 山形 浩生, 守岡 桜 (翻訳)『クルーグマン国際経済学 理論と政策 [原書第10版] 上:貿易編』 丸善出版、2017
ジョン マクラレン (著), 柳瀬 明彦 (翻訳)「国際貿易: グローバル化と政策の経済分析」文眞堂、2020
主な関連科目 国際経済学Ⅰ、ミクロ経済学Ⅰ・Ⅱ
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
質問や相談は基本的にリアクション・コメントにて受け付けます。
それ以外で、個別に連絡をする場合はE-mailで連絡して下さい。
学生のコメントへの返答や授業の総評をMoodleにアップロードします。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次
経済科学部現代経済学科(C群) FECE30318 2017~2022 3・4