授業コード 32014100 クラス
科目名 国際人権論 単位数 2
担当者 柳生 一成 履修期 第1学期
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 国際人権論 Theory and practice of international human rights
授業の概要 第二次世界大戦後、国際的な人権保障制度の発展はめざましく、国連が人権の尊重を促進するほかにも、人権保障に関する条約が次々と作られ、各国による条約の遵守を監督する条約機関も設立されてきました。欧州などでは地域的な人権裁判所もできています。本授業は主に講義形式によって、それらの制度の歴史的発展と概要をみます。その中において日本との関係や重要な事例も扱い、「国際人権」とは言っても、実は市民の生活と密接に関係していることを認識してもらいます。
制度の全体像の理解にとどまらず、人権保障の意義や現在の課題などを考え、人権のより良い実現とは何かを探究することが本科目の目標です。
学習の到達目標 この授業を受けることで、①国内における人権の問題と国際的な人権保障のつながりを意識できるようになる、②国際的な人権保障制度の概要や専門用語の説明ができるようになる、そして③国際人権をふまえた論理的な観点から人権に関する時事的な問題を分析し、意見を形成できるようになることが到達目標です。
授業計画 第1回 ガイダンス・イントロダクション
第2回 国際人権の意味と意義(第1章)
※カッコ内は教科書の該当箇所です。
第3回 人権保護促進のための国際的取組み(第2章)
第4回 国際人権章典(第3章)
第5回 人身の自由と拷問等の禁止 (第4章)
第6回 人種差別の禁止と少数者・先住民族の権利 (第5章)
第7回 ジェンダー平等と女性の権利(第6章)
第8回 子どもの権利(第7章)
第9回 難民・国内避難民および移民の権利(第8章)
第10回 障がい者・病者の権利 (第9章)
第11回 経済活動と国際人権 (第10章)
第12回 国際人道法と国際人権 (第11章)
第13回 平和と人権 (第12章)
第14回 地域的人権保障
第15回 国際人権と私たちの課題(第13章)
授業外学習の課題 ・予習として、事前に指定された教科書の該当章や配付資料を読み、内容の要約を求めるなどの課題を出す場合があります。復習と関連・並行させてレポート課題の準備を行って下さい(レポートの提出日は、第15回の授業の終了後、一定期間経った後の予定です)。
・授業外の学習は60時間行って下さい。
履修上の注意事項 ・講義形式を中心とします。(※履修者数に応じて、学生同士のディスカッションの時間を設けるなど、アクティブ・ラーニングの授業形式をとることもあります。)
・国際法の知識を前提とします。憲法に関する前提知識は求めません。
・文献検索とレポートの書き方については基礎的なスキルを有していることを前提とします。
・授業への参加度を重視するので、居眠りや私語、スマートフォンの使用、遅刻・途中退室などを行う学生には教室からの退室を指示することがあります(その場合、欠席扱いとします)。
成績評価の方法・基準 ・レポート提出(40%)、ならびに課題への取り組みなど授業への積極的参加(60%)を基礎として総合的に評価します。
・原則として授業の1/3を超える(6回以上)の欠席があった場合は、単位取得ができません(病気などやむを得ない事由を除きます)。
テキスト 横田洋三編『新国際人権入門 SDGs時代における展開』法律文化社、2021年(ISBN:978-4589041791)、¥2,700+税
参考文献 ・参考書 申惠丰『国際人権法』信山社、第2版、2016
・必要に応じ、各回の参考文献を追加で指示するほか、資料を配布します。
主な関連科目 国際法、特別講義A(国際法の現代的諸問題)など
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
・授業開始前・終了時に質問を受け付けます。それ以外の時間に質問を希望する人は、日程調整のため、事前にメールで連絡して下さい。不明な点は、遠慮せずに、早めに質問して下さい。
・レポートの講評は、前期終了後にMoodle上で示します。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次
法学部国際政治学科(D群) 2014~2016 2・3・4
法学部国際政治学科(D群) FLIP20415 2017~2017 2・3・4