授業コード 30094512 クラス 12
科目名 ゼミナールⅠ(2022) 単位数 2
担当者 山﨑 俊恵 履修期 前期授業
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 新しい技術と刑事司法制度(1)
授業の概要  近年、新しい技術の進歩が目覚ましい。刑事司法制度においてそのような新しい技術をいかに利用すべきかを、新しい技術の問題点も含めて検討する。
 ゼミⅠ(前期)では、刑事司法制度におけるGPS技術の利用を検討する。
 授業回毎に取り上げるテーマ及び報告グループを決め、グループには作成したレジュメに基づいて報告してもらい、履修者全体で議論する、という方法により運営する。
学習の到達目標 ・刑事司法制度における新しい技術の利用を学習し、その運用状況やそれをめぐる判例を調べて、法律上及び運用上の問題点を抽出して解決策を考えられるようになること
・グループで研究及び報告をしてもらうので、グループメンバーとしっかりとコミュニケーションをとり、協力すること
授業計画 第1回 ガイダンス
第2回 判例・文献の検索の仕方
第3回 GPSとは何か?
第4回 総務省「電気通信事業における個人情報保護に関するガイドライン」
第5回 最大判平29・3・15刑集71・3・13前の刑事司法制度におけるGPS利用
第6回 最大判平29・3・15刑集71・3・13の検討(1)
第7回 最大判平29・3・15刑集71・3・13の検討(2)
第8回 最大判平29・3・15刑集71・3・13後のGPSの刑事司法制度における利用
第9回 最判令和2・7・30刑集74・4・476の検討
(本判例は刑事司法機関によるGPS利用ではなくて、GPSを利用した位置情報の探索がストーカー規制法違反となるかが問われた事案であるが、刑事司法機関によるGPS利用の検討の参考になると思われるので、取り上げる。)
第10回 ストーカー規制法の改正
(前回授業で学習した最高裁判例を受けて、ストーカー規制法が改正された。この改正をめぐる議論も、刑事司法機関によるGPS捜査の検討の参考となると思われるので、取り上げる。)
第11回 保釈制度
第12回 保釈中の被告人の逃走事案
第13回 法制審議会刑事法(逃亡防止関係)部会における議論と答申
第14回 刑事司法制度におけるGPSの利用の在り方
第15回 まとめ
授業外学習の課題 ・報告担当グループは、報告に向けて指定された資料を用いて学習してレジュメを作成する。
・グループでの学習、議論及び見解の統一並びにレジュメの作成に、相当の授業外学習の時間を要する。
履修上の注意事項 刑事訴訟法(Ⅰ・Ⅱ)を履修しておくことが望ましい。
成績評価の方法・基準 グループ報告(70%)、授業への参加度(議論への参加、発言内容等)(30%)
テキスト なし
参考文献 各界の授業のテーマごとに適宜指示する。
主な関連科目 刑事訴訟法(Ⅰ・Ⅱ)
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
随時対応するが、できるだけ授業直後の時間に応じたい。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次
法学部法律学科(演習) 2013~2018 3・4
法学部法律学科(演習) FLLA30801 2019~2021 3・4
法学部法律学科(演習) 2022~2022 3・4