授業コード | 30069400 | クラス | |
科目名 | 特殊講義E(政治理論) | 単位数 | 2 |
担当者 | 中野 博文 | 履修期 | 前期授業 |
カリキュラム | *下表参考 | 配当年次 | *下表参考 |
授業題目 | 授業の題目 政治理論の基礎知識 An Introduction of Political Theory |
授業の概要 | 2020年代、先進国の政治はポピュリズムの台頭で大きく揺れています。 この講義では、自由と民主主義、人権や法の支配が確立している国々で、政治に不満を持つ人々が増え、暴動が起きているのか、その理由を、政治制度の根幹にある政治思想をもとに探ります。 古代ギリシャ以降、21世紀までにどのような政治理論が現れたのかを広く紹介した後、そうした理論がいまの国家や国際社会の基礎をつくっていることを確認します。そのうえで、政治の根本にある政治理念が揺らいでいるがゆえに、いま暴力をもちいた抗議行動が増大していることを説明します。 西洋政治史の講義を軸に、歴史の時々に現れた政治理論が、どのようにわれわれの生活をかたちづくっているか、また、いまの社会の問題にこたえるために、どのような新しい考えを持ったら良いかを修得していきます。 |
学習の到達目標 | 政治理論を学ぶことによって、「政治的なもの」や「政治的価値」についての理解を 深め、現代政治に関する認識力と判断力を養い、自分自身の力で政治に向き合うことが できるようになることを目指します。 |
授業計画 | 第1回 | はじめに:講義全体の説明(講義概要、授業計画、履修上の注意など) 政治理論とは何か:【政治学とは何か】【政治理論と西洋政治思想史】 |
第2回 | ポピュリズムの台頭【トランプ大統領の政治】【所得格差】【社会の分断】【移民問題】【少子高齢社会】 | |
第3回 | 古代ギリシャの政治思想【ソクラテス】【プラトン】【アリストテレス】 | |
第4回 | 古代ローマの政治思想【共和政】【帝政】【市民の自由】 | |
第5回 | 中世ヨーロッパの政治思想【キリスト教】【帝国】【イスラム】 | |
第6回 | ルネサンスの政治思想【マキャヴェッリ】【市民的人文主義】【世俗主義】 | |
第7回 | 17世紀イングランドの政治思想【ピューリタニズム】【クロムウェル】【王政復古】 | |
第8回 | 18世紀の政治思想【モンテスキュー】【ロック】【ルソー】 | |
第9回 | アメリカ独立革命とフランス革命の政治思想【共和主義】【人権理念】【市民社会】 | |
第10回 | 19世紀の政治思想【民主主義】【自由主義】【政教分離】 | |
第11回 | 20世紀の政治思想【ファシズム】【マルクス主義】 | |
第12回 | 多文化主義の政治思想【ナショナリズム】【人種】【移民】 | |
第13回 | フェミニズムとセクシュアリティ【フェミニズムの歴史】【男性性】【LGBTQ】 | |
第14回 | 環境をめぐる政治理論【ソクラテス】【プラトン】【アリストテレス】 | |
第15回 | 授業の総括【21世紀の政治】【政治理論の現在】 |
授業外学習の課題 | 授業前に教科書や参考文献の該当箇所を示すので、それらの書籍で予習復習を行うこと。 予習、復習ともに2時間ずつを目安にすること。 |
履修上の注意事項 | 国内外のニュースを読んだり見たりしてください。 日々の出来事を授業では、取りあげますので、事前学習として重要です。 |
成績評価の方法・基準 | 次のような配分で、総合評価します。 毎回の授業への取り組み 20% 定期試験 80% |
テキスト | 宇野重規『西洋政治思想史』有斐閣アルマ、2013年、1870円。 |
参考文献 | 川崎修、杉田敦『現代政治理論』有斐閣アルマ、2012年、2200円。 |
主な関連科目 | 政策構想論、政治文化論、⺠主主義論 |
オフィスアワー及び 質問・相談への対応 |
授業終了後に質問に応じる。定期試験は、講評をインターネット上で行うことにより、フィードバックを行います。 |
所属 | ナンバリングコード | 適用入学年度 | 配当年次 |
法学部国際政治学科(E群) | - | 2014~2016 | 2・3・4 |
法学部国際政治学科(E群) | FLIP20516 | 2017~2017 | 2・3・4 |