授業コード 20083200 クラス
科目名 ボーダー・スタディーズ演習(関係) 単位数 2
担当者 高田 峰夫 履修期 後期授業
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 「お勤め」から「仕事」へ
授業の概要  大学生活の終盤には「就活」という大イベントが待ち受けている。「就活」に成功して、無事大学を卒業し、「社会」に出て行く。これが一般的な大学生活から社会人への移行イメージです。でも、これは、いわゆる「勤め人」になる場合の話ですよね。言うまでもなく社会には「勤め人」以外の人々も沢山います。また、「就職氷河期」(後には「ロスジェネ」)と呼ばれた2000年前後に社会に出た人々以降、それまでの「フツー」だった「大学→お勤め」コースが必ずしも当たり前ではなくなっている、との現実の変化もあります。
 ここでは、まずその変化の実態を理解した上で、「そうではない」生き方、働き方について考えてみたいと思います。そして、自分事として「仕事」と「キャリア」を考えてみましょう。一直線に「就活」に突き進む(つもりの)人も、それをためらっている人も、ぜひ一度立ち止まって広く世の中を見まわしてみましょう。

*コロナ禍で、状況が急変する可能性があります。
その場合には、変化に対応した授業方法・内容の変更がありえます。
学習の到達目標 「働き方」と「生き方」の多様性を知ること、その上で(可能であれば)、自分の人生とキャリアについて深く思いを及ぼすこと。
授業計画 第1回 大よそ以下のような内容を考えていますが、社会状況の変化や受講生の希望等により、内容には変更が加えられることがあります。
1.概要説明
第2回 2.従来の「大卒」の一般的な生き方
第3回 3.就職氷河期
第4回 4.「ロスジェネ」
第5回 5.減りつつある新卒一括採用、変わらぬ「就活」
第6回 6.「自分の」仕事
第7回 7.仕事をつくる
第8回 8.キャリアをつくる
第9回 9.先を見る
第10回 10.アントレプレナー
第11回 11.起業のさまざま
第12回 12.「稼ぐ」生き方
第13回 13.「使わない」生き方
第14回 14.自分の生き方を再考する
第15回 15.まとめ
授業外学習の課題  全員出席して毎回議論するのが授業の形式なので、その前に、毎回テキストの当該部分を熟読してくることが求められます。さらに、可能であれば、その部分に関連した情報を本や新聞、インターネット等で探して理解を深めることも期待されます。
 また、交代して報告するので、担当回の前には、報告に向けてレジュメの作成を始めとする報告のための準備が必要になります。
履修上の注意事項 授業はゼミ形式です。毎回の出席が前提で、その上で報告と議論を基に授業を進めます。したがって積極的に参加する姿勢が求められます。特別な予備知識を必要とはしませんが、「考える」ことが何よりも重要です。
成績評価の方法・基準 毎回交代で準備する報告資料(20%)、報告の内容(20%)、議論への参加の程度(20%)、議論のテーマに関連した思考・発想・意欲(20%)、レポート(20%)等を総合的に判断して評価します。
テキスト 複数取り上げる予定ですが、まずは以下のものから始めます。

久原穏『「働き方改革」の嘘』集英社新書
参考文献 多数ありますが、いくつか揚げておきます。

西村佳哲『自分の仕事をつくる』ちくま文庫
高坂勝『次の時代を先に生きる』ちくま文庫
藤村靖之『月3万円ビジネス 100の実例』晶文社
えらいてんちょう『しょぼい起業で生きていく』イーストプレス
稲泉連『仕事漂流』文春文庫
村田らむ『「非会社員」の知られざる稼ぎ方』光文社新書

他は授業中に紹介します。
主な関連科目 エリア・スタディーズ演習
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
 少人数の授業ですので、授業内に質問をしてください。答えるのに時間が必要な場合は、翌週の授業時間内に答えるようにします。積極的に質問する姿勢を期待し、なおかつ質問は歓迎します。
 授業に関連した相談事項は、可能な場合には授業前後に相談に応じます。ただし、プライバシー等の観点から必要と思われる場合には、それ以外の時間に、事前に時間調整の上で、相談に来てください。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次
人文学部人間関係学科社会学専攻(専門演習科目) FHHS34240 2017~2022 2・3・4