授業コード | 20082500 | クラス | |
科目名 | 国際社会学演習B(比較) | 単位数 | 2 |
担当者 | 高田 峰夫 | 履修期 | 後期授業 |
カリキュラム | *下表参考 | 配当年次 | *下表参考 |
授業題目 | 「借り」と「交換」 |
授業の概要 | 人は誰しも1人では生きていけません。和辻哲郎という哲学者が「人」の文字を「ヒトとヒト」が支えあう形と説明したことは有名です。まさに「社会的生物」としての人間のあり方の指摘と言えましょう。 そうやって社会のなかで他者と触れ合って、支えあって生きて行けば、当然、さまざまな「貸し」「借り」が生じます。つまり、社会的生物としての人間は日々の他者とのやり取り、「貸し借り」の中で生きているのです。これは言い換えれば、さまざまな「交換」の中で生きている、と表現することもできます。 ここでは、社会的生物としての人にとって「貸し借り」が持つ意味、より広く考えれば「交換」が持つ意味を考えてみたいと思います。 *コロナ禍のため状況が急変することが考えられます。 その場合は、変化に対応して授業方法・内容を変えます。 |
学習の到達目標 | 社会に生きる我々にとっての「貸し借り」「交換」の意味を理解する |
授業計画 | 第1回 | 大体以下のような内容で授業を進める予定です。ただし、社会の変化や受講生の希望等により、内容に変更を加えることがあります。 1.概要説明 |
第2回 | 2.生活の中の貸し借り | |
第3回 | 3.強みと弱み | |
第4回 | 4.補うこと | |
第5回 | 5.補いあうこと | |
第6回 | 6.借りを作る | |
第7回 | 7.借りを返す | |
第8回 | 8.返せない借り | |
第9回 | 9.返さない借り | |
第10回 | 10.贈ること | |
第11回 | 11.贈られること | |
第12回 | 12.贈与 | |
第13回 | 13.交換 | |
第14回 | 14.自分の体験を見直す | |
第15回 | 15.まとめ |
授業外学習の課題 | 全員出席して毎回議論するのが授業の形式なので、その前に、毎回テキストの当該部分を熟読してくることが求められます。さらに、可能であれば、その部分に関連した情報を本や新聞、インターネット等で探して理解を深めることも期待されます。 また、交代して報告するので、担当回の前には、報告に向けてレジュメの作成を始めとする報告のための準備が必要になります。 |
履修上の注意事項 | 授業はゼミ形式です。毎回の出席が前提で、その上で報告と議論を基に授業を進めます。したがって積極的に参加する姿勢が求められます。特別な予備知識を必要とはしませんが、「考える」ことが何よりも重要です。 |
成績評価の方法・基準 | 毎回交代で準備する報告資料(20%)、報告の内容(20%)、議論への参加の程度(20%)、議論のテーマに関連した思考・発想・意欲(20%)、レポート(20%)等を総合的に判断して評価します。 |
テキスト | 高橋源一郎・辻信一『弱さの思想』大月書店 |
参考文献 | とりあえず以下のものは参考になるでしょう。 ナタリー・サルトゥー=ラジュ『借りの哲学』太田出版 マルセル・モース『贈与論』ちくま学芸文庫(または、岩波文庫) 他は授業中に指示します。 |
主な関連科目 | 国際社会学演習A |
オフィスアワー及び 質問・相談への対応 |
少人数の授業ですので、授業内に質問をしてください。答えるのに時間が必要な場合は、翌週の授業時間内に答えるようにします。積極的に質問する姿勢を期待し、なおかつ質問は歓迎します。 授業に関連した相談事項は、可能な場合には授業前後に相談に応じます。ただし、プライバシー等の観点から必要と思われる場合には、それ以外の時間に、事前に時間調整の上で、相談に来てください。 |
所属 | ナンバリングコード | 適用入学年度 | 配当年次 |
人文学部人間関係学科社会学専攻(専門演習科目) | FHHS34233 | 2017~2022 | 2・3・4 |