授業コード | 20082200 | クラス | |
科目名 | 国際社会学演習A(比較) | 単位数 | 2 |
担当者 | 高田 峰夫 | 履修期 | 前期授業 |
カリキュラム | *下表参考 | 配当年次 | *下表参考 |
授業題目 | 「スピード」を考え直す |
授業の概要 | 現代は急激な変化の時代です。その変化に合わせて「スピードアップ」することが求められています。一時は「ドッグ・イヤー」なる表現まで飛び出しました。(犬の人生は人間の1/7しかないから、犬は人間の7倍のスピードで生きている。そのぐらいのスピード感を持たないとダメだ、と主にIT系の人たちが主張していたのです。最近、あまり聞かなくなりましたが) 現代が急激な変化の時代であることは間違いありません。それを意識した生き方、キャリアの形成を考えることは必要でしょう。(私も講義の中では、この点を何度か指摘しています) 他方で、しかし、それだけで良いのだろうか、との疑問も湧きます。スピードアップには限りがありません。しかし人間は約20万年前の(今の新人の)出現以来、生物としてはほとんど変わっていない、とも言います。変わっていない人間が、どんどん生き方だけをスピードアップしてゆく。そこに無理はないのでしょうか? この点を問題視する研究、または、スピードとは別の生き方を提唱する議論は、実は様々な分野から提起されています。ここでは、それらの研究や議論を学んでみましょう。 *コロナ禍で状況が急変することがありえます。 その際は、変化に対応して授業方法・内容を見直します。 |
学習の到達目標 | 「スピード」を考え直すこと、その上で、自分の生き方、キャリア等に考えを及ぼすこと。 |
授業計画 | 第1回 | 1.概要説明 |
第2回 | 2.社会における「スピード」 | |
第3回 | 3.「スピードアップ」 | |
第4回 | 4.見直し | |
第5回 | 5.減速、ダウン・シフト | |
第6回 | 6.スロー | |
第7回 | 7.スローな生き方 | |
第8回 | 8.スロー・ビジネス | |
第9回 | 9.スピードと時間 | |
第10回 | 10.スピードとお金 | |
第11回 | 11.「脱成長」 | |
第12回 | 12.「脱成長」は可能か? | |
第13回 | 13.「脱成長」の実現法 | |
第14回 | 14.自分に合った時間感覚 | |
第15回 | 15.まとめ |
授業外学習の課題 | 全員出席して毎回議論するのが授業の形式なので、その前に、毎回テキストの当該部分を熟読してくることが求められます。さらに、可能であれば、その部分に関連した情報を本や新聞、インターネット等で探して理解を深めることも期待されます。 また、交代して報告するので、担当回の前には、報告に向けてレジュメの作成を始めとする報告のための準備が必要になります。 |
履修上の注意事項 | 授業はゼミ形式です。毎回の出席が前提で、その上で報告と議論を基に授業を進めます。したがって積極的に参加する姿勢が求められます。特別な予備知識を必要とはしませんが、「考える」ことが何よりも重要です。 |
成績評価の方法・基準 | 毎回交代で準備する報告資料(20%)、報告の内容(20%)、議論への参加の程度(20%)、議論のテーマに関連した思考・発想・意欲(20%)、レポート(20%)等を総合的に判断して評価します。 |
テキスト | とりあえず以下のテキストから始めます。 藤村靖之・辻信一『テクテクノロジー革命』大月書店 |
参考文献 | 河邑厚徳+グループ現代『エンデの遺言』講談社+α文庫 セルジュ・ラトゥーシュ『脱成長』文庫クセジュ 同『脱成長のとき』未来社 E・F・シューマッハー『スモール・イズ・ビューティフル』講談社学術文庫 他は授業中に指示します。 |
主な関連科目 | 国際社会学演習B |
オフィスアワー及び 質問・相談への対応 |
少人数の授業ですので、授業内に質問をしてください。答えるのに時間が必要な場合は、翌週の授業時間内に答えるようにします。積極的に質問する姿勢を期待し、なおかつ質問は歓迎します。 授業に関連した相談事項は、可能な場合には授業前後に相談に応じます。ただし、プライバシー等の観点から必要と思われる場合には、それ以外の時間に、事前に時間調整の上で、相談に来てください。 |
所属 | ナンバリングコード | 適用入学年度 | 配当年次 |
人文学部人間関係学科社会学専攻(専門演習科目) | FHHS34230 | 2017~2022 | 2・3・4 |