授業コード 20080600 クラス
科目名 伝統文化論 単位数 2
担当者 中道 豪一 履修期 前期授業
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 出雲大社の歴史と祭祀に見る伝統文化
授業の概要 本講義は出雲大社(島根県出雲市大社町)に関する知識・教養を習得し、伝統文化を論じるスキルを身に着けることを目的とします。

出雲大社は、テレビや雑誌等のメディアで「縁結び」・「旧暦10月には全国から神様が集まる」といったトピックと共に紹介される機会が増えており、多くの人々が訪れる状況が続いています。それは良いことですが、その一方、出雲大社を考えるうえで重要な神道・神社祭祀という視点からのアプローチは、意外と少ないのではないでしょうか。

そこで本講義は、神道・神社祭祀という視点からのアプローチとして、高い評価を受けている千家尊統『出雲大社』を読み解くことで、出雲大社に関する知識と教養を身に着けていこうと思います。ただし初めて神道や神社に触れる人にとって、理解しにくい点・難しい点も存在するため、ただ本を読み解説を加えるだけでなく、毎回資料を用意し丁寧にひもとき、内容を立体的に理解できるよう工夫を加えてあります。よって出雲大社という個別事例に関する理解を深められることは勿論、伝統文化・宗教と社会の関係性を考える際の具体的事例を身に着けることができます。

また折に触れ、地元の神職や関係者をはじめとする生の声も紹介していきます。「神道や神社に興味がある」「出雲大社について詳しく知りたい」「伝統文化を論じるスキルを身に着けたい」という学生を歓迎します。
学習の到達目標 1)出雲大社に関して一般の人では知りえないレベルの知識を身に着け、それを説明できる
2)出雲大社に関する知識を通して伝統文化についての意見を述べることができる
3)出雲大社の事例を通して伝統文化・宗教と社会の関係について意見を述べることができる
4)『出雲大社』の特徴を説明できる。
授業計画 第1回 「『出雲』の大社」を読む
(講義の初めに「オリエンテーション:講義内容・評価方法の説明」を実施します)
第2回 「八俣の大蛇とスサノオノミコト」を読む
第3回 「宝剣の出現と出雲大社」を読む
第4回 「スサノオノミコトと大国主神」を読む
第5回 「出雲創世神話の世界」を読む
第6回 「二つの古代出雲勢力」を読む
第7回 「大国主神の聖域」を読む
第8回 「出雲大社のまつり」を読む
第9回 「古式ののこる御社殿」を読む
第10回 「境内と境外の社たち」を読む
第11回 「出雲の国造」を読む
第12回 「神火の相続-火継式」を読む
第13回 「注目すべき古伝新嘗祭」を読む
第14回 「出雲国造神賀詞」を読む
第15回 「出雲大社教」を読む
授業外学習の課題 【必須①】レジュメを参照にしながら、毎単元で紹介する『出雲大社』の該当箇所を読み返す
【必須②】「Google classroom」上で紹介する参考文献・サイト・動画の閲覧や視聴
【発 展】該当箇所以外の通読(『出雲大社』)
履修上の注意事項 【1・対面授業実施時の注意事項】

★★★受講者は初回講義日までに「Google classroom」登録を済ませましょう★★★
①本講義は対面で実施予定ですが、新型コロナウイルス感染症の拡大状況によってはオンラインでの実施に移行します。
②「オンラインへ移行した際の移行をスムーズにするため」「コロナウイルス感染症対策のため」本講義は毎回の講義資料配布にあたり「Google classroom」を活用します。
③履修者が確定した段階で受講者全員に「Google classroom」のクラスコードを通知します。初回講義日までに「Google classroom」への登録を済ませておいてください。
④本講義は水曜02限開講です。講義資料は直前の土曜日08:00に「Google classroom」へアップロードします。各自、アップロードされたデータを出力して講義に出席してください。
⑤5・10回講義終了後に小課題を実施し、学期末に試験を実施する予定です。


【2・オンラインに移行した場合の注意事項】

★★★必ず「Google classroom」の登録を済ませましょう★★★
★★★講義日(水曜日)の09:00~12:00の間に「出席登録」をお願いします★★★
①「Google classroom」を使用します。
 1)「講義資料のアップロード」は講義日(水曜)の9:00を目途に行います
 2)「出席確認」を当初の講義日(水曜)の09:00~12:00に行います
 3)各種関連事項の連絡も講義日(水曜)の09:00に行います
②講義期間中に「小課題」(5・10回講義終了時)、学期末に「課題レポート」を実施する予定です
③1度アップロードした資料は容量不足等の事態が発生しない限り削除しません。また削除することになった場合は必ず事前に告知します


【3・講義内容に関する注意事項】

①古文・漢文・くずし字等の専門知識は必要としません
②「講義で話す内容(※ただし一部分)を文字起こししたプリント」をメインに使用します
③理解を促すために関連映像を視聴することがあります
④全15回の講義のうち10回以上の出席を評価対象とします
成績評価の方法・基準 学期末試験…全講義日程終了後に試験を実施します(※オンライン移行時は課題レポート)
□試験問題は、講義中に紹介した「コア問題(15問)」を組み合わせたものを2問出題します
□全15回の講義のうち10回以上の出席を必須とします
テキスト □千家尊統『出雲大社』(学生社 平成31)をテキストとして使用します
 この書籍は『出雲大社』(学生社 平成2)の新版となります
□毎回、資料を配布します
参考文献 ■出雲大社関係者の講話などに触れることのできる本です(※閲覧しにくいので講義期間中に「Google classroom」上関係ヶ所をアップロードします)
①千家達彦『出雲さん物語』出雲大社教教務本庁 平成11
②千家尊宣『神道出雲百話』日本教文社 昭和43
その他講義の中でも随時紹介します
主な関連科目 文化論(神道や神社を理解するのに役立つ『古事記』を読み進める講義です)
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
■「Google classroom」のコメント機能を利用してください(※「非公開」設定を推奨します。公開設定にしてしまうと、連絡内容が受講者全員に見えてしまいます)
■「Google classroom」のコメント欄が使用できない人は、「Google classroom」に記載してあるメールアドレスまで連絡してください

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次
人文学部人間関係学科社会学専攻(社会学専門科目) FHHS23235 2017~2022 2・3・4