授業コード | 20061900 | クラス | |
科目名 | 現代社会論演習B(産業構造の転換と労働の変容) | 単位数 | 2 |
担当者 | 中根 光敏 | 履修期 | 後期授業 |
カリキュラム | *下表参考 | 配当年次 | *下表参考 |
授業題目 | COVID19Pandemicの収束・終熄とは何か——産業構造の転換と労働の変容 |
授業の概要 | 近代化以降、産業構造の転換期は、大きく4つに分けることができる。まず、第一に工業化の進展、第二に脱工業化と高度消費社会化の進行、第三に情報化・グローバル化の急速な深化、そしてCOVID19Pandemicによる不透明な現在である。本演習においては、COVID19Pandemicの影響下で生じている現代的な産業構造の転換を歴史的な産業構造の転換に照らして、現代的な特徴を探ると共に、現在起こっている産業領域や労働領域におけるドラスティックな変容を捉えようと試みる。近代化とは、経済成長イデオロギーに呪縛された社会の拡張運動であったけれども、COVID19Pandemicは「人間の生命(自粛など)vs 経済成長」というイデオロギーへの呪縛によって、グローバルな次元で「生命の市場化」「経済格差」の急速な進行は不可視化されている。COVID19Pandemicによる産業構造の転換と労働の変容は、Pandemic下でどのようなものとして起こったのか、化学的(医学的)に確定されるという(希望の)イデオロギーとして構成されているPandemic収束・終熄が現実には恣意的に決定される計画的な出来事であると想定すれば、どのような出来事が不可視化されていくのか、を本演習では考える。本演習は、前期の「現代社会論演習A」での議論を引き継ぐ形で実施する予定である。 |
学習の到達目標 | COVID19Pandemicの収束・終熄を産業構造の転換期と想定して、産業と労働の変容を社会学的な視角から理解し、現代社会の課題を発見する |
授業計画 | 第1回 | 01)イントロダクション:演習の進め方 |
第2回 | 02)COVID19Pandemicとは(2020年3月〜2022年9月) | |
第3回 | 03)COVID19Pandemicによって社会はどう変化したか | |
第4回 | 04)COVID19Pandemicによって社会意識はどう変化したか | |
第5回 | 05)社会意識の変化と産業構造 | |
第6回 | 06)エッセンシャルワーカーとは何か | |
第7回 | 07)「生命(自粛)vs経済(成長)」は適切な社会的課題なのか | |
第8回 | 08)COVID19Pandemicと経済格差 | |
第9回 | 09)COVID19Pandemicによる産業構造の転換とは | |
第10回 | 10)医療・薬品産業、生命の市場化(商品化)を考える | |
第11回 | 11)COVID19Pandemicの収束・終熄とは何か | |
第12回 | 12)COVID19Pandemic収束・終熄後を想定する | |
第13回 | 13)COVID19Pandemic収束・収束をめぐる希望(ユートピア)と絶望(ディストピア) | |
第14回 | 14)集団討議 | |
第15回 | 15)総括討論 |
授業外学習の課題 | 受講生は指示された文献を読み、指示された課題に関して、毎回、レポート・レジュメを書く。 |
履修上の注意事項 | 毎回、指示された課題に関して、レポート・レジメを書いて、演習に望むこと。 |
成績評価の方法・基準 | 各演習におけるレポート・レジメ・報告、議論への参加度、期末レポートを点数化(100点)し、総合的に評価する。 |
テキスト | 未定。講義中に指示する |
参考文献 | ジャン=リュックナンシー『あまりに人間的なウィルス』勁草書房 スラヴォイ・ジジェク『パンデミック2』Pヴァイン 室橋裕和『ルポ コロナ禍の移民たち』明石書店 鈴木江里子『アンダーコロナの移民たち』明石書店 講義中、適宜、指示する |
主な関連科目 | 現代社会論A、現代社会論B、現代社会論演習A |
オフィスアワー及び 質問・相談への対応 |
適宜行う。 |
所属 | ナンバリングコード | 適用入学年度 | 配当年次 |
人文学部人間関係学科社会学専攻(自専攻科目) | - | 2014~2016 | 2・3・4 |
人文学部人間関係学科社会学専攻(専門演習科目) | FHHS34245 | 2017~2022 | 2・3・4 |