授業コード 12018200 クラス
科目名 経営戦略論Ⅱ 単位数 2
担当者 中園 宏幸 他 履修期 後期授業
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 経営戦略の理論、ツール、フレームワーク
授業の概要  本講義では、1980年代以降の多様化する経営戦略の議論を網羅的に学習する。特に、理論的な系譜を中心にツールやフレームワークを用いて戦略を分析することに重きを置く。
 産業内における同業他社との違いをどのように作り上げるのか、複数の事業領域を持つユニークな企業はどのような論理から成立しているのか、その理論を体系的に解説する。日々伝えられる企業についてのニュースから、企業がなぜ新しいことをするのか、それにどのような意味があるのかについての解釈も試みる。
 本講義では、経営戦略にかかわる基礎的な考え方や理論を理解してもらうために、多様なケース教材を用いる。
学習の到達目標 経営戦略論で用いられる基本的な概念やツール、フレームワークを説明できるようになる。
現代の企業や製品・サービスを実際に分析できるようになる。
授業計画 第1回 オリエンテーション: 講義の進め方
第2回 経営戦略におけるポジショニング・アプローチ
第3回 ホンダ・エフェクトと創発:ルメルト、パスカル、ミンツバーグ
第4回 戦略における資源の視点:ワーナーフェルト、バーニー、ペタラフ
第5回 オペレーションと時間圧縮:キャンプ、ストーク、クラーク、藤本
第6回 ケイパビリティに基づく戦略:ハメル、プラハラッド、野中、竹内、伊丹
第7回 戦略とイノベーション:シュンペーター、フォスター、クリステンセン
第8回 中間試験と解説・中間まとめ
第9回 事例:Apple
第10回 デジタル世界とビジネスモデル:オスターワルダー、アミット、ゾット
第11回 事例:独占禁止法と企業行動
第12回 プラットフォーム・ビジネス:チェスブロウ、クスマノ
第13回 オープン・イノベーションとコーポレート・ベンチャー・キャピタル:チェスブロウ、ダシュニツキー、ナラヤナン
第14回 アンビデクステリティ:マーチ、タッシュマン、オレイリー
第15回 経営戦略論の総括
授業外学習の課題 予習は求めない。予習を希望する場合は参考文献を入手しておくこと。
復習は毎回要求する。講義内容の整理と講義目標と内容の対応を各自行うこと。
課題については講義内にて伝達する。
履修上の注意事項 経営戦略論Ⅰを履修済みであることが望ましい。
ノート等の記録媒体を持参すること。
基本的なミクロ経済学の知識を保有していることが望ましいが、それを前提とはしない。
講義中の私語については積極的に注意を行う。
講義中の写真・動画撮影は厳禁とする。
履修者が確定した時点から座席指定を行う場合がある。
資料配布および課題の提出にはGoogle Classroomを用いる。
成績評価の方法・基準 平常点(15%)、中間試験(45%)、期末試験(40%)
採点基準は、内容理解をした上で事実関係に誤りがなく自分自身の考えが論理的に主張できている場合には5点。内容理解をした上で自分自身の考えが適切に主張できている場合には4点。内容理解をした上で自分自身の考えが主張できている場合には3点。講義内容を整理しただけのものは2点。それ以外の場合を1点とする。提出期限を過ぎたものは、期限後2時間以内に提出されたものは最大点数を6割引きで評価。それ以降に提出されたものはすべて未提出と同様に扱う。課題にて剽窃・盗用などの不正行為が発覚した場合はこれまでの点数蓄積にかかわらず0点評価とする。なお、課題は必ずしも5点満点ではなく、配点に応じて倍数計算を行うこともある。
テキスト 必携のテキストは指定しない。
参考文献 マイケル・A・ヒット、R・デュエーン・アイルランド、ロバート・E・ホスキソン(2021)『戦略経営論 〈第3版〉 競争力とグローバリゼーション』パンローリング。
澤田直宏(2020)『ビジネスに役立つ経営戦略論 -- 企業の戦略分析入門』有斐閣。
ロバート・M・グラント(2019)『グラント現代戦略分析 <第2版>』中央経済社。
琴坂将広(2018)『経営戦略原論』東洋経済新報社。
網倉久永・新宅純二郎(2011)『マネジメント・テキスト 経営戦略入門』日本経済新聞出版。
淺羽茂・牛島辰男(2010)『経営戦略をつかむ』有斐閣。
一橋大学イノベーション研究センター編(2017)『マネジメント・テキスト イノベーション・マネジメント入門(第2版)』日本経済新聞出版。
近能善範・高井文子(2010)『コア・テキスト イノベーション・マネジメント』新世社。
リチャード・P・ルメルト(2012)『良い戦略、悪い戦略』日本経済新聞出版。
宮崎正也(2011)『コア・テキスト事業戦略』新世社。
榊原清則(2005)『イノベーションの収益化』有斐閣。
主な関連科目 経営学総論、経営管理論、経営戦略論Ⅰ、マーケティング・マネジメントⅠ、マーケティング・マネジメントⅡ、マーケティング戦略論
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
質問・相談には講義終了後に対応する。オフィスアワーについては初回講義時にお知らせする。
各課題に対しては翌週にフィードバックを行う。
期末試験は、試験終了後1週間以内を目途にGoogle Classroomにて解説・講評を記したファイルを掲載する。
URLリンク Google Classroom

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次
商学部商学科(E群) 2016~2016 2・3・4
商学部商学科(D1群) FCBS24109 2017~2022 2・3・4
商学部経営学科(B群) 2016~2016 2・3・4
商学部経営学科(B1群) FCBA22112 2017~2022 2・3・4