授業コード 10024400 クラス
科目名 会計学演習Ⅱ 単位数 2
担当者 山﨑 敦俊 履修期 後期授業
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 会計学演習2:Accounting Workshop2
授業の概要 本講義は、会計学演習Ⅰの知識をベースにして日商簿記1級(会計学)の範囲のうちの残りの後半部分(有形固定資産、資産除去債務、リース会計、固定資産の減損、無形固定資産と繰延資産、引当金、社債、純資産会計Ⅰ・Ⅱ、税効果会計、持分法、外貨換算会計、キャッシュ・フロー計算書、連結キャッシュ・フロー計算書、包括利益の内容を学習する。
日商簿記1級試験(商業簿記・会計学)については、例えば前T/Bから膨大な分量の決算整理事項の処理を加味して財務諸表を作成していく「商業簿記」と、個別の会計論点を深く掘り下げた理論と計算問題が中心となる「会計学」から構成されるが、このうち商業簿記については膨大な決算整理資料をもとに短時間で正確に解答を導き出すテクニカルなアウトプットの知識が要求され、会計学では理論と計算問題を正確に解答するための確かな知識が要求される。
一般に、簿記学習においてはインプットとアウトプットの作業が必要とされ、インプットとは会計処理方法や計算方法を習得することであり、アウトプットとはインプットされた知識を用いて実際の検定レベルの問題を解いていける技術(能力)を意味する。
本講義では最終的な検定レベルの問題を解けるようになるアウトプット技術の習得のためのインプットを行う講義となる。
インプットされた知識を定着化させるため、理論と会計処理方法の解説の後に演習問題を解いていく形式で講義を進める。
本講義では日商簿記2級(商業簿記)の内容が完全に理解できていることを前提に講義を行う。
学習の到達目標 日商簿記1級(会計学)の内容の理解を目標とする。
具体的には理論と計算問題について日商簿記1級のテキストと問題集を使用して講義を行っていく。
前期(会計学演習Ⅰ)で学習した内容をベースに、日商簿記1級(会計学)の残りの後半部分の範囲を学習する。
授業計画 第1回 有形固定資産(取得、割賦購入、減価償却、期中売却、除却・廃棄、買換え、滅失、圧縮記帳、改良・修繕、耐用年数の変更)
第2回 資産除去債務(意義、見積りの変更が生じたとき)
第3回 リース会計(リース取引の分類、ファイナンス・リース取引の会計処理、オペレーティング・リース取引の会計処理、セール・アンド・リースバック取引)
第4回 固定資産の減損会計(減損の兆候、減損損失の認識、減損損失の測定、資産グループの減損損失、減損損失の表示)
第5回 無形固定資産と繰延資産
研究開発費とソフトウェア(研究開発費、ソフトウェア、市場販売目的のソフトウェア、自社利用のソフトウェア)
第6回 引当金(引当金の計上要件、引当金の表示上の分類、負債性引当金の会計処理)
退職給付会計(退職給付、退職給付債務、年金資産、退職給付引当金の問題の解き方、差異の計算)
第7回 社債(発行時の処理、利払時の処理、決算時の処理、償還時の処理(満期償還)、償還時の処理(買入償還)、償還時の処理(抽選償還))
第8回 純資産Ⅰ(純資産の部、新株の発行、株主資本の計数の変動、自己株式、剰余金の配当と処分)
純資産Ⅱ(新株予約権、新株予約権付社債、ストック・オプション、株主資本等変動計算書)
第9回 税効果会計(棚卸資産の評価損、貸倒引当金の繰入限度超過額、減価償却費の償却限度超過額、その他有価証券の評価差額、積立金方式による圧縮記帳、退職給付引当金の損金算入限度超過額、貸借対照表上の表示)
第10回 持分法(株式取得時の処理、投資差額の償却、当期純利益の計上、受取配当金の修正、開始仕訳、株式の売却損益の修正、未実現損益の消去)
第11回 外貨換算会計(輸入時・輸出時の会計処理、決算時の換算、外貨建有価証券の換算、為替予約、在外支店の財務諸表項目の換算、在外子会社の財務諸表項目の換算)
第12回 キャッシュ・フロー計算書(キャッシュ・フロー計算書の表示、営業活動によるキャッシュ・フロー(直接法)、営業活動によるキャッシュ・フロー(間接法)、投資活動によるキャッシュ・フロー、財務活動によるキャッシュ・フロー)
第13回 連結キャッシュ・フロー計算書(原則法・直接法による連結キャッシュ・フロー計算書、簡便法・間接法による連結キャッシュ・フロー計算書、連結キャッシュ・フロー計算書のひな形)
第14回 包括利益(包括利益とは、その他の包括利益、その他の包括利益累計額、連結包括利益計算書の表示、(包括利益の内訳の付記、組替調整額、組替調整額の注記)
第15回 まとめとその他項目
授業外学習の課題 授業の前には必ず該当箇所の予習(問題)を行ってから授業に出席すること。
復習においては、知識の定着化のために類似問題を解くことが必要である。
本講義での予習・復習等の目安時間は2時間/週を要する。
履修上の注意事項 本講義では日商簿記2級(商業簿記)の内容が理解できていることを前提に講義を行う。
毎回電卓を持参すること(CASIO社製が望ましく、12桁の電卓)
テキストは以下の2冊を使用する。
<第1回~第9回講義>
滝澤ななみ監修/TAC出版開発グループ著『みんなが欲しかった! 簿記の教科書 日商1級 商業簿記・会計学2資産会計・負債会計・純資産会計編』TAC出版
<第10回~第15回講義>
滝澤ななみ監修/TAC出版開発グループ著『みんなが欲しかった! 簿記の教科書 日商1級 商業簿記・会計学3企業結合会計・連結会計ほか編』TAC出版
成績評価の方法・基準 期末試験:有
平常点・小テスト等(30%)、期末試験(70%)を総合して評価する。
テキスト 滝澤ななみ監修/TAC出版開発グループ著『みんなが欲しかった! 簿記の教科書 日商1級 商業簿記・会計学2資産会計・負債会計・純資産会計編』TAC出版
滝澤ななみ監修/TAC出版開発グループ著『みんなが欲しかった! 簿記の教科書 日商1級 商業簿記・会計学3企業結合会計・連結会計ほか編』TAC出版
参考文献 『新版 会計法規集』中央経済社
日商簿記1級 網羅型完全予想問題集(TAC出版)
主な関連科目 会計に関連する科目すべて。
特に上級簿記・上級簿記演習とはセットで受講することが望ましい。
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
オフィスアワー:毎週木曜日(1限・お昼休みなど)
メールでも対応する。
試験、レポート課題、小テストの結果については模範解答の配布等でフィードバックを行う。
中間試験については採点後の結果を返却することでフィードバックを行う。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次
商学部商学科(C群) 2016~2016 3・4
商学部商学科(C3群) FCBS33319 2017~2022 3・4
商学部経営学科(C群) 2016~2016 3・4
商学部経営学科(C2群) FCBA33202 2017~2022 3・4