授業コード 10008300 クラス
科目名 商品政策論 単位数 2
担当者 柏木 信一 履修期 後期授業
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 消費生活と商品化計画・マーケティングの関係に対する基礎事項(市場と商品の関係基礎、消費者に信頼される商品を考える)
授業の概要 ※本年度は、web抽選の上、【対面】で展開の予定です。

※他学科の方は、商学科科目「商学概論」「マーケティング論」の両方を履修・合格していることを
 前提として講義するので、商品政策論の履修を希望する者はこの点注意すること。

※高校生レベル以上の日本語力(外国人の場合は日本語検定1級以上の日本語力と漢字力)必要。

※履修登録と併せ、必ず情報センターに申請してalphaのアカウントを入手し、商品政策論の
classroom登録も済ませること。クラスコードは教学システム「授業課題情報」に有。

※講義資料は、すべてclassroomにアップするので各自印刷して講義時持参すること。


 「政策」には、国や地方自治体による「公政策」と企業や組織の経営に関する対策をどうするかといった「私政策」があります。商品政策論で言う政策は「私政策」の方であり、「商品政策(マーチャンダイジング)」とは、簡単に言えば「売りモノをどうするか?」を考えていくことです。そして、この講義では、次の点を重視します。

①企業・組織によるマーケティングの製品政策の一環として「商品をどうするか?」を考えること
②商品開発に至るまでの過程、開発までに知るべき基本的な要素を知る
③消費者の信頼を損ねる欠陥事故を防ぐこと

 更に、「商品政策」は、大まかに言えばメーカーの場合と流通業の場合とで違いがあります。これについては、

 (1)すべてに共通する部分
 (2)メーカーの場合
 (3)流通業の場合
   ①仕入・販売だけでなく、開発・製造を行う流通業
   ②仕入・販売のみで、開発・製造は行わない流通業

 と、場合を分けて展開しますが、今年度は(3)流通業の場合を重点的に取り上げます。

 なお、本講義でいう商品は「有体物商品」に限定します。また、更に発展させた上級編として、有償サービス(役務提供)等の無体物商品の商品化計画については3年次で「サービス・マーケティング」を、市場調査の方法そのものについては同じく3年次で「マーケティング・リサーチ」を学んでください。
学習の到達目標 ①最終消費者に対するマーケット・イン(和製英語;customer oriented,consumer orientedに相当)の視点を持つこと
②商品に対してミクロ・マクロ両面から考えられるようになること
③製造物責任、不当表示、知的財産権のリスクを知り、考えていけること
授業計画 第1回 ※以下の内容は、あくまで予定。
※また、内容及び講義期日は固定ではなく、諸事情により変動したり、展開しない場合もあり。

Ⅰ編 オフェンス編:マーケティングとマーチャンダイジングの連動の基礎

 商品とは何か? -goods,commodity,brand-
 商品政策(マーチャンダイジング)とは何か?
 商品価値(交換価値と使用価値)、経験価値
第2回  取引・商品開発の根本:信義誠実とマーケット・インの重要性
第3回  アイデア・スクリーニング
第4回  マーケティング導入の社会経済的背景 & マーケティング導入以後のマーチャンダイジング
  -コトラーのマーケティング1.0、2.0、3.0との比較-
第5回  商品化計画と市場化計画の連動 1 内的・外的環境の把握
第6回  商品化計画と市場化計画の連動 2 SWOT分析
第7回  商品化計画と市場化計画の連動 3 ポーターのファイブ・フォース分析
第8回  商品化計画と市場化計画の連動 4 照準の絞り込み(STP、ポジショニングマップ)
第9回  流通業のマーチャンダイジング 1 メーカーの場合との違い
第10回  流通業のマーチャンダイジング 2 開発・製造・加工を行わない流通業の場合
第11回  流通業のマーチャンダイジング 3 開発・製造・加工も行う流通業の場合
第12回  流通業のマーチャンダイジング 4 有体物商品と在庫
第13回 Ⅱ編 ディフェンス編:商品関連リスクの防止・軽減 -商品化計画におけるリスク対応の基礎-

 商品関連トラブルとその防止 1 契約不適合(瑕疵)・製造物責任(Products Liability)
第14回  商品関連トラブルとその防止 2 景品表示法、食品表示法、薬機法等の問題
第15回  商品関連トラブルとその防止 3 知的財産権問題
授業外学習の課題 ①と②を相互に実践し続けて下さい。

①テキストを読む事。
②日常、ありふれたものに目を向けてみる事。
履修上の注意事項 【対面】の予定。変更する場合は、教学システムを通じて伝達する。

〇講義も試験も、「電子通信機器」の利用と「他人」の利用は認めません。

○Web履修登録並びに商品政策論のGoogleClassroom登録を済ましておくこと。
 なお、classroom登録及びアクセスは、alphaアカウントからでなければ出来ません。

○テキストは、第1回目の講義から必ず持参すること。
(※2016年以降に商学概論又は商業論又は商品政策論を受講した方は、その時のテキストと同じ。
  できれば、誤植を訂正した初版第2刷が望ましい。)

○Ⅱ編(商品関連リスクの防止・軽減)はテキストにないので、担当者がPDFで提供。

○講義内容は完全固定とは限らず、変動もあります。
成績評価の方法・基準 ■試験(100%)で評価する。

■成績評価ガイドラインに基づき、履修者(X除く)のうち、
 AAは上位5%以内、Aは同25%以内とします。
テキスト 柏木信一『21世紀の商学原論-経済・商・法の3極思考-』晃洋書房、2,100円+税 

 ※特に、9~13章と、Appendix1、Appendix2
参考文献 ①永井孝尚『超実践 マーケットイン企画術』PHP
②中野明『完全図解1冊で丸わかり ドラッカー・ポーター・コトラー入門』朝日新聞出版
③通勤大学実践MBA『商品・価格戦略』通勤大学文庫 
④松井龍二『ロングセラー商品誕生物語』(1~3巻)
⑤国民生活センター『消費生活年報』
⑥製品安全・製造物責任研究会編『知っておきたい製造物責任の最新動向』
主な関連科目 商学概論、新商品開発入門、ベーシック・マーケティング、マーケティング論、マーケティング戦略論、
貿易実践、観光マーケティング、
商店診断、マーケティングリサーチ(更に上級・3年で)、ブランド戦略(更に上級・3年で)
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
1.質問内容によっては、少し時間を掛けて説明する必要があるものは、次回の講義で説明することもあります。
2.質問は講義後でも、メールによる形でも対応します。
柏木メール:kassy■alpha.shudo-u.ac.jp (■はアットマーク)

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次
商学部商学科(B群) 2016~2016 2・3・4
商学部商学科(B1群) FCBS22107 2017~2022 2・3・4
商学部経営学科(E群) 2016~2016 2・3・4
商学部経営学科(D1群) FCBA24105 2017~2022 2・3・4