授業コード 10007500 クラス
科目名 経営管理論 単位数 2
担当者 中園 宏幸 履修期 前期授業
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 経営管理の成立背景と経営管理論
授業の概要  本講義は、経営管理が必要とされるようになった歴史的背景とそこで必要になる概念について概観する。具体的には、1760年の工業化から1930年のスローンによるGMの経営改革までを時系列にある程度基づいて解説し、そこで登場した経営上の概念の講義を行う。現在当たり前のように行われている経営管理施策がなぜ生まれたのか、その背景を理解することによって、経営管理施策の現代的意味を考えてもらうことを意図している。それと同時に、現代的な経営環境の変化に対して、これまでの経営管理施策は有効足り得るのかを考えてもらう。
 本講義では、経営管理にかかわる基礎的な考え方や理論を理解してもらうために、多様なケース教材と歴史資料を用いる。
学習の到達目標 経営管理の必要性と経営管理論の成立過程について説明できるようになる。
今日的な経営管理課題について経営管理論がどのように活用できるのか自分で考えられるようになる。
授業計画 第1回 オリエンテーション:講義の進め方と経営管理論の概要
第2回 工業化と工場:技術革新、焦点化装置、ボトルネック
第3回 脱職人と工場運営の萌芽:分業制と規模の経済
第4回 西漸運動と鉄道の敷設:機能別組織と専門経営者
第5回 鉄道企業の大規模化:所有と経営の分離と近代企業の成立
第6回 事例:カンパニー・メン
第7回 大量生産とT型フォード:科学的管理法、垂直統合
第8回 中間試験と解説・中間まとめ
第9回 事例:マクドナルド
第10回 企業合同運動と産業企業の大規模化:M&A、PMI、独占禁止法
第11回 デュポンによる研究開発の制度化:研究開発と多角化
第12回 GMの経営改革:事業部制
第13回 GMの製品戦略:フルライン、割賦販売、下取り、モデルチェンジ
第14回 企業の理論:調整メカニズム、取引コスト、企業の境界
第15回 経営管理の総括
授業外学習の課題 毎回、30分程度の復習を確実に行うこと。
併せて参考文献を入手して参考とすることが望ましい。
課題を課す場合は、講義当日にお知らせをする。
履修上の注意事項 講義中の私語については積極的に注意を行う。
講義中の写真・動画撮影は厳禁とする。
履修者が確定した時点から座席指定を行う。
資料配布および課題の提出にはGoogle Classroomを用いる。
成績評価の方法・基準 平常点(20%)、中間試験(40%)、定期試験(40%)
平常点の課題は、中間試験以前に2回、中間試験以後に2回を想定している。それぞれ5点の課題を想定している。採点基準は、内容理解をした上で事実関係に誤りがなく自分自身の考えが論理的に主張できている場合には5点。内容理解をした上で自分自身の考えが適切に主張できている場合には4点。内容理解をした上で自分自身の考えが主張できている場合には3点。講義内容を整理しただけのものは2点。それ以外の場合を1点とする。提出期限を過ぎたものは、期限後2時間以内に提出されたものは最大点数を6割り引いて評価する。それ以降に提出されたものはすべて未提出と同様に扱う。課題にて剽窃・盗用などの不正行為が発覚した場合はこれまでの点数蓄積にかかわらず0点評価とする。
テキスト
参考文献 中川功一・佐々木将人・服部泰宏(2021)『考える経営学』有斐閣。
武石彰(2021)『経営学入門』岩波書店。
フランコ アマトーリ・アンドレーア コリー(2014)『ビジネス・ヒストリー』ミネルヴァ書房。
塩次喜代明・高橋伸夫・小林敏男(2009)『経営管理【新版】』有斐閣。
鈴木良隆・大東英祐・武田晴人(2004)『ビジネスの歴史』有斐閣。
大河内暁男(2001)『経営史講義』東京大学出版会。
主な関連科目 経営学総論、経営戦略論、経営組織論、経営史
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
質問・相談には講義終了後に対応する。オフィスアワーについては初回講義時にお知らせする。
各課題に対しては翌週にフィードバックを行う。
期末試験は、試験終了後1週間以内を目途にGoogle Classroomにて解説・講評を掲載する。
URLリンク Google Classroom

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次
商学部商学科(E群) 2016~2016 2・3・4
商学部商学科(D1群) FCBS24101 2017~2022 2・3・4
商学部経営学科(B群) 2016~2016 2・3・4
商学部経営学科(B1群) FCBA22103 2017~2022 2・3・4