授業コード 00019451 クラス 51
科目名 心理学 単位数 2
担当者 今田 純雄 履修期 後期授業
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 心理学入門
授業の概要 ・心理学は人間行動を、さまざまな側面から理解・説明していこうとする学問である。また現代心理学は科学の方法論を用いて得られた経験的証拠に基づく「事実」を重視している。よって本講義においても文学的、哲学的、逸話的事柄は取り扱わない。とはいえ本講義は「入門」の講義であるので、極力日常的発想を重視し、「わかりやすい」講義をめざす。なお本講義では、心理、心、精神、行動を包括する概念として“ココロ”という用語をもちいる。
・本講義担当者は、広範囲に及ぶ心理学領域の中でも、感情・動機づけを専門とし、特に「食物に対する態度・感情、食行動」の研究をおこなってきた。よって、動機づけ(行動を喚起する心的エネルギーすなわち「やる気」)、感情(恐怖、不安、嫌悪など)、食行動(好き嫌い、ダイエット。。。)などの話題が多くなる。
学習の到達目標 心理学(とくに動機づけ,感情)の知見に基づき、人間行動を説明・理解できること。
授業計画 第1回 導入:ココロとは?
そもそもココロは存在するのだろうか?まずはこの問題をとりあげる。「存在する」とすれば、ココロはどこにあるのだろう。脳?心臓?あるいは自然の中?
担当者紹介:
オンライン課題(予定):大学とは?大学の先生とは?
第2回 講義1:心理学とは? 心理学の成立プロセスを、現代心理学=哲学+科学という観点から概略する。哲学とは?科学とは?実験とは?精神医学(精神分析学)とは? 現代心理学の確立に関与したこれら(哲学、科学、実験、精神分析学)について講述していく。結論は、「心理学の過去は長く,歴史は短い。(エビングハウス)」というものである。
第3回 講義2:“ひと”とは?
心理学の対象は人間であり、”生きている”人間である。人間を理解、説明しようとする学問の一つである。講義2では、人間理解を3つの次元、水準からおこなう。生物としてのヒト、環境に適応する人、社会・文化を生み出し、同時にその影響を受ける人間である。
第4回 講義3:反応する機械としてのココロ
ココロは外界の刺激に反応する機械のような存在と見なされる。
第5回 講義4:自律する機械としてのココロ
ココロは常に先読みしようとする。予期の内容、方向により判断、行動は大きく変わる。また予期せぬ事象に出会った場合は、直観的判断をしがちである。講義では、直感的判断についてくわしくみていく。
第6回 講義5:社会・文化の中のココロ
集団生活をおくる人間にとって、集団内のルール、規範は重要である。「他者の視線」に気づかないことは、気づいていても気にしないでいると、集団から排斥される可能性がつよまる。
第7回 講義6:病めるココロ
機械としてのココロのトラブル、社会・文化に順応しないことによるココロのトラブルをあつかう。
第8回 復習:前半部分の授業を振り返り、履修者の質問、意見、感想に応答する。オンラインでの復習課題を予定している。
第9回 講義7:生きる力の源泉(動機づけの心理学1)
第10回 講義8:環境(生存環境、社会、文化)への適応(動機づけの心理学2)
第11回 講義9:生きる力の減衰と不適応(動機づけの心理学3)
第12回 講義10:感情とは(感情の心理学1)
第13回 講義11:感情の役割・機能(感情の心理学2)
第14回 講義12:感情のトラブル(感情の心理学3)
第15回 復習:後半部分の授業を振り返り、履修者の質問、意見、感想に応答する。オンラインでの復習課題を予定している。
授業外学習の課題 テキストの予習、復習。要する時間は,個人差は大きいが,最低15時間は必要となるだろう。
履修上の注意事項 ・非対面、オンディマンドで実施する可能性が高い。その場合、履修者は毎回、Moodle上の「心理学_51」にアクセスし、動画による「講義」を受講することが求められる。安定したネット環境、基本的なPC操作能力が必要となる。なおオンディマンド形式であるので、アクセス可能な期間は、授業予定日以降数日の幅をもたせるが、当日中に受講することを推奨する。
・本講義で想定している履修者は、心理学科生以外の学生であり、特に1年生である。
・履修希望者が上限(300名)を超える可能性が高い。履修者が多数(100名以上)になると、個別の対応は困難となる。Moodle上にオンラインの「質問・意見・感想」の窓口を設ける予定である。(授業担当者への個人メールは特別の事情がない限りご遠慮願いたい)
成績評価の方法・基準 ・授業期間中に実施する復習テスト(Moodleを介したオンラインテスト)および授業中に課する課題を30%とし、最終の試験(持ち込みなし、50分)を70%とする。最終の試験が実施できなくなれば、オンライン課題に切り替え、配点を見直す。随時Moodle上でアナウンスするので注意すること。なお、AAは履修者全体の5%,Aは20%を原則とする。
テキスト 『動機づけと情動』(培風館,2015; 定価2200円)を用いる。テキストは必須である。
参考文献 『感情心理学』(培風館,2018; 定価2200円)
主な関連科目 特になし
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
履修者が多数(100名以上)になると、個別の対応は困難となる。Moodle上にオンラインの「質問・意見・感想」の窓口を設ける。(授業担当者への個人メールは特別の事情がない限りご遠慮願いたい)

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次
商学部商学科(教養科目) 2011~2016 1・2・3・4
商学部商学科(教養科目) WGEL11301 2017~2022 1・2・3・4
商学部経営学科(教養科目) 2011~2016 1・2・3・4
商学部経営学科(教養科目) WGEL11301 2017~2022 1・2・3・4
経済科学部現代経済学科(教養科目) 2011~2016 1・2・3・4
経済科学部現代経済学科(教養科目) WGEL11301 2017~2022 1・2・3・4
経済科学部経済情報学科(教養科目) 2011~2016 1・2・3・4
経済科学部経済情報学科(教養科目) WGEL11301 2017~2022 1・2・3・4
人文学部人間関係学科心理学専攻(教養科目) 2011~2016 1・2・3・4
人文学部人間関係学科社会学専攻(教養科目) 2011~2016 1・2・3・4
人文学部人間関係学科社会学専攻(教養科目) WGEL11301 2017~2022 1・2・3・4
人文学部人間関係学科教育学専攻(教養科目) 2011~2015 1・2・3・4
人文学部教育学科(教養科目) 2016~2016 1・2・3・4
人文学部教育学科(教養科目) WGEL11301 2017~2022 1・2・3・4
人文学部英語英文学科(教養科目) 2011~2016 1・2・3・4
人文学部英語英文学科(教養科目) WGEL11301 2017~2022 1・2・3・4
法学部法律学科(教養科目) 2011~2016 1・2・3・4
法学部法律学科(教養科目) WGEL11301 2017~2022 1・2・3・4
法学部国際政治学科(教養科目) 2011~2016 1・2・3・4
法学部国際政治学科(教養科目) WGEL11301 2017~2017 1・2・3・4
人間環境学部人間環境学科(教養科目) 2011~2016 1・2・3・4
人間環境学部人間環境学科(教養科目) WGEL11301 2017~2022 1・2・3・4
健康科学部心理学科(教養科目) WGEL11301 2017~2022 1・2・3・4
健康科学部健康栄養学科(教養科目) WGEL11301 2017~2022 1・2・3・4
国際コミュニティ学部国際政治学科(教養科目) WGEL11301 2018~2022 1・2・3・4
国際コミュニティ学部地域行政学科(教養科目) WGEL11301 2018~2022 1・2・3・4