授業コード 81114300 クラス
科目名 社会科・地理歴史科教育法B 単位数 2
担当者 小原 友行 履修期 前期授業
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 社会系教科としての地理歴史科の教育原理とカリキュラム・授業開発
授業の概要 前半では,地理歴史科教育の基本原理,目標論,「地理」「日本史」「世界史」の代表的なカリキュラム構成論,「理解」「説明」「問題解決」「意思決定」「社会形成」の授業論,授業技術論,評価論について講義する。また後半では,高等学校の地理歴史科の科目である「地理」「日本史」「世界史」の実践上の諸問題や課題を取り上げ,学習指導案の作成,模擬授業の実践を行う。
学習の到達目標 高等学校地理歴史科の教科論,目標論,カリキュラム編成論,学習方法論,授業構成論,授業技術論,評価論等についての基礎的・基本的な知識・理解や技能・能力の習得を通して,優れた地理歴史科教育のカリキュラム・授業を開発・実践していくための基礎的な力量を育成する。
授業計画 第1回 オリエンテーション。本講義の概要を説明することにより,本授業の目標を明確にし,課題意識を与える。
第2回 地理歴史科教師論。地理歴史科の教師に求められる資質・能力について明らかにする。
第3回 地理歴史科教育の基本的性格と課題。地理歴史科教育のアイデンティティを解明し,その視点からみた授業の現状と課題を明らかにする。
第4回 地理歴史科教育の目標論。地理歴史科教育の目標構造を,理解目標,技能・能力目標,態度目標の観点から解明する。
第5回 中学校社会科・高校地歴科授業の改善。中学校社会科・高校地歴科授業の現状と課題の考察に基づき、その原因分析と改善方法の検討を行う。
第6回 中学校社会科地理分野の指導と評価。テキストに所収の中学校社会科地理分野の授業例の分析を通して、授業研究の視点と方法を解明する。
第7回 地理歴史科教育のカリキュラム論。地理歴史科教育の代表的なカリキュラム構成について解説する。
第8回 高等学校地歴科の新科目「歴史総合」の基本的性格。テキストおよび配布資料から、新科目「歴史総合」の基本的性格を抽出する。
第9回 高等学校地歴科の科目「歴史総合」の単元プランの構想。前回の科目「歴史総合」の基本的性格に基づき、単元計画を開発する。
第10回 高等学校地歴科の科目「地理総合」の単元計画の分析。テキスト所収の「地理総合」の単元計画の分析を行う。
第11回 地理歴史科教育の学習指導論。優れた地理歴史科教育実践にみられる学習指導の工夫について考察する。
第12回 高等学校地歴科の探究科目の特質。新しい探究科目の特質を、現行の「日本史B」「世界史B」「地理B」との比較、「歴史総合」「地理総合」との比較を通して解明する。
第13回 高校地歴科探究科目の年間計画の作成。前回の探究科目の特質に基づき、地理歴史科教育の「地理探究」「日本史探究」「世界史探究」のいずれかの年間計画を作成する。
第14回 高校地歴科探究科目の単元計画の作成。地理歴史科教育の「地理探究」「日本史探究」「世界史探究」のいずれかの単元計画を作成する。
第15回 高校地歴科探究科目の本時の学習指導案の作成。前回作成した単元計画の中の本時の学習指導案を作成する。
授業外学習の課題 毎回の授業でプリントを配布するので,テキストやプリントを活用して予習・復習を行うこと。
第2回~第5回では、地理・歴史教育のアイデンティティ(基本的性格)を踏まえて考えるようにすること。(各回1時間)
第6回~第10回では、地理・歴史教育の授業論の理解に基づいて授業づくりができるようになること。(各回1時間)
【追記】第11回では,レポート課題の内容について吟味し,修正・改善を行う。(1時間)
第12回~第15回では,学習した理論を授業実践の場で応用できるようになること。(各回1時間)
履修上の注意事項 本講義は、高校地理歴史科教員免許状取得希望者用授業科目である。
授業全体を通して、課題提出を重視する。
対面授業と非対面型授業を実施します。
【対面授業】有 【非対面型授業】有(同時双方向:無、オンデマンド:無、課題研究:有)
成績評価の方法・基準 【期末試験】無
毎回の授業課題(50%)、授業開発(30%),授業の取り組み姿勢(20%)で評価する。
テキスト 社会認識教育学会編『中学校社会科教育・高等学校地理歴史科教育』学術図書出版社,修大生協
参考文献 参考資料は授業の中で随時、プリントで配付する。
文部科学省『中学校学習指導要領』『高等学校学習指導要領』
主な関連科目 社会科・公民科教育法
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
福山大学から出講するため,当該時間内及び授業終了時に質問・相談をメールで受け付ける。
提出課題等については,次回の授業の中でフィードバックする。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次
人文学部教育学科(資格関連科目) 2016~2019 3