授業コード 81113600 クラス
科目名 中等社会科教育法A 単位数 2
担当者 永田 成文 履修期 前期授業
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 公民的分野を中心とした社会科教育の目的と内容と方法
授業の概要  中学校社会科公民的分野は,我々の日々の生活に最も身近な内容を扱うものであり,社会科の公民としての資質・能力の育成という究極目標に直接かかわる分野であることを捉える。
 公民的分野の目的・内容・方法と問題点について考え,授業をつくりあげていくための教材研究のあり方について考察する。
学習の到達目標 ①中学校社会科教育の目標・内容・方法や学習評価のあり方について理解する。
②中学校社会科公民的分野の現代社会・政治・経済・国際社会領域の概要を捉える。
③社会認識と公民としての資質・能力の視点から授業を分析・評価できる。
④社会認識を通して公民としての資質・能力を育成する単元を構想できる。
⑤評価の観点を意識した単元構想に基づき,本時の授業案を作成できる。
授業計画 第1回 中学校社会科公民的分野の目標を踏まえ,内容が目標に基づいて設定されていることを捉え,地理的分野や歴史的分野との違いを考察する。
第2回 中学校社会科公民的分野において,社会認識を通して公民としての資質・能力を育成する授業構成や各段階における問いと習得される知識について考察する。
第3回 現代社会領域の内容や方法と関連して,現代社会の特色や現代社会を捉える枠組みについて教科書や学習指導要領の記述を参考に考察する。
第4回 現代社会領域の授業実践を,現代社会の特色は捉えられているか,現代社会を捉える枠組みを活用できるようになるかの視点から分析する。
第5回 経済領域の内容や方法と関連して,市場の働きや経済,国民の生活と政府の役割を考察する必要があることを教科書や学習指導要領の記述を参考に捉える。
第6回 経済領域の授業実践を,対立と合意,効率と公正,分業と交換,希少性などに着目して考察,構想できているかという視点から分析する。
第7回 政治領域の内容や方法と関連して,人間の尊重と日本国憲法の基本的原則,民主政治と政治参加を考察する必要があることを教科書や学習指導要領の記述を参考に捉える。
第8回 政治領域の授業実践を,対立と合意,効率と公正,個人の尊重と法の支配,民主主義などに着目して考察,構想できているかという視点から分析する。
第9回 国際社会領域の内容や方法と関連して,世界平和と人類の福祉の増大について考察する必要があることを教科書や学習指導要領の記述を参考に捉える。
第10回 国際社会領域の授業実践を,対立と合意,効率と公正,協調,持続可能性などに着目して考察,構想できているかという視点から分析する。
第11回 経済・政治・国際社会領域において希望にそった単元について,グループで単元構成を考え,構成員が個々に教材研究を行い指導案を作成する,グループで共通する本時を決める。
第12回 各グループで設定した本時の教材研究を構成員がそれぞれ発表し,グループからのアドバイスを基に本時の指導案の骨組み(簡易指導案)を個々に構想する。
第13回 各自が共通する本時の簡易指導案を発表し,社会認識を通して,公民としての資質・能力の基礎を育成できているかなどグループのアドバイスを基に完成指導案・資料を作成する。
第14回 グループで共通する本時について,代表者がダイジェスト版の模擬授業(その他のグループの学生が生徒役)を行い,全体で質疑応答を行う。
第15回 グループの代表者の模擬授業について,適切な教材を示せたかや,適切な発問ができたかなどの授業内容と方法とともに,授業目的が到達できたのかについて話し合う。
授業外学習の課題  配布する参考資料について,指示に従い熟読しておくこと。
 教材研究ならびに学習指導案の作成に関しては,各自で題材を選び,教育実習を意識して取り組むこと。
履修上の注意事項  対面授業で行う。
 適宜,Zoomによるオンライン授業やMoodleでのオンデマンド形式も併用する。教育実習にむけて、直接連動する科目であるので自覚をもって授業に望むこと。
成績評価の方法・基準  受講態度,模擬授業への取り組みなどの平常点(60%),期末レポート(40%)で評価する。
テキスト ○社会認識教育学会編(2020)『中学校社会科教育・高等学校公民科教育』学術図書
○文部科学省(2018)『中学校学習指導要領(平成29年告示)解説 社会編』東洋館出版社
参考文献 参考資料を随時配付する。
主な関連科目 中等社会科教育法(地理歴史分野),社会科・公民科教育法
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
授業後やメール等で受けつける。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次
商学部商学科(資格関連科目) 2017~2017 3
商学部経営学科(資格関連科目) 2017~2017 3
経済科学部現代経済学科(資格関連科目) 2017~2017 3
経済科学部経済情報学科(資格関連科目) 2017~2017 3
人文学部人間関係学科社会学専攻(資格関連科目) 2017~2017 3
人文学部英語英文学科(資格関連科目) 2017~2017 3
法学部法律学科(資格関連科目) 2017~2017 3
法学部国際政治学科(資格関連科目) 2017~2017 3
人間環境学部人間環境学科(資格関連科目) 2017~2017 3
健康科学部心理学科(資格関連科目) 2017~2017 3