授業コード 70011901 クラス 01
科目名 ゼミナールa(2021) 単位数 2
担当者 宇野 伸浩 履修期 前期授業
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 世界の少数民族・先住民族(1)
授業の概要 近代になって世界中に国民国家が形成されたことにともない、どの国にも多かれ少なかれ少数民族が存在し、民族問題が発生してきました。また、ヨーロッパ諸国による植民地形成にともなって、そこにもともと住んでいた人々は他の民族に支配されるようになりました。彼らは先住民族と呼ばれます。少数民族や先住民族は、植民地や近代国民国家が形成される中で、様々な迫害、差別を受け、また同化政策の対象になってきました。ゼミでは、この少数民族・先住民族をテーマにします。日本のアイヌ民族についても取り上げたいと思います。
ゼミ生は、自分が関心を持つ少数民族・先住民族から1つ選び、その歴史と現状を調べ、その民族の歴史・文化・現在の民族問題について考え、その成果をゼミで発表します。適当な少数民族や先住民族が見つからない場合は、漢民族以外のアジアの諸民族のうちから1つを選ぶことでもよいことにします。
学習の到達目標 世界各地の少数民族・先住民族の歴史、彼らが置かれた境遇を理解し、なぜ彼等が迫害されたり、差別されたりするのか、各国がその民族に対してどのような政策を行っているかについて考え、それについて自分の意見を持つことができるようになること。
授業計画 第1回 イントロダクション アイヌの先住民族としての権利
第2回 アイヌのサケ漁事件と先住権
第3回 オーストラリアの先住民族アボリジニ
第4回 アボリジニの「盗まれた世代」
第5回 国連の先住民族の権利宣言1
第6回 国連の先住民族の権利宣言2
第7回 テーマの選び方、「レポート作成計画書」の書き方。
第8回 選んだテーマについて各自の報告
第9回 「レポート作成計画書」の第1次提出
第10回 各自のテーマについての再調整
第11回 各自のテーマに関する文献の探し方
第12回 各自のテーマについてのレポート構想・書評発表①
第13回 各自のテーマについてのレポート構想・書評発表②
第14回 各自のテーマについてのレポート構想・書評発表③
第15回 「レポート作成計画書」の完成と書評の作成
授業外学習の課題 テキスト講読の準備、ゼミ発表のためのパワーポイントの作成などの発表の準備、「レポート作成計画書」の作成などが授業外の学習になります。講読テキストの要約など毎回の授業外学習の目安は約1~2時間ですが、発表準備、「レポート作成計画書」の作成には目安として6時間以上かけてしっかりとりくんでください。
履修上の注意事項 授業は対面授業と非対面授業を組み合わせて実施します。非対面授業は、Zoomを用いた同時双方型あるいはMoodleを用いたオンデマンド型授業として実施します。
自分が興味を持つことのできるテーマを見つけ、本を読み、しっかり考え、よい発表をすることを目指してください。ゼミは毎回出席することが基本です。欠席するときは必ず連絡し、無断で欠席しないこと。
成績評価の方法・基準 ゼミ発表のパワーポイント、「レポート作成計画書」などの提出物、発表の内容、グループディカッションの内容などを総合的に評価します。
テキスト 2020年度は次の論文をテキストにしました。ゼミ生のテーマを見て、読む文献を決めたいと思います。
マイケル・シーゲル「人種主義と20世紀の世界:オーストラリアの「盗まれた世代」の例」
グループ・ディスカッションでは適宜新聞記事を用意します。
参考文献 窪田幸子『「先住民」とはだれか』世界思想社
深山直子『先住民からみる現代社会』昭和堂
萱野茂ほか『アイヌ語が国会に響く』草風館
主な関連科目 「民族と社会」「総合教養講義a(歴史人類学)」「異文化理解論」
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
ゼミの前後に適宜受け付けます。授業外で連絡が必要なときは、メールで連絡をください。質問・相談にはメールで対応しますが、必要に応じて面談を行います。
口頭発表については発表時にコメントをし、レポート作成計画書については、提出までに授業内で各自にコメントをすることによりフィードバックを行います。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次
国際コミュニティ学部国際政治学科(演習科目) FGGP30801 2018~2019 3・4
国際コミュニティ学部国際政治学科(演習科目) 2020~2021 3・4
国際コミュニティ学部地域行政学科(演習科目) FGRA30801 2018~2019 3・4
国際コミュニティ学部地域行政学科(演習科目) 2020~2021 3・4