授業コード 63004900 クラス
科目名 生理心理学 単位数 2
担当者 坂田 省吾 履修期 後期授業
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 生理心理学 Physiological Psychology
授業の概要  現在までに得られている脳神経科学研究の成果を基に,刺激と脳と行動との関係について理解することを目標とする。脳神経系の構造及び機能,記憶,感情等の生理学的反応の機序,高次機能障害の概要を講義する。刺激と行動の関係を考える行動科学の立場を明確にしながら,生体から測定される従属変数としての生理学的指標を,具体的な実験研究例を引用して紹介する。授業内容は刺激に対する自律系の反応を扱った研究紹介とそこから考えられる特性を講義する。さらにヒトと動物の脳波分析を中心に論文を紹介して,睡眠と覚醒および認知情報処理と事象関連電位等の分析について講義する。テーマを深めた専門的授業とする。授業テーマの項目を中心に扱う予定である。
学習の到達目標 生理心理学の考え方および用語がある程度理解できるようになる。
脳神経系の構造及び機能について概説できる。
記憶,感情等の生理学的反応の機序について概説できる。
高次脳機能の障害及び必要な支援について説明できる。
神経心理学,生理心理学がどのような学問であるか概説できる。
神経心理学,生理心理学で用いられている手法について概説できる。
授業計画 第1回 第1回 生理心理学ガイダンス
第2回 第2回 脳の基礎知識,脳神経系の構造及び機能
第3回 第3回 自律神経系の基礎
第4回 第4回 自律神経系の反応,感情と脳
第5回 第5回 視覚系と聴覚系
第6回 第6回 感覚情報処理と行動
第7回 第7回 脳の発達
第8回 第8回 発達における行動と脳波,高次脳機能障害との関連
第9回 第9回 学習と記憶と海馬の基礎
第10回 第10回 学習と記憶と海馬の実験,記憶障害
第11回 第11回 ヒトと動物における脳と行動の関係
第12回 第12回 脳波トポグラフィ
第13回 第13回 睡眠と覚醒、生物リズムのメカニズム
第14回 第14回 時間について考える
第15回 第15回 知識と考え方のまとめ
授業外学習の課題  行動って何だろう,心って何だろうといつも疑問をもって考えてください。心の表現が身体の変化としても測定できますが,身体の状態が変われば「心」にも影響を与えます。あなたはどのように心を測定しますか。たくさん本を読みましょう。予習90分,授業90分,復習90分を目安にしてください。
履修上の注意事項 心理学概論を受講していること。授業は対面にて行う。
成績評価の方法・基準 授業への積極的な参加態度20%,レポート50%,試験30%から総合的に評価する。
ときどき小テストを実施して評価に加える。
テキスト 「生理心理学と精神生理学」をサブテキストとして使用する。
授業中にプリントを配付する。
参考文献 1.生理心理学と精神生理学 第I巻 基礎 堀忠雄・尾﨑久記監修 坂田省吾・山田冨美雄編集 北大路書房
2.生理心理学 人間の行動を生理指標で測る 堀忠雄著 培風館
3.行動の生理心理学 岡市広成編著 ソフィア
4.パピーニの比較心理学―行動の進化と発達― M. R. パピーニ著 比較心理学研究会訳 北大路書房
5.生理心理学 岡田隆・廣中直行・宮森孝史共著 サイエンス社
6.比較海馬学 岡市広成・渡辺茂編著 ナカニシヤ出版
7.心の輪郭 川合伸幸著 北大路書房
8.記憶のしくみ Larry R. Squire, Eric R. Kandel著 小西史朗・桐野豊監修 ブルーバックス
主な関連科目 学習心理学,精神生理学,応用心理学
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
質問・相談は,基本的に授業終了時に受け付けます。授業内容に関する質問は授業中でも積極的にしてください。授業の内容に関する質問は歓迎します。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次
人文学部人間関係学科社会学専攻(関連科目) FHHS27112 2017~2017 1・2・3・4
人文学部人間関係学科社会学専攻(関連科目) 2018~2021 1・2・3・4
人文学部教育学科(関連学科科目) FHED15110 2017~2017 1・2・3・4
人文学部教育学科(関連学科科目) 2018~2021 1・2・3・4
健康科学部心理学科(心理) FHPS26002 2017~2017 1・2・3・4