授業コード 62000100 クラス
科目名 健康科学部特別講義(生命と倫理) 単位数 2
担当者 大森 彰人 履修期 後期授業
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 生命と倫理
授業の概要 E.フロムの『悪について』を手懸りに「生命軽視の風潮」の背後にある病理現象について考察する。また生命の解明が進み、生命の操作が可能となった今日、生命をめぐる様々な問題が生じてきた。生命倫理の諸問題について具体的に考察するとともに、そもそも「生命とは何か」という根本問題にまで考察を進める。そして最後にシュヴァイツァーの語る「生命への畏敬の倫理」の重要性について再認識する。
学習の到達目標 1)生命軽視の風潮の背後にある社会病理現象を理解でき、そのために何をすべきか自分で考える力を身に着ける。
2)生命倫理の諸問題や生命とは何かの考察を通して、生命への畏敬の倫理の大切さに気付くことができる。
授業計画 第1回 シラバスの説明、批判的考察のすすめ
第2回 生命軽視の風潮の背後にあるネクロフィリアのオリエンテーション
第3回 生命軽視の風潮の背後にあるナルシシズムのオリエンテーション
第4回 生命軽視の風潮の背後にある共棲的愛のオリエンテーション
第5回 生命とは何か 生命の固有性、生命の連続性
第6回 生命とは何か 生と死の矛盾的自己同一、生かされて生きている生命
第7回 生命とは何か 絶対的な価値を有する生命 神秘的な生命活動
第8回 生命倫理の諸問題 人工生殖、出生前診断、男女生み分け、人工妊娠中絶
第9回 生命倫理の諸問題 臓器移植、延命治療、遺伝子治療
第10回 生命倫理の諸問題 脳死、安楽死、尊厳死、ターミナルケア
第11回 シュヴァイツァーの「生命への畏敬」
第12回 シュヴァイツアーの「生命への畏敬の倫理」
第13回 「生命への畏敬の倫理」を実体験させる授業
第14回 E.フロムのバイオフィリアの倫理
第15回 生きる力を培う道徳教育
授業外学習の課題 講義中に課す課題に関してレポートを2回提出してもらう。
締め切りは10月中旬と12月中旬を予定。
1本につき、5時間以上の学習時間が必要。
課題に関するフィードバックは授業の中で行うが、必要に応じて個別に話し合うこともある。
履修上の注意事項 対面で授業を行います。
1)授業終了時に毎回振り返り小テストを実施します。
2)学期中に2回レポート課題を出すので、提出すること。 
3)板書したものだけではなく、口頭での説明を随時書き取っておくこと。
4)人数が多い場合には座席を指定するので、前を希望する学生は1回目の授業終了時に申し出るこ
  と。
5)私語により退出願った学生に関しては、その後の聴講を認めません。
6)学生の関心、理解度によってはシラバスに記載した内容を一部省略・変更することがあります。
7)途中退出する学生は、前に来てカードに学生番号、名前、退出時刻を記入して退出し、再入室時
  に入室時刻を記入して席に戻ること。
8)学生証を忘れた学生は、講義の始まる前にその旨を伝え、カードを受け取りに来ること。
9)なお、コロナウイルスの感染状況によっては非対面の講義となることがあります。
  その場合には、ムードル上で指示を出しますので、その際は必ずムードルを見てください。
成績評価の方法・基準 振り返り小テスト(30%)、2回のレポート(30%)、期末試験(40%)を基本に、受講態度等を勘案し、総合的に評価します。
テキスト 適宜資料を配布。
参考文献 河野眞監修・田路慧編集『人間と生命』ふくろう出版
主な関連科目 総合教養講義a(人間と生命の倫理学)、総合教養講義a(人生の探究としての倫理学)
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
質問は基本的に授業終了時に受け付けます。
また、火曜日2時限、木曜日2時限に研究室でのオフィス・アワーを設けているので、事前にアポイントを取って質問・相談にくること。
なお、オフィス・アワー以外でも、メール等による事前連絡の上、研究室等にて随時質問を受け付けます。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次
健康科学部心理学科(健康科学部総合科目) FHPS41006 2017~2021 1・2・3・4
健康科学部健康栄養学科(健康科学部) FHNU10305 2017~2021 1・2・3・4