授業コード 50018900 クラス
科目名 基幹Ⅰ特殊講義(比較環境法) 単位数 2
担当者 下村 英嗣 履修期 後期授業
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 諸外国の環境法を学ぶ
授業の概要  日本の環境法を深く理解するには比較対象が必要な場合がある。諸外国には日本の環境法と同様の環境法が多くあり、日本で環境法を制定あるいは改正する場合に、それらの諸外国の環境法を参考にすることも多い。そこで、本講義では日本と共通の国内環境問題に対処する諸外国の環境法をいくつか選定し、その制定背景、内容、実施や執行の実態について学ぶ。そして、日本の環境法との比較によって諸外国と日本の双方の環境法への理解を深める。
 講義の進め方は以下の通りである。遅刻者、欠席者へのプリントの配布はいかなる理由があろうとも行わない。
①毎回、次回に取り上げるテーマの資料を配布し(初回のみ当日配布)、書かれている内容を読解してくることを義務づける。*資料の再配布はいかなる理由があろうともしない。
②講義時間に配布資料の内容要旨を指定プリントに記述し(400字)、毎回代表者(複数、毎回変更)が内容要旨を発表する(15分程度)。
③配布資料の内容について教員が解説講義する(60分程度)。
④解説講義を踏まえた上で、資料のテーマや内容に対応する日本の環境法と比較検討し、解説を指定プリントに400字程度で書いて、提出する。(日本法は授業科目「環境法」で習った法律)(15分程度)。
 従って、講義への積極的な参加意志・勉強意欲がなければ、履修/出席する意味はない。
学習の到達目標 諸外国の環境法の制定背景、内容、裁判を含めた運用実態を理解できるようになること
授業計画 第1回 ・ガイダンス:授業の進め方、採点基準、評価基準などの説明
・シラバスを読んできたか否かの確認テスト(授業への取り組みとして成績評価対象)
第2回 鉛弾規制とカリフォルニアコンドル
第3回 保全か保存か
第4回 外来生物対策
第5回 オオカミの再導入
第6回 動物取引規制
第7回 沿岸域管理
第8回 越境廃棄物問題とマイクロプラスチック問題
第9回 動物保護と国家安全保障
第10回 気候変動対策:欧米の再生可能エネルギー促進政策
第11回 適応管理の理論
第12回 沿岸域の気候変動適応対策:海面上昇と保全地役権
第13回 アメリカの高レベル放射性廃棄物処分問題:立地選定
第14回 フランスの高レベル放射性廃棄物処分問題:可逆性と回収可能性
第15回 前半:外国環境法と日本環境法の総論的比較考察
後半:総復習試験(記述論述式、1000字程度)
授業外学習の課題 <予習:2時間>
 配布した資料を読解し、内容を理解してくること。
<復習:1時間>
 配布資料に対応する日本の環境法について、「環境法」の教科書やノート、六法で復習し、環境法の理解を深めること
履修上の注意事項 対面方式
①この科目は日本の環境法と外国の環境法を比較考察するため、関連科目の環境事例入門、環境法入門、環境法のすべてを履修してから履修することを強く勧める。これらの科目を履修していない場合は、それぞれの科目の教科書で自分で勉強しておくこと。
*これらの科目の知識があることを前提に授業を進めるため、4年次での履修を強く勧める。
②資料と指定プリントは、遅刻者や欠席者に対していかなる理由があろうとも再配布しない。
③毎日、新聞で日本や諸外国の環境問題記事を探し読むこと。
成績評価の方法・基準 ①シラバス確認テスト10%、毎回の指定プリント65%、総復習試験25%
(指定プリントは1回5点満点×13回=65点)
②発表できない場合は、4点減点する。
③質問に対して答えられない場合は1回につき3点減点する。
④単なる抜き書きの要約は4点減点する。
⑤日本語技術の不備は1つにつき1点減点する(誤字脱字、主語と述語の対応など)。
⑥解説部分で日本の環境法に言及していない場合は4点減点する。
テキスト 講義の中で適宜紹介する。
参考文献 講義の中で適宜紹介する。
主な関連科目 環境事例入門、環境法入門、環境法、特殊講義(暮らしの中の環境法、気候変動と環境法)
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
解説の時間に積極的に質問してください。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次
人間環境学部人間環境学科(基幹科目Ⅰ) 2011~2016 2・3・4
人間環境学部人間環境学科(基幹科目Ⅰ) FHES24151 2017~2017 2・3・4