授業コード 50017204 クラス 04
科目名 マインド・リテラシー形成ゼミナールa 単位数 2
担当者 宮川 卓也 履修期 前期授業
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 科学技術社会論基礎文献講読
授業の概要 大学生が身につけるべき最重要能力とは読む力と書く力、そして考える力である。本ゼミは、科学技術と社会、環境、災害に関する文献を読み、現代において科学技術や環境問題、災害がどのような性格をもつのか、それについてわれわれはどう考えるべきなのか議論することを通じて、読み、書き、考える力を身につけることを目的とする。一回の読書量の目安として50〜80ページ程度を想定してほしい。
本年度は、東日本大震災(3.11)からちょうど10年たった今、関連する書籍を通読し、われわれにとってあの大災害は何だったのか考える。前期は特に震災と津波、そこからの復興に焦点を当てる。
学習の到達目標 文献購読を通じて、現代社会における科学技術、環境問題、災害がどのように関連しているのか、私たちにとって科学技術や環境問題、災害は何であり、どのように関わるべきなのかについて深く考え、その考えを自分の言葉で表現できるようになることを目標とする。特に環境問題や災害がいかに身近であるか、その社会的構造はどのようなものかを見つめ直し、その複雑さと深刻さについて理解を深めることを重要な目標に据える。
授業計画 第1回 ゼミの進め方、授業計画および課題の説明。読書課題の紹介。
第2回 『被災弱者』1-2章
第3回 『被災弱者』3-4章
第4回 『被災弱者』5-6章
第5回 『被災弱者』7章
第6回 文章の書き方
第7回 『災害弱者と情報弱者』1章
第8回 『リスクと生きる、死者と生きる』1章前半
第9回 『リスクと生きる、死者と生きる』1章後半
第10回 『リスクと生きる、死者と生きる』2章
第11回 『リスクと生きる、死者と生きる』3章前半
第12回 『リスクと生きる、死者と生きる』3章後半
第13回 『復興<災害>』第I部
第14回 『復興<災害>』第II部
第15回 『復興<災害>』第III部
授業外学習の課題 読書課題を熟読し、読書ノートを書くこと。
読書課題に関連するニュースや話題を自ら見つけてくること。
履修上の注意事項 0) 本講義は対面で実施する。
1) 受講生は必ず読書課題を熟読して参加すること。
2) 受講生は必ず毎回A4で1〜2枚の読書ノート(課題を読んで自分が考えたこと、疑問に思ったことなど)を書いて提出しなければならない。メモの書き方については初回のゼミで案内する。
3) 受講生は積極的に議論に参加すること。自分の考えを自分の言葉で表現するよう努力すること。
4) 受講生は「レポート作成上の注意」を必ず読んでから読書課題に取り組むこと(Moodle上で公開)
5) 受講生は第一回の授業までにテキストを入手すること。入手できない場合は早めに相談すること。
6) 受講生は大人の分別をもってゼミに臨むこと。
7) 授業の進度はゼミの状況に応じて変更する可能性がある。
成績評価の方法・基準 読書ノート(80%)、授業への参与度(20%)で評価する。
特別な事情のない限り、一度でも読書ノートの未提出があった場合は評価対象としない。
無断欠席は認められない。
テキスト 岡田広行『被災弱者』岩波新書、2015年
田中幹人ほか『災害弱者と情報弱者』筑摩書房、2012年(複写配布)
石戸諭『リスクと生きる、死者と生きる』亜紀書房、2017年
塩崎賢明『復興<災害>』岩波新書、2014年
参考文献 本多勝一『日本語の作文技術』を一読することを強く推奨する。その他の関連文献については講義中に適宜紹介する。
主な関連科目 「科学技術社会論」、「災害史」
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
原則的に火曜日3限とするが必ず事前にアポをとること。他の曜日・時間については応相談。
質問は常時受け付ける。読書ノートについてのコメントは毎時間行う。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次
人間環境学部人間環境学科(ゼミナール科目) 2011~2016 2・3・4
人間環境学部人間環境学科(ゼミナール科目) FHES27103 2017~2017 2・3・4