授業コード 50008800 クラス
科目名 環境事例入門 単位数 2
担当者 下村 英嗣 履修期 前期授業
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 環境問題解決における法的視点の涵養
授業の概要  環境問題の解決には、問題の本質を看破し、他者を説得することが不可欠である。その際、問題にアプローチする視点とその根拠が非常に重要となる。そのため、本講義は、事例から論点争点を発見し、自分の意見をしっかりと持ち、その理由根拠を示せることを目指すため、受講生が積極的に意見を発表・交換することを義務づける。指定プリントを使用し、以下の授業方法をとる。
(例年はグループディスカッションを取り入れているが、感染防止の観点から今年度は実施しない)
①環境事例の提示
②問題の論点や解決方法などの考察
③教員が任意で指名した受講者による意見等の発表(15コマ中に1人数回は発表する機会がある)
④提示した問題の解説
⑤指定プリントの提出

 従って、自分の意見を積極的に表明できなければ、履修出席する意味はない。また、自分の意見や考察、議論の内容を指定プリントに記述し、毎回提出することを義務づける。
学習の到達目標 ①環境問題の論点・争点を見出すことができるようになること
②環境問題を解決する視点(法的視座)が持てるようになること
授業計画 第1回 前半:ガイダンス(授業の進め方、採点基準の提示など)
後半:持続可能な発展は可能か?
第2回 環境か利便か?~生活とエネルギーと温暖化
第3回 企業城下町と公害~健康被害と生活の糧
第4回 公共施設と公害~公共交通機関の利用と被害
第5回 都市開発と都市景観
第6回 ゴミの定義と不法投棄~ゴミとは何か?
第7回 NIMBY施設の設置困難と解決策
第8回 環境正義問題
第9回 リサイクルのコストを負担するのは誰?
第10回 核廃棄物処分と将来世代の選択肢
第11回 野生動物保護と食害~害獣駆除と動物保護
第12回 公共事業と自然破壊
第13回 南北問題~発展の権利と環境保護
第14回 気候変動適応問題
第15回 前半:総復習テスト(記述・論述式)
後半:テストのフィードバック(解説)
授業外学習の課題 ①新聞の活用
 毎日、新聞を読み、環境問題の記事はもちろんのこと、社会で起きている出来事に広く関心を持つように心がけること。
②考える
 新聞記事を読むだけでなく、記事内容を理解し、考え、自分の意見をもつようにすること。
③理由
 なぜ自分がそのような意見を持つようになったか、その理由を考えること。
④表現する
 もし、その記事について意見を求められたら、どのように答えるのかも考えること。
⑤反復
 ①~④を日々繰り返すよう心がけること。(1時間半)
履修上の注意事項 対面方式
①遅刻者、欠席者へのプリントの配布はいかなる理由があろうとも行わない。(授業開始時のみ配布し、再配布は行わない)
②受講者全員の前で自分の意見を発表する機会が何度もあるので、強い積極性を求める。
③毎日、環境関連のニュースをチェックし、何が問題なのか、論点争点は何かを考えること。
成績評価の方法・基準 ・毎回提出を義務づける指定プリント提出70点(5点×14回)、記述論述式の総復習テスト30点
・指名したにもかかわらず意見を述べない、他の人と同じ意見を述べる、理由を述べられないなどの場合は4点減点する。
・プリントは日本語技術(誤字脱字、主語と述語、である調など1つにつき1点減点)、意見の理由(事例の中で示したことを理由にした場合は1つにつき2点減点)で採点する。
テキスト とくに指定しないが、必要に応じて文献等を講評で紹介する。
参考文献 大塚直(編)「18歳からはじめる環境法(第2版)」(法律文化社)
主な関連科目 環境法入門、環境法、特殊講義(暮らしの中の環境法、気候変動と環境法)、比較環境法
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
解説の時間に積極的に質問してください。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次
人間環境学部人間環境学科(マインド形成科目) 2011~2016 1・2・3・4
人間環境学部人間環境学科(マインド形成科目) FHES11107 2017~2017 1・2・3・4
人間環境学部人間環境学科(入門科目) FHES11104 2018~2021 1・2・3・4