授業コード 30062100 クラス
科目名 法律基礎B(民事法の基礎) 単位数 2
担当者 鄭 芙蓉 履修期 後期授業
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 民事法の基礎
授業の概要 本授業は、民法の入門的な科目です。民法は、個人と個人との関係を規律する基本的な法です。民法は、財産に関する総則・物権・債権の3編と、家族に関する親族・相続の2編に大別できます。本授業は、具体的な事例を素材として、民法総則を中心に、民法の全体を眺めます。まずは、法体系における民法の位置づけ、民法の対象、民法の基本原理等を解説します。次は、民法全体に共通する事柄を定める民法総則に焦点を当てて、そこに置かれた重要な法制度を解説します。最後は、これからの民法学習を架橋するため、所有権、不法行為を概説します。
学習の到達目標 民法の全体像を把握し、民法が内包する基本的な考え方を理解すること、身の回りのことを民法の問題として分析する習慣を身につけることを目標とします。
授業計画 第1回 ガイダンス・民法とは何か
第2回 民法の基本原理
第3回 胎児は法律上の人なのか?―――権利能力・意思能力・行為能力
第4回 未成年者でもクレジットカードを申し込めるの?―――未成年者
第5回 祖母が認知症になったら?―――成年後見制度
第6回 法人とは何か?―――法人
第7回 空気の上に所有権が成立するのか?―――物
第8回 冗談で交わした契約はどうなるのか?―――心裡留保・虚偽表示
第9回 思い違いがある契約はどうなるのか?―――錯誤
第10回 騙されて締結した契約はどうなるのか?―――詐欺・強迫
第11回 契約の無効を主張できるのはどういう場合か?―――無効・取消
第12回 権利は「時」の経過により生じるの?―――取得時効
第13回 友人に貸した自転車を取り戻したいが?―――所有権
第14回 バイクで人身事故を起こしたら?―――不法行為
第15回 まとめ
授業外学習の課題 授業前に教科書・参考書の該当箇所を予習し、授業後にレジュメや自分のノートを使って復習するのは望ましいです。余裕があれば、授業中に紹介した文献・判例を読むのが更に良いです。毎回の授業につき、約1時間の授業外学習が必要です。
履修上の注意事項 ・対面授業を実施します。
・座席を指定します。
・毎回授業終了後、Moodleで確認問題に取り込む必要があります。締切は翌日です。
・レポートのテーマは第12回目に与え、Moodleで提出してください。締切は2週間後です。
成績評価の方法・基準 ・定期試験(60%)、レポート提出及び受講態度(40%)で評価します。
テキスト 永田眞三郎など『民法入門・総則 -- エッセンシャル民法1 第5版』
(有斐閣ブックス、2018年)(ISBN: 9784641184404)
参考文献 佐久間毅『民法の基礎1 総則 第4版』(有斐閣、2018年)
米倉明『プレップ民法(第5版)』(弘文堂、2018年)
潮見佳男・中田邦博•松岡久和編『18歳からはじめる民法(第4版)』(法律文化社、2019年)
潮見佳男・道垣内弘人編『民法判例百選Ⅰ 総則・物権(第8版)』(有斐閣、2018年)
潮見佳男『民法(債権関係)改正法の概要』(金融財政事情研究会、2017年)
大村敦志・道垣内弘人『解説 民法(債権法)改正のポイント』(有斐閣、2017年)
主な関連科目 民法総則、物権法、契約法、不法行為法など
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
毎回配るワークシートに質問を書いてください。質問に対する解答はMoodleで掲示します。レポートの解説は最終回の授業で行います。定期試験の解説は試験後Moodleで掲示します。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次
法学部法律学科(法律基礎) 2013~2016 1・2・3・4
法学部法律学科(法律基礎) FLLA10120 2017~2017 1・2・3・4
法学部法律学科(法律基礎) FLLA10104 2018~2021 1・2・3・4