授業コード | 20100800 | クラス | |
科目名 | 乳児保育 | 単位数 | 2 |
担当者 | 中川 伸子 | 履修期 | 後期授業 |
カリキュラム | *下表参考 | 配当年次 | *下表参考 |
授業題目 | 乳児の発達と保育実践 (Infant Development and Child Nursing) |
授業の概要 | 少子化により乳児の数は減っているにもかかわらず、共働き家庭の増加により保育施設に通う乳児(3歳未満児)は増えているという現状がある。 子どもは、生まれて間もない乳児であっても外界や人に働きかける能力を持ち、その能力で周りの世界を変化させる一人の人格をもった主体であるという反面、周囲のおとなの世話や助けがなければ生存すら危うい存在でもある。 それゆえに、周囲のおとなは乳児をどうとらえ、どうかかわっていくことが一人の人間として乳児を尊重することになるのか、目覚めている時間の大半をともに過ごす保育者の責任と役割は大きい。 本講では、乳児に最善の利益を保証するために、乳児保育の機能と役割、多様な施設での乳児保育、健やかな発達を促す遊びや生活と環境、乳児保育の計画と評価、保護者に対する子育て支援と乳児保育における連携・協働等の基本について学習する。 本科目は、保育士課程科目の一つであり、保育士資格取得のための必修科目である。 |
学習の到達目標 | 1 乳児保育の意義・目的と歴史的変遷及び役割について理解している。 2 保育所、乳児院等多様な保育の場における乳児保育の現状と課題について理解している。 3 3歳未満児の発育・発達を踏まえた保育の内容と運営体制について理解している。 4 乳児保育における職員間の連携・協働及び保護者や地域の関係機関との連携について理解している。 |
授業計画 | 第1回 | オリエンテーション、社会の変化と乳児保育の歩み |
第2回 | 乳児保育の機能と役割 | |
第3回 | 乳児保育における養護と教育 | |
第4回 | 保育所における乳児保育 | |
第5回 | 児童福祉施設における乳児保育 | |
第6回 | 地域型保育事業等における乳児保育 | |
第7回 | 乳児が育つ家庭への子育て支援 | |
第8回 | 乳児保育の基本的姿勢 | |
第9回 | 乳児保育と保育士の役割 | |
第10回 | 乳児期の生活と環境 | |
第11回 | 乳児期の遊びと環境 | |
第12回 | 乳児期から移行期への保育 | |
第13回 | 乳児保育における計画・記録・評価 | |
第14回 | 乳児保育における連携と協働 | |
第15回 | まとめ |
授業外学習の課題 | 各回はテキストの章に沿って進むので、テキストの該当箇所を事前に読み、疑問点や質問事項をチェックして授業に臨むこと。授業後に出される課題を行い、次回に提出すること。課題については、提出後の次回授業の冒頭で解説、コメントする。【授業外学習時間:1時間30分~2時間】 |
履修上の注意事項 | 対面授業を実施する。 保育者は家族以外で一番最初に子どもとかかわるおとなであり、子どもの心(記憶)にいつまでも残る存在である。保育者を目指す者として、乳児の「最善の利益」とは何かを常に考え、それを保育のなかでどう実践していくのかという問題意識をもって、教室での授業に主体的に参加すること。 なお、担当者への連絡方法等は、第1回の授業で指示する。 |
成績評価の方法・基準 | 試験(70%)、課題(20%)、受講態度(質問、積極性等10%)の総合的評価 |
テキスト | 『保育士を育てる⑤ 乳児保育Ⅰ』 谷田貝公昭(監修)、中野由美子(編著)・高橋弥生(編) 一芸社 2020 ISBN978-4-86359-204-9 C3037 ¥2100E(本体2100円+税) |
参考文献 | 厚生労働省『保育所保育指針』、文部科学省『幼稚園教育要領』、内閣府・厚生労働省・文部科学省『幼保連携型認定こども園教育・保育要領』2018 『赤ちゃんの発達とアタッチメント』遠藤利彦(著)ひとなる書房 2017 |
主な関連科目 | 乳児保育演習 幼児発達心理学 幼児心理学演習 |
オフィスアワー及び 質問・相談への対応 |
授業の前後に口頭での質問等を受けつける。 その他、授業中に配付される課題用紙に課題とともに質問等を記入し提出すること。次回授業の課題の解説時に質問等についても回答する。 試験については、終了後、試験内容の振り返りを行う。 |
所属 | ナンバリングコード | 適用入学年度 | 配当年次 |
人文学部教育学科(教職専門科目群) | - | 2017~2018 | 1・2・3・4 |
人文学部教育学科(教職専門科目群) | FHED14102 | 2019~2021 | 1・2・3・4 |