授業コード | 20093000 | クラス | |
科目名 | 英語学・英語教育学ゼミナールD(通訳翻訳研究) | 単位数 | 2 |
担当者 | 石塚 浩之 | 履修期 | 後期授業 |
カリキュラム | *下表参考 | 配当年次 | *下表参考 |
授業題目 | 通訳翻訳研究II Interpreting and translation studies II |
授業の概要 | 二言語間に対応する語彙や表現が見つからないことは珍しいことではない。また、一見したところ対応するように見えても、じっくり分析すると置き換えのきかない表現は枚挙にいとまがない。「翻訳は不可能である」とする主張はそうした例を根拠とすることが多い。にもかかわらず、通訳翻訳の実践は人類の歩みと匹敵するくらい古い歴史を持ち、我々の世界のあり方に重要な役割を担ってきた。近年は機械翻訳の実用化も進んでいる。いったい通訳翻訳はなぜ可能なのだろうか。この授業では、認知意味論に関する文献を読みつつ、通訳翻訳を可能とする思考と言語と世界の関係について思いをはせる。 |
学習の到達目標 | 1.認知意味論に関する文献を読解し、その内容について議論する。 2.他人の研究に対する批判的かつ建設的な分析を自分の研究を進める。 3.言語について自分なりの問題意識を持ち、英語・日本語の文献を主体的に調査する。 |
授業計画 | 第1回 | オリエンテーション 授業の進め方と論集作成について 研究発表1 |
第2回 | 日常言語とメタファー 研究発表2 |
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第3回 | メタファーについての二つの立場 古典主義とロマン主義 研究発表3 |
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第4回 | 認知意味論におけるメタファー 概念メタファー メタファーの身体的基盤 研究発表4 |
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第5回 | メタファーの特徴1 慣習的メタファー メタファーの体系性 研究発表5 |
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第6回 | メタファーの特徴2 メタファーの非対称性 メタファーの抽象度 論文の構成1 章立て |
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第7回 | メタファーの力 多義性の広がり 論文の構成2 各章で書くべきこと |
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第8回 | メトニミーとメタファー 論文の構成3 引用について |
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第9回 | メトニミーとイメージスキーマ 論文の構成4 文献の挙げ方 |
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第10回 | イメージスキーマ1 容器のスキーマ 論文の構成5 論集の体裁 |
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第11回 | イメージスキーマ2 経路のスキーマ |
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第12回 | イメージスキーマ3 力のスキーマ |
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第13回 | イメージスキーマ4 身体と認知とコミュニケーション |
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第14回 | 討論 通訳翻訳はなぜ可能か |
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第15回 | 総合演習 思考と言語と世界 |
授業外学習の課題 | 授業外の学習は最低2時間は必要です。 主な内容は以下の通りです。 講読テキストの読解(発表担当者はレジュメ作成) 指定された通訳・翻訳データの分析(分析レポート作成) 各自の関心に合わせたデータ収集 関連文献の調査 年次報告論文の作成 |
履修上の注意事項 | 【対面授業】この授業は基本的に教室で実施するが、必要に応じ非対面で実施する。(諸般の事情により通学が困難な場合、遠隔での履修も認める。) 原則として4回を超えた欠席をした場合、単位は認められません。 また、欠席については事前に連絡をすること。 |
成績評価の方法・基準 | 授業への貢献度25%、提出物25%、期末試験25%、年次報告論文25%で行う。 |
テキスト | 授業中にプリントを配布する。 |
参考文献 | G. Lakoff & M. Johnson “Metaphors we live by” The University of Chicago Press (渡部・楠瀬・下谷訳『レトリックと人生』大修館) その他、授業内で随時指示する。 |
主な関連科目 | 通訳入門、通訳の理論と実践、英語研究特講(ビジネス通訳I・II) 通訳演習I (入門)、通訳演習II (基礎)、通訳演習III (同時通訳) 総合教養講義a (通訳翻訳と世界) |
オフィスアワー及び 質問・相談への対応 |
質問・相談は、基本的に授業終了時に受け付ける。時間を要する質問・相談については、その都度調整する。 |
所属 | ナンバリングコード | 適用入学年度 | 配当年次 |
人文学部英語英文学科(英語学・英語教育学) | FHEN30313 | 2017~2021 | 3・4 |