授業コード | 20079900 | クラス | |
科目名 | 親密性の社会学 | 単位数 | 2 |
担当者 | 河口 和也 | 履修期 | 第1学期 |
カリキュラム | *下表参考 | 配当年次 | *下表参考 |
授業題目 | 「新しい」家族の社会学 Sociology of "New Family" |
授業の概要 | 本講義は、家族の問題を中心に扱うことにする。現代社会においては、家族のありようは流動的に変化している。大きな問題としては、少子化や高齢化が取り沙汰されているが、その他にも家族という社会単位に影響を与える問題は多数存在し、むしろ従来の家族ではない「家族」、すなわち「新しい」家族が出現している。いや、むしろそうした家族形態は、以前から存在していたであろうが、家族社会学の視角では周縁化されてきたものである。この講義では、そうした「新しい」家族に焦点をあて、それが社会において形成されるプロセスやより大きな社会構造との関連性について考察していきたい。 |
学習の到達目標 | 1.近代家族の成立の過程を説明できるようになり、現代社会の家族問題と関連付けて考えるようことができるようになる。 2.現代社会の家族をめぐる問題に関する視角を得ることで、「新しい」家族形態を理解することができるようになる。 |
授業計画 | 第1回 | イントロダクション |
第2回 | 近代家族の成立 Ⅰ(イエ制度) | |
第3回 | 近代家族の成立 Ⅱ(家父長制) | |
第4回 | 近代家族とセクシュアリティ | |
第5回 | 家族から零れ落ちる「家族」Ⅰ(セクシュアルマイノリティと家族) | |
第6回 | 家族から零れ落ちる「家族」Ⅱ(映画「ハッシュ」の考察) | |
第7回 | 2回から6回までのまとめと試験および解説 | |
第8回 | 母であるということ―「母性」再考―Ⅰ(「母性神話」再考) | |
第9回 | 母であるということ―「母性」再考―Ⅱ(アドリエンヌ・リッチ) | |
第10回 | 家族形態と住居―Ⅰ(建築学と社会学) | |
第11回 | 家族形態と住居―Ⅱ(ホームの思想) | |
第12回 | 国家に抗する家族―非法律婚― | |
第13回 | 国家に抗する家族―同性婚― | |
第14回 | シングル家族 | |
第15回 | 全体のまとめと解説および試験 |
授業外学習の課題 | 授業で指示する参考文献や事前に配布する資料などをよく読んでおくこと。また、わからない用語などについては自分で調べておくこと。また、6回と15回の授業には、それまでの講義の内容をよく復習しておくこと。 |
履修上の注意事項 | 【対面授業】 授業中の私語は他の受講者に対して迷惑になるので厳禁とします。同様に、授業開始後の入・退室もやむを得ない理由がない限り控えてください。この授業は2コマ連続の形態を取っていますので、注意してください。 |
成績評価の方法・基準 | 授業内の数回の試験(70%)、授業内に課すレポート(30%)を総合して評価する。欠席については減点することがある。 |
テキスト | 授業中に適宜指示する |
参考文献 | 藤原智美 2000 『家族を「する」家』 プレジデント社 隈研吾 1994 『建築的欲望の終焉』 新曜社 上野千鶴子 1994 『近代家族の成立と終焉』 岩波書店 山田昌弘 1994 『近代家族のゆくえ―家族と愛情のパラドックス―』 新曜者 山田昌弘 2001 『家族というリスク』 勁草書房 善積京子 1997 『<近代家族>を超える』 青木書店 |
主な関連科目 | 表象文化論、親密性の社会学演習、表象文化論演習 |
オフィスアワー及び 質問・相談への対応 |
質問や相談等については、授業中でも、授業終了時でも受け付けますので、遠慮なく申し出てください。また、オフィスアワーを設けますので、そのときに研究室に訪問してくださってもけっこうです。課題に対するフィードバックは、授業内あるいは授業後に随時対応します。 |
所属 | ナンバリングコード | 適用入学年度 | 配当年次 |
人文学部人間関係学科社会学専攻(社会学専門科目) | FHHS23228 | 2017~2021 | 2・3・4 |
人文学部教育学科(関連学科科目) | FHED25108 | 2017~2021 | 2・3・4 |