授業コード 20057800 クラス
科目名 初等社会科教育法 単位数 2
担当者 永田 成文 履修期 前期授業
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 小学校における社会科教育の目的と内容と方法
授業の概要 そもそも社会科とは何か,なぜ学校教育で社会科が教えられるのかについて確認し,社会科の授業を作り上げていくための目的・内容・方法を捉え,「社会科観」を身に付ける。その上で,教材研究,学習指導案作成を行い,教育実践力を身につける。
学習の到達目標 ①小学校社会科教育の目標・内容・方法について理解する。
②小学校社会科教育の学習評価のあり方について理解する。
③社会認識と公民としての資質・能力の基礎の育成から授業を分析・評価できる。
④社会認識を通して公民としての資質・能力の基礎を育成する単元を構想できる。
⑤評価の観点を意識した単元構想に基づき,本時の授業案を作成できる。
授業計画 第1回 小学校社会科の歴史について,なぜ戦後社会科が誕生したのか,初期社会科の特色は何か,社会科はどのような変遷をたどってきたのかという問いから考察する。
第2回 小学校社会科教育の目標について,戦後から一貫して変わらないところ,社会認識を通して公民としての資質・能力の基礎を育成する授業構成を考察する。
第3回 小学校社会科教育の内容について,地域の人々の生活,日本の国土の様子や産業,日本の政治や歴史や国際協力という同心円的拡大となっていることを捉える。
第4回 小学校社会科教育の方法について,どのような型,なぜ型,どうする型の学習問題や調査・見学,構成・発表報告,話し合い・ディベート等の学習活動を捉える。
第5回 小学校社会科教育の単元構成について,教科内容の典型として選択した教材のもつ意味やどのような型,なぜ型,どうする型の問いの位置付けを考察する。
第6回 小学校社会科の評価方法について,社会認識を通して公民としての資質・能力の基礎を育成する単元構成や適切な教材や的確な発問の観点から授業を分析する。
第7回 小学校社会科第3学年の実践を取り上げ,例えば店で働く人々の仕事について,たくさんのお客さんにきてもらうための工夫を捉え,販売の改善策を考える。
第8回 小学校社会科第4学年の実践を取り上げ,例えば暮らしを支える水について,安全で安心な水を身近な地域にどこでも送る工夫を捉え,適切な水の活用を判断する。
第9回 小学校社会科第5学年の実践を取り上げ,例えば水産業のさかんな地域について,日本で水産業が盛んな理由や問題点,水産業を続けていく方策を判断する。
第10回 小学校社会科第6学年の実践を取り上げ,例えば明治の新しい国づくりについて,江戸幕府の外交政策を基に幕末に日本は開国をすべきだったのかを判断する。
第11回 希望にそった単元について,グループで目標,教材観と構成を考え,各時間の担当者を決める。
第12回 各自が担当となった本時の教材研究を発表し,グループからのアドバイスを基に本時の指導案を構想する。
第13回 各自が担当する本時の指導案を発表し,グループのアドバイスを基に指導案を改善し,教材を作成する。
第14回 グループで決めた本時について,ダイジェスト版の模擬授業(その他のグループの学生が児童役)を行い,全体で質疑応答を行う。
第15回 社会認識を通して,公民としての資質・能力の基礎を育成できているか,適切な教材や発問ができたかの視点からグループの単元案と本時案を吟味し,改善する。
授業外学習の課題 事前に配布する参考資料については,指示に従い熟読しておくこと(1時間程度)。教材研究ならびに学習指導案の作成に関しては,授業で学んだ内容を活かし,各自で具体的題材を選定し,完成させること。
履修上の注意事項 教育実習に向けて直接連動する科目である。
対面授業を基本とするが必要に応じてMoodleでのオンデマンド形式も取り入れる。
成績評価の方法・基準 教材研究や学習指導案の作成などへの取り組みについての平常点(70%)
総括レポート(30%)
テキスト 社会認識教育学会編(2019)『小学校社会科教育』学術図書
『小学校学習指導要領(平成29年告示)解説 社会編』
参考文献 授業のなかで随時紹介する。
主な関連科目 初等教育(社会)
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
メール等で対応する。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次
人文学部人間関係学科心理学専攻(他学科及び他専攻科目) 2014~2016 2・3・4
人文学部人間関係学科社会学専攻(他学科及び他専攻科目) 2014~2016 2・3・4
人文学部教育学科(教職専門科目群) 2016~2016 2・3・4
人文学部教育学科(教職専門科目群) FHED24203 2017~2021 2・3・4