授業コード 20053100 クラス
科目名 アドバンスト心理学講義A (心理言語学) 単位数 2
担当者 増田 尚史 履修期 第4学期
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 学習・言語心理学 Psychology of Learning & Language
授業の概要 人間の学習過程すなわち行動が変化する過程(学習心理学領域)と,言語を獲得する発達過程および言語障がいのメカニズム(言語心理学領域)について解説する。
学習の到達目標 ・学習心理学領域に関しては,人間の行動が変容する諸過程を専門用語と適切な例を用いて説明できるようになること。言語心理学領域に関しては,人間の言語獲得の発達過程と言語障がいの脳内機序について専門用語を用いて説明できるようになること。
・以上を通じて,「言語を使用する」ということがいかに素晴らしいことか,そしてその活動を支えている人間(ヒト)の能力がいかに素晴らしいかを理解してもらいたい。
授業計画 第1回 イントロダクション(1):言語への多様な研究アプローチ
第2回 イントロダクション(2):根本問題,人類・ヒト・人間,ヒトの言語の特徴,ヒトの言語の起源に関する仮説
第3回 学習心理学(1)条件づけ:学習,古典的条件づけ,オペラント条件づけ,消去
第4回 学習心理学(2)条件づけ以外の学習:非連合学習,観察学習,技能学習
第5回 学習心理学(3)学習理論とその臨床的応用:行動主義心理学,学習理論,条件づけられた不適応行動と行動療法
第6回 学習心理学(4)生得的行動:生得的行動,刻印づけ
第7回 言語心理学(1)言語学と基本用語:言語学,歴史言語学,言語研究の基本用語
第8回 言語心理学(2)言語学の変遷:構造主義言語学,生成文法,認知言語学,日本語の特色
第9回 言語心理学(3)言語能力の発達①:言語習得に関する論争,語彙の獲得
第10回 言語心理学(4)言語能力の発達②:言語発達を支える環境,概念の獲得,文字の獲得
第11回 言語心理学(5)言語能力の発達③:文法の獲得,二言語併用
第12回 言語心理学(6)言語能力の発達④:発声のためのハードウェア,発達上の音声言語の障がい,発達性失読症
第13回 言語心理学(7)言語能力の喪失①:脳・ラテラリティ
第14回 言語心理学(8)言語能力の喪失②:失語症,失読・失書,右半球の役割
第15回 言語心理学(9)言語の認知:研究材料としての言語,文の処理,談話の処理
授業外学習の課題 ・配布資料や自筆ノートにもとづき前回の授業内容を復習し、専門用語の意味等を理解しておくこと。
・指示されたTED(Technology Entertainment Design)やYouTubeの動画を視聴すること。
・小レポートの課題を手がかりとして,視聴したビデオ映像の内容を復習すること。
・Moodle のコース上で小テストを受けること。
・以上の課題には合計で少なくとも60時間を要する。
履修上の注意事項 ・授業実施形態は【対面授業】とする。ただし,新型コロナウイルス感染症拡大等に伴って全学的に非対面授業へ移行した場合には,移行期間中のすべての授業回を【オンデマンド授業】(Moodleを利用したオンデマンド型の非対面授業)とする。また,対面での期末試験が実施不可能と判断される場合には,期末試験を実施しない。
・対面授業においては,私語・スマートフォンの使用等,他の履修者の迷惑となるような行為は厳に慎むこと。
・2回(4コマ分)を超えて欠席した場合には期末試験の受験資格を与えない。なお,遅刻や早退は欠席扱いとする。
・Moodle のコース上で小テスト(5回を予定)を受けること。小テストは模擬試験の位置付けであり,その受験回数および得点は成績評価に勘案しない。ただし,小テストの受験回数が3回未満の場合には期末試験の受験資格を与えない。なお,期末試験を実施しない場合には,小テストの成績を期末試験の成績に読み替える。
・授業時間内外の実験・調査への協力を求めることがある。
成績評価の方法・基準 期末試験の成績(60%),小レポートの内容(25%),およびコミュニケーション・カードの内容(15%)によって評価する。
テキスト 使用しない。
参考文献 適宜紹介する。
主な関連科目 「学習心理学」
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
・授業内容に関するフィードバックは,コミュニケーション・カードを通じて行う。
・より複雑な事案については,事前にアポイントメントを取った上で,質問・相談をすること。
 電話:082-830-1202(直通)もしくは内線3220
 電子メール:hmasuda@shudo-u.ac.jp
 面談場所:協創館8410教室もしくは3号館2階談話スペース(質問・相談の内容による)

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次
人文学部人間関係学科心理学専攻(自専攻科目) 2014~2016 1・2・3・4
人文学部人間関係学科社会学専攻(他学科及び他専攻科目) 2014~2016 1・2・3・4