授業コード | 20050603 | クラス | 03 |
科目名 | エリア・スタディーズ演習A(比較) | 単位数 | 2 |
担当者 | 高田 峰夫 | 履修期 | 前期授業 |
カリキュラム | *下表参考 | 配当年次 | *下表参考 |
授業題目 | 中国社会の急変と変わらぬ行動原理 |
授業の概要 | 21世紀は中国の世紀、と言う人がいます。その当否はさておき、中国が少なくともこれから当分の間、日本に、世界に及ぼす影響は大きい、この点だけは間違いないでしょう。 このゼミでは昨年度も中国について半期を費やしました。しかし、急変する中国の状況は、その間にも変わりつつあります。また、中国は、個人としての中国人と国家としての中国が、しばしば大きく乖離することもあり、その全体像はつかみにくいのです。 今年度は、最初に中国の急激に変化する社会を最初に確認した上で、それが私たち一人一人に及ぼす影響、さらには国家としての中国の問題にまで広げて考えてみたいと思います。 |
学習の到達目標 | 急激に変化する中国と中国社会を冷静に知ること。国家としての中国の背景にある行動論理に目を向けること。可能であれば、その両方を結びつけて理解すること。 |
授業計画 | 第1回 | 概要説明 |
第2回 | 急激に変化する中国社会 | |
第3回 | 豊かさと行動の変化 | |
第4回 | 思考と感覚の変化 | |
第5回 | 日本に及ぶ影響 | |
第6回 | 大学と中国人 | |
第7回 | 職と中国人 | |
第8回 | 上司も中国人? | |
第9回 | 中国、国家と社会 | |
第10回 | 国内が国外へ影響する | |
第11回 | 外交も軍事も | |
第12回 | 米中対立 | |
第13回 | 東アジアの中の中国 | |
第14回 | 東アジアの中の日本 | |
第15回 | まとめ:日本はどうすべきか、私たちはどうすべきか |
授業外学習の課題 | 全員出席して毎回議論するのが授業の形式なので、その前に、毎回テキストの当該部分を熟読してくることが求められます。さらに、可能であれば、その部分に関連した情報を本や新聞、インターネット等で探して理解を深めることも期待されます。 また、交代して報告するので、担当回の前には、報告に向けてレジュメの作成を始めとする報告のための準備が必要になります。 |
履修上の注意事項 | 授業はゼミ形式です。毎回の出席が前提で、その上で報告と議論を基に授業を進めます。したがって積極的に参加する姿勢が求められます。特別な予備知識を必要とはしませんが、「考える」ことが何よりも重要です。 授業では積極的な参加を重視します。来ただけで発言もせず、ただそこに「いるだけ」の人には厳しい成績を点ける、と予告しておきます。 授業は「対面形式」で実施します。 ただ、コロナ禍のために途中で変更することもありえます。 その場合は、オンライン(双方向式:Meet+Classroom)になります。 |
成績評価の方法・基準 | 毎回交代で準備する報告資料(20%)、報告の内容(20%)、議論への参加の程度(30%)、議論のテーマに関連した思考・発想・意欲(30%)等を総合的に判断して評価します。 |
テキスト | とりあえず、以下の本を手始めに読みます。 中島恵『中国人のお金の使い道』PHP新書、2021 |
参考文献 | 多数ありますが、とりあえず以下のものを参考にしてみてください。残りは、必要に応じて授業内に指示します。 中島恵『中国人エリートは日本をめざす』中公新書ラクレ、2016 益尾知佐子『中国の行動原理』中公新書、2019 近藤大介『ファクトで読む米中新冷戦とアフター・コロナ』講談社現代新書、2021 梶谷懐・高口康太『幸福な監視国家・中国』NHK出版新書、2019 青樹明子『中国人が上司になる日』日経プレミアシリーズ、2019 袁静『中国「草食系セレブ」はなぜ日本が好きか』同、2019 中島恵『中国人は見ている。』同、2019 他 |
主な関連科目 | ボーダースタディーズ演習 |
オフィスアワー及び 質問・相談への対応 |
少人数の授業ですので、授業内に質問をしてください。答えるのに時間が必要な場合は、翌週の授業時間内に答えるようにします。積極的に質問する姿勢を期待し、なおかつ質問は歓迎します。 授業に関連した相談事項は、可能な場合には授業前後に相談に応じます。ただし、プライバシー等の観点から必要と思われる場合には、それ以外の時間に、事前に時間調整の上で、相談に来てください。 |
所属 | ナンバリングコード | 適用入学年度 | 配当年次 |
人文学部人間関係学科社会学専攻(自専攻科目) | - | 2014~2016 | 2・3・4 |