授業コード 20050503 クラス 03
科目名 エリア・スタディーズ演習B(比較) 単位数 2
担当者 高田 峰夫 履修期 後期授業
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 韓国:社会の変化、人々の変化、そして変わらぬもの
授業の概要  近年、日本では韓国と朝鮮半島情勢をめぐる問題が大きく取り上げられるようになっています。書店では「嫌韓本」が並び、声高にヘイトスピーチを叫ぶ(ネットに書き込む)例が稀ではなくなっています。何とも憂慮すべき事態と言えましょう。
 ただ、「韓流」を除き、そもそも私たちはどこまでこの最も近い隣人のことを知っているでしょうか? 日本社会がゆったりした、むしろ停滞した状態を続けている間に、世界は大きく変貌しています。特に変化は近隣社会で目覚ましいものがあります。それは韓国でも同じです。
 そこで、ここでは最近の韓国社会の急変貌、それと並行した韓国の人々の思考・感覚の変化について、ざっと見てみたいと思います。まずは、予断を排して、素直に知ることから始めましょう。
学習の到達目標 韓国社会の変化、人々の変化について、できるだけ客観的に知る。
授業計画 第1回 このシラバスの執筆時期から授業開始まで、かなりタイムラグが大きいので、予定通りに進むかどうか分かりませんが、当面、以下のような構成を考えています。ただし、社会状況の変化等により、トピックは入れ替えることがあることを理解してください。

概要説明
第2回 若者の苦しさ
第3回 N放世代
第4回 目指す先は日本
第5回 超競争社会:受験
第6回 超競争社会:就職
第7回 中年も苦しい
第8回 老年も苦しい
第9回 内なる分断
第10回 半島分断
第11回 保守派vs改革派
第12回 グローバル人材
第13回 その育成
第14回 格差拡大と行方
第15回 まとめ
授業外学習の課題  全員出席して毎回議論するのが授業の形式なので、その前に、毎回テキストの当該部分を熟読してくることが求められます。さらに、可能であれば、その部分に関連した情報を本や新聞、インターネット等で探して理解を深めることも期待されます。
 また、交代して報告するので、担当回の前には、報告に向けてレジュメの作成を始めとする報告のための準備が必要になります。
履修上の注意事項 授業はゼミ形式です。毎回の出席が前提で、その上で報告と議論を基に授業を進めます。したがって積極的に参加する姿勢が求められます。特別な予備知識を必要とはしませんが、「考える」ことが何よりも重要です。

この授業は、いわゆるゼミ形式です。参加することが大前提です。そこに「いるだけ」という受講生には厳しい成績評価を下す、と予告しておきます。

授業は「対面形式」で実施します。

コロナ禍の関係で途中から実施形式が変わるかもしれません。その場合は、双方型オンラインでの方式になります。
成績評価の方法・基準 毎回交代で準備する報告資料(20%)、報告の内容(20%)、議論への参加の程度(30%)、議論のテーマに関連した思考・発想・意欲(30%)等を総合的に判断して評価します。
テキスト とりあえず、以下の本から取り掛かります。

安宿緑『韓国の若者』中公新書ラクレ、2020
参考文献 多数ありますが、とりあえず以下のものを参考にしてみてください。残りは、必要に応じて授業内に指示します。

金敬哲『韓国、行き過ぎた資本主義』講談社現代新書、2019
池畑修平『韓国 内なる分断』平凡社新書、2019
岩淵秀樹『韓国のグローバル人材育成力』講談社現代新書、2013
鄭城尤・酒井美絵子『なぜK-POPスターは次から次に来るのか』朝知新書、2012
佐藤大介『オーディション社会 韓国』新潮新書、2011
安田浩一・朴順梨『韓国のホンネ』竹書房新書、2013
主な関連科目 エリア・スタディーズ演習
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
 少人数の授業ですので、授業内に質問をしてください。答えるのに時間が必要な場合は、翌週の授業時間内に答えるようにします。積極的に質問する姿勢を期待し、なおかつ質問は歓迎します。
 授業に関連した相談事項は、可能な場合には授業前後に相談に応じます。ただし、プライバシー等の観点から必要と思われる場合には、それ以外の時間に、事前に時間調整の上で、相談に来てください。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次
人文学部人間関係学科社会学専攻(自専攻科目) 2014~2016 2・3・4