授業コード 20043503 クラス 03
科目名 国際地域論演習B(地域) 単位数 2
担当者 高田 峰夫 履修期 後期授業
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 教育格差と社会の分断を超えて
授業の概要  Aでは、主に教育格差と分断を、高校までを中心に考えてみました。他方で、日本の教育は、少なくとも学力に関する限り、国際的に見れば、比較的マシだ、とする議論があります。仮にそれが本当であれば、大学はどうなのでしょうか? さらには、その先、社会に出た人々はどうなのでしょうか?
 この授業では、高校までの現状を踏まえつつ、日本の大学・大学生の問題、さらには社会人の問題に視野を広げ、教育が人々にどのような影響を与えているか、考えてみたいと思います。
 また、問題を指摘するばかりでは夢がないので、その問題に、受講者一人一人がどう立ち向かえば良いのか、その具体的な方策も併せて考えてみたいと思います。
学習の到達目標 日本の教育の現状を知ること。その上で、個々人の対処法を知り、可能であれば、実践すること。
授業計画 第1回  とりあえずは以下のような進め方をする予定です。ただ、後期の授業ですので、まだ細部は決まっていません。また、今後の社会状況の変化で、取り上げるトピックは変わる可能性があることを承知しておいてください。

はじめに:教員からの簡単な導入
第2回 教育批判と教育政策
第3回 日本の教育はダメなのか?
第4回 高校までは、そこそこ
第5回 では、大学はどうか?
第6回 急激に変貌する世界と教育
第7回 英語とグローバル化
第8回 学ぶこと
第9回 問うこと
第10回 発すること
第11回 やります、と言えるか?
第12回 どうすれば能動的な姿勢が生まれるのか?
第13回 今、どうすべきか?
第14回 これから、どうすべきか?
第15回 まとめ
授業外学習の課題  全員出席して毎回議論するのが授業なので、その前に、毎回テキストの当該部分を熟読してくることが求められます。さらに、可能であれば、その部分に関連した情報を本や新聞、インターネット等で探して理解を深めることも期待されます。
 また、交代して報告するので、担当回の前には、報告に向けてレジュメの作成を始めとする報告のための準備が必要になります。
履修上の注意事項 授業はゼミ形式です。毎回の出席が前提で、その上で報告と議論を基に授業を進めます。したがって積極的に参加する姿勢が求められます。特別な予備知識を必要とはしませんが、「考える」ことが何よりも重要です

参加が前提ですから、ただ来て、そこに座っているだけ、という人に対しては厳しい評価を下す、と予告しておきます。
成績評価の方法・基準 毎回交代で準備する報告資料(20%)、報告の内容(20%)、議論への参加の程度(30%)、議論のテーマに関連した思考・発想・意欲(30%)等を総合的に判断して評価します。
テキスト とりあえず、以下のもので始めたいと思います。
小松光、ジェルミー・ラプリー『日本の教育はダメじゃない』ちくま新書、2021

他は授業を進める中で指示します。
参考文献 多数ありますが、とりあえず以下のものを参考にしてみてください。残りは、必要に応じて授業内に指示します。

苅谷剛彦『コロナ後の教育へ』中公新書ラクレ、2020
宮野公寿『問いの立て方』ちくま新書、2021
苅谷剛彦・石澤麻子『教え学ぶ技術』ちくま新書、2019
梅森浩一『「クビ!」論』朝日新書、2004
藤原智美『日本の隠れた優秀校』小学館文庫、2017
鴻上尚史『「空気」を読んでも従わない』岩波ジュニア新書、2019
苅谷剛彦『オックスフォードからの警鐘』中公新書ラクレ、2017
主な関連科目 国際社会学演習A
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
 少人数の授業ですので、授業内に質問をしてください。答えるのに時間が必要な場合は、翌週の授業時間内に答えるようにします。積極的に質問する姿勢を期待し、なおかつ質問は歓迎します。
 授業に関連した相談事項は、可能な場合には授業前後に相談に応じます。ただし、プライバシー等の観点から必要と思われる場合には、それ以外の時間に、事前に時間調整の上で、相談に来てください。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次
人文学部人間関係学科社会学専攻(自専攻科目) 2014~2016 2・3・4