授業コード | 20029300 | クラス | |
科目名 | 応用社会学A | 単位数 | 2 |
担当者 | 田中 慶子 | 履修期 | 第1学期 |
カリキュラム | *下表参考 | 配当年次 | *下表参考 |
授業題目 | 「労働とメンタルヘルス」の応用社会学 |
授業の概要 | 応用社会学とは、大きく三つの分野にわけられる。第一に、社会政策など実社会に応用されている知識を社会学的に分析する学問である。第二に、社会的な問題への対処や解決策を策定するために、社会学的知識や方法を用いて、それらを社会政策や社会制度へと応用していく学問である。第三に、社会生活を営む人々が日常生活で直面しているトラブルや問題、課題などへ対処するために、社会学的知識を応用する学問である。 本講義では、労働災害における精神疾患(過労自殺含む)が増加し続けている現代社会を、社会学的知識を応用して捉えることにより、労働と医療の関連性について理解することを目標とする。 |
学習の到達目標 | 現代社会における労働と精神医療の関係性を、社会学的な知識を用いて捉える方法を身につける。 |
授業計画 | 第1回 | イントロダクション(講義の概要、履修上の注意点について) |
第2回 | 応用社会学とは何か(「知識」を通じて制度を捉える) | |
第3回 | 現代社会におけるメンタルヘルス対策と労働政策──構築主義的アプローチ | |
第4回 | 現代社会におけるメンタルヘルス対策と労働政策──「過労死」という労働問題 | |
第5回 | 現代社会におけるメンタルヘルス対策と労働政策──うつ病という精神疾患 | |
第6回 | 現代社会におけるメンタルヘルス対策と労働政策──「電通過労自殺事件」を事例に | |
第7回 | 現代社会におけるメンタルヘルス対策と労働政策──「過労自殺」の原因論の登場 | |
第8回 | 現代社会におけるメンタルヘルス対策と労働政策──うつ病と長時間労働の関係性 | |
第9回 | 現代社会におけるメンタルヘルス対策と労働政策──電通事件後の「過労自殺」と「うつ病」言説 | |
第10回 | 労働災害における精神疾患の曖昧さ──「精神医療問題」と「労働問題」の関連性 | |
第11回 | 現代社会におけるブラック企業 | |
第12回 | 現代社会における心の病 | |
第13回 | リスク社会 | |
第14回 | 個人化社会 | |
第15回 | 総括 |
授業外学習の課題 | 講義中に指定された文献を読んで、授業に臨むこと。 授業に関連した小テストやレポートを実施することがあるため、準備を怠らないこと。 |
履修上の注意事項 | 対面授業を実施します。 本講義には、精神疾患・性・暴力などに関する描写や情報も含まれる。精神疾患・性・暴力に関する情報に苦手意識や嫌悪感、アレルギーのある人は、履修しないように注意すること。 本講義は連続で受講することによって理解を深めていくため、毎回出席をとる。 受講前に教室内のICカードリーダーに学生証をかざすこと。いかなる理由の欠席であっても欠席とするので注意。 他の受講生に迷惑になるような私語・スマートフォンなど携帯電話の使用は厳禁(単位を落とすことになります)。 配布物は必ず毎回持ってくること。 数回のレポートをMoodleを使用して提出(提出期限厳守。締め切り後は受け付けません)。 期末試験を受けること。 状況によって、シラバスの授業計画が前後することがあります。 |
成績評価の方法・基準 | 複数回の課題レポートおよび小テストを総合し、100%で評価する。また、受講態度によって減点する場合もある。 |
テキスト | 特に使用しない。必要に応じて、適宜資料およびレジュメを配布する。 |
参考文献 | 田中慶子・中根光敏『社会学する原動力』松籟社 川人博『過労自殺』岩波新書 大野裕『「うつ」を治す』PHP新書 立岩真也『造反有理──精神医療現代史へ──』青土社 適宜指示する。 |
主な関連科目 | 社会学概論、応用社会学B |
オフィスアワー及び 質問・相談への対応 |
講義終了後、質問・相談に対応する。 |
所属 | ナンバリングコード | 適用入学年度 | 配当年次 |
人文学部人間関係学科社会学専攻(自専攻科目) | - | 2014~2016 | 2・3・4 |
人文学部人間関係学科社会学専攻(社会学専門科目) | FHHS23224 | 2017~2021 | 2・3・4 |