授業コード 20021700 クラス
科目名 ジャーナリズム論Ⅱ 単位数 2
担当者 江種 則貴 履修期 後期授業
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 コラムで学ぶジャーナリズム
授業の概要  対面授業です。ただし、新型コロナの感染状況次第では非対面で行います。
 中国新聞で40年近く記者や論説委員を続けている実務経験を活かし、新聞各紙の1面コラムを通じてニュースの背景にある社会のありようを考えます。文章術についての解説も加えていきます。
 日々の新聞を「フルコースの料理」とすれば、新聞1面のコラムは「前菜」だと例えた人がいます。その味付け次第で、次のページをめくってもらえるかが決まるというのです。確かに各紙とも、名だたる書き手を起用してきました。朝日新聞「天声人語」なら深代惇郎氏、読売新聞「編集手帳」なら竹内政明氏といった具合に。
 中国新聞「天風録」を担当してきた経験で言えば、味わい深いコラムを仕上げるのは至難の業です。物事の見方、考え方が問われます。どんな言葉を選び、どういった構成で文章を運ぶか。最後は、読者に共感してもらえるかどうかで出来栄えは決まるのです。
 そうした意味で、1面コラムを読み解けば、そのコラムが取り上げたニュースの意味や背景、さらにジャーナリズムの「立ち位置」がおのずと理解できるはずです。名文に触れることで、自分の思いを相手に誤解なく伝えるための文章術を学ぶことにもつながります。
 皆さんにも毎回、出席カードに、授業で読んだコラムの感想を書いていただきます。各紙のコラムに引けを取らない文章に挑戦してください。
学習の到達目標 物事の意味の捉え方、他者への伝え方を学ぶ
授業計画 第1回 新聞コラムの作り方
第2回 竹内氏の編集手帳①「文章十戒その1」、各紙コラム読み比べ(1)
第3回 竹内氏の編集手帳②「文章十戒その2」、各紙コラム読み比べ(2)
第4回 竹内氏の編集手帳③「泣けるコラム」、各紙コラム読み比べ(3)
第5回 深代氏の天声人語①「知の力」、各紙コラム読み比べ(4)
第6回 深代氏の天声人語②「健康な懐疑主義」、各紙コラム読み比べ(5)
第7回 深代氏の天声人語③「味わい深い文章とは」、各紙コラム読み比べ(6)
第8回 時事ニュース解説①「コロナと現代社会」、各紙コラム読み比べ(7)
第9回 時事ニュース解説②「不寛容の時代」、各紙コラム読み比べ(8)
第10回 時事ニュース解説③「少子高齢化」、各紙コラム読み比べ(9)
第11回 時事ニュース解説④「未来予測」、各紙コラム読み比べ(10)
第12回 時事ニュース解説⑤「全国紙と地方紙の違い」、各紙コラム読み比べ(11)
第13回 時事ニュース解説⑥「2021年の重大ニュース」、各紙コラム読み比べ(12)
第14回 時事ニュース解説⑦「どうなる2022年」、各紙コラム読み比べ(13)
第15回 時事ニュース解説⑧「次世代を担う皆さんへ」、各紙コラム読み比べ(14)
授業外学習の課題 日常的にさまざまなニュースに触れ、その意味や背景を考える習慣を身につけてください。
履修上の注意事項 対面授業です。毎回、各紙のコラムを配ります。読み比べた上で出席カードに感想を書いてもらいます。

ただし、コロナの感染状況により非対面授業に変更になった場合は、Google Classroom を使って毎週、課題を提示します。翌週までにレポートを提出してください。
成績評価の方法・基準 期末試験70%、出席状況(出席カードの記述を含む)30%を目安に総合的に評価します。
テキスト 資料をその都度、配布します。
参考文献 後藤正治『天人 深代惇郎と新聞の時代』(講談社文庫)、
竹内政明『「編集手帳」の文章術』(文春新書)
主な関連科目 ジャーナリズム論Ⅰ
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
質問があれば出席カードに記入してください。授業後も対応できます。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次
人文学部人間関係学科心理学専攻(他学科及び他専攻科目) 2014~2016 1・2・3・4
人文学部人間関係学科社会学専攻(自専攻科目) 2014~2016 1・2・3・4
人文学部人間関係学科社会学専攻(社会学専門科目) FHHS23104 2017~2021 1・2・3・4
人文学部教育学科(関連学科科目) 2016~2016 1・2・3・4
人文学部教育学科(関連学科科目) FHED15116 2017~2021 1・2・3・4
人文学部英語英文学科(関連科目) 2014~2016 1・2・3・4
人文学部英語英文学科(関連科目) FHEN21102 2017~2021 1・2・3・4