授業コード | 20017504 | クラス | 04 |
科目名 | ゼミナールⅠ | 単位数 | 2 |
担当者 | 石塚 浩之 | 履修期 | 前期授業 |
カリキュラム | *下表参考 | 配当年次 | *下表参考 |
授業題目 | 通訳翻訳研究I Interpreting and translation studies I |
授業の概要 | 通訳翻訳は単なる言語変換ではないが、言語を中心にした活動である言ことは否定できない。だからこそ、言語についての学びは、通訳翻訳についての考察の深さに直結する。通訳翻訳における言葉の役割を考察するための鍵を握るものがコミュニケーションである。この授業では、通訳翻訳を切り口に、認知語用論の基本的考え方を学びつつ、コミュニケーションにおけることばを分析する視点を身につけ、卒業研究を進めるための知識と手法を身につける。 授業での主たる活動は以下の2つである。 1.文献講読 関連性理論の入門書およびこれに関連する文献をよみ、コミュニケーションの仕組や通訳・翻訳の本質について議論する。 2.データ分析 授業で得た理論的知識を生かし、実際の通訳翻訳データを分析し、クラス内で発表する。また、クラスメートの発表を客観的に評価し、改善点を指摘する。 ゼミの伝統として、年度末には論集を作成する。セミナールDと合わせた年間の活動はこれを目標として進めていく。 |
学習の到達目標 | 1.関連性理論や通訳・翻訳研究に関する文献を読解し、その内容について議論する。 2.他人の研究に対する批判的かつ建設的な分析を自分の研究に生かす。 3.言語について自分なりの問題意識を持ち、英語・日本語の文献を主体的に調査する。 |
授業計画 | 第1回 | オリエンテーション 授業進め方と年間の活動 |
第2回 | データ分析1 シフト分析とは |
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第3回 | コミュニケーション・モデル | |
第4回 | 意味論と語用論 | |
第5回 | 語用論的能力とは | |
第6回 | コードモデルと推論モデル | |
第7回 | Griceの会話の規則 | |
第8回 | データ分析2 会話の規則の応用 |
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第9回 | 関連性の原理 | |
第10回 | 基礎表意1 曖昧性の除去 飽和 |
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第11回 | 基礎表意2 自由拡充 アドホック概念 |
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第12回 | 推意 | |
第13回 | 高次推意 | |
第14回 | データ分析3 関連性理論の応用 |
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第15回 | 総合演習 夏期課題について |
授業外学習の課題 | 授業外の学習は最低2時間は必要です。 主な内容は以下の通りです。 講読テキストの読解(発表担当者はレジュメ作成) 指定された通訳・翻訳データの分析 各自の関心に合わせたデータ収集 関連文献の調査 |
履修上の注意事項 | 【対面授業】この授業は基本的に教室で実施するが、必要に応じ非対面で実施する。(諸般の事情により通学が困難な場合、遠隔での履修も認める。) 原則として4回を超えた欠席をした場合、単位は認められません。 また、欠席については事前に連絡をすること。 |
成績評価の方法・基準 | 授業への貢献度30%、提出物30%、期末試験40%で行う。 |
テキスト | 内田聖二『ことばを読む、心を読む』開拓社 |
参考文献 | 船山仲他『自然言語をめぐる秩序 言語化と概念化』開拓社 F. Pöchhacker “Introducing interpreting studies” Routledge (鳥飼久美子監訳『通訳研究入門』みすず書房) J. Munday “Introducing translation studies” Routledge (鳥飼久美子監訳『翻訳研究入門』みすず書房) ディアドリ・ウィルソン、ティム・ウォートン『最新語用論入門12章』大修館書店 今井邦彦『言語理論としての語用論』開拓社 東森勲・吉森あき子『関連性理論の新展開:認知とコミュニケーション』研究社 その他、授業内で随時指示する。 |
主な関連科目 | 通訳演習I (入門)、通訳演習II (基礎)、通訳演習III (同時通訳) 総合教養講義a (通訳翻訳と世界) |
オフィスアワー及び 質問・相談への対応 |
質問・相談は、基本的に授業終了時に受け付ける。時間を要する質問・相談については、その都度調整する。 |
所属 | ナンバリングコード | 適用入学年度 | 配当年次 |
人文学部英語英文学科(専攻科目) | - | 2014~2016 | 3・4 |