授業コード 10010500 クラス
科目名 国際交通論 単位数 2
担当者 橘 洋介 履修期 後期授業
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 国際交通論 International transport economics and policy
授業の概要 この講義では航空と海運を通して国家間の交通行動の概説と課題の分析を行う。現代では多くの分野において、国境を越えての客貨の移動は当然の事として活動が営まれている。しかしその一方で、国内地域間のヒトやモノの移動とは明らかに異なる側面も存在している。例えば、各国で異なる制度や文化、その中で形成される国際ルール、各国制度と国際ルールの整合性担保、地政学的リスクなどが挙げられよう。そこで、国際交通がその発達の過程でいかにそれら課題に対処してきたのかを説明するとともに、現在の国家間のヒトやモノの移動における課題とその対処方策について講義を行う。また、航空産業と海運産業は経済政策、特に競争政策に係る制度設計を考える上で大変示唆に富む分野でもあることから、経済政策への含意についても説明を行う。
学習の到達目標 国際交通の姿や仕組みを説明できる。
国家間の交通に固有の課題を理解し、その解法の長短について説明できる。
国際交通の市場環境とその中で行われている競争の姿を理解し、各々の競争政策について各自で評価・批判ができる。
授業計画 第1回 国際交通と国内交通
第2回 地域間交易と国際交易の相違
第3回 国際旅客交通①アメリカの航空発達史
第4回 国際旅客交通②日本の航空発達史
第5回 国際旅客交通③戦後の航空~シカゴ体制から規制緩和へ~
第6回 国際旅客交通④航空運賃論
第7回 国際旅客交通⑤航空会社の経営戦略
第8回 国際旅客交通⑥国際航空政策~LCC~
第9回 国際旅客交通⑦国際空港政策~空港民営化~
第10回 国際旅客交通の今日的課題
第11回 国際物流①国際海運の概要
第12回 国際物流②国際海運の発達史
第13回 国際物流③国際海運市場の特性
第14回 国際物流④国際港湾競争
第15回 国際交通と環境問題
授業外学習の課題 国家間の移動となると、どうしても日常から些か遠い話に感じると思います。しかし、新聞の経済面には必ずと言って良いほど国際交通に関連する話が載っていますので、「もしかしたら国際交通に関連するかもしれない、どこか関連していないかな?」と思って読んでみてください。日々、経済面を20~30分程度、熟読してください。
履修上の注意事項 経済学については講義中に補足を行いますが、自分でも復習をしておいてください。積み重ねが大切ですので、分からないことは授業中か授業後すぐに確認しておきましょう。

【対面授業で実施します。】
成績評価の方法・基準 期末試験(100%)で評価します。
テキスト 特に使用しません。
参考文献 『国際航空自由化研究序説 (中央大学学術図書91)』塩見英治
『海運と港湾―基礎から学ぶ』池田良穂
主な関連科目 現代経済入門Ⅰ、交通概論、国際経済学Ⅰ、国際貿易論
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
授業中もしくは授業終了時に受け付けます。
研究室でも受け付けますが、訪ねてくる前にメールでアポイントメントを取ってください。アドレスは授業初回にお伝えします。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次
商学部商学科(C群) 2014~2016 3・4
商学部商学科(B1群) FCBS22113 2017~2021 2・3・4
商学部経営学科(E群) 2014~2016 3・4
商学部経営学科(D1群) FCBA24114 2017~2021 2・3・4
法学部国際政治学科(F群) 2014~2016 3・4
法学部国際政治学科(F群) FLIP30612 2017~2017 3・4