授業コード | 90307800 | クラス | |
科目名 | 国際社会学Ⅰ | 単位数 | 2 |
担当者 | 高田 峰夫 | 履修期 | 前期授業 |
カリキュラム | *下表参考 | 配当年次 | *下表参考 |
授業題目 | 転換期の世界を考える(Thinking about the world in the era of transformation) |
授業の概要 | 20世紀末から世界中がグローバリゼーションの波に洗われています。それと共に世界中で急激な変動が生じているようです。その変動がどのようなものか、その持つ意味合いは、特に私たちにとって、いかなるものであるか。これらについて、私たちは何ら答えを持っているわけではありません。 他方、世界的には、こうした変動について、様々な検証がなされ、その意味合いについても多様な分析・解釈がなされています。ここでは、非西欧世界の代表的な論客であるキショール・マブバニの著作を取り上げ、彼の分析を通して変動の意味を考えてみたいと思います。この本の原書は2009年に出たものです。それから10年経ち、当時の彼の見方が基本的に正しかったことが明らかになりつつあります。他方で、予測とは異なる部分も出てきています。そうした点を検討し、その意味について考えることが、これからの世界を考える良い手掛かりになるでしょう。 |
学習の到達目標 | 転換期の世界について、多様な考え方を知り、その上で自分なりの理解を持つようになること。 |
授業計画 | 第1回 | 1.概要説明 |
第2回 | 2.導入としてグローバリゼーション(グローバル化)の概略について、教員よりレクチャー | |
第3回 | 以下、ほぼテキストに沿う形で個別のトピックを取り上げる。 序文 |
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第4回 | 第1章:3つのシナリオ | |
第5回 | 同2章:アジアが今、台頭する理由 | |
第6回 | 同3章:なぜ西欧は祝福しないのか? | |
第7回 | 同4章:脱西欧化 | |
第8回 | 同5章:西欧とアジアの力量 | |
第9回 | 同6章:グローバルな指導力に不可欠なもの | |
第10回 | 内容のまとめ+疑問 | |
第11回 | 疑問についての応答 | |
第12回 | 考察と検討 | |
第13回 | 議論 | |
第14回 | 議論を受けての検討 | |
第15回 | まとめ |
授業外学習の課題 | 1・2回目は、授業終了後に、授業内で論じられた事柄について復習することを求めます。 第3回から第11回に関しては、授業前に、当日授業で取り上げる章について熟読しておくことを求めます。また、疑問点等についても、あらかじめメモにまとめておいてください。第13回からは、前週に関連する事柄を提示治するので、それについて各人が調べておくことが必要になります。 |
履修上の注意事項 | 特に予備知識を必要としませんが、毎回きちんとテキストを読んでくること、その上で積極的に議論に参加することが求められます。 【追加】なお、コロナ禍のため、進行方式等に変更がありえます。まだ状況が流動的なため、事態の推移を見つつ判断することになることを承知しておいてください。 |
成績評価の方法・基準 | 事前の準備状況(10%)、発表の様子(30%)、授業への参加姿勢(20%)、議論の内容(10%)、レポート(30%)等から総合的に評価します。なお、割合は大体の目安です。 |
テキスト | キショール・マブバニ『「アジア半球」が世界を動かす』日経BP社 |
参考文献 | 必要に応じて講義の中で指示しますが、とりあえず以下の文献が手ごろではないかと思います。 伊豫谷登士翁『グローバリゼーションとは何か』平凡社新書 もっと本格的に知りたい人は、以下の文献に挑戦してみてください。読むのに少々歯ごたえはありますが、それだけの価値もあります。 ジグムント・バウマン『グローバリゼーション-人間への影響-』法政大学出版局 |
主な関連科目 | 国際社会学Ⅱ |
オフィスアワー及び 質問・相談への対応 |
少人数の授業ですので、授業内に質問をしてください。答えるのに時間が必要な場合は、翌週の授業時間内に答えるようにします。積極的に質問する姿勢を期待し、なおかつ質問は歓迎します。 授業に関連した相談事項は、可能な場合には授業前後に相談に応じます。ただし、プライバシー等の観点から必要と思われる場合には、それ以外の時間に、事前に時間調整の上で、相談に来てください。 |
所属 | ナンバリングコード | 適用入学年度 | 配当年次 |
人文科学研究科M社会学専攻 | - | 2017~2020 | 1・2 |