授業コード 81106000 クラス
科目名 中等教育方法論 単位数 2
担当者 西森 章子 履修期 後期授業
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 中等教育における教育方法をとらえる
授業の概要  この授業は,みなさんが実践場面(授業場面)を「引いた視点/近づいた視点」の両方で見る力を身につけることを目標としています。この力は,教育実習での授業観察や自分自身の授業を振り返る時の視点につながります。
 まず,教師が授業をデザインする場合の構成要素について学習します。
 次に,授業場面を支える時間構造(長期的時間/短期的時間)と授業目標との関連性を理解していきます。これらの基本的理解をもとに,教材・教具およびメディアの教育的利用の可能性と留意点を,体験学習を通して考えていきます。
 最後に,目標と展開との関連性,教材・教具の利用をふまえて,それらをつなぐ教師のコミュニケーション(指導技術)の理解を深め,授業観察を通して授業を分析的に見ること,学習指導案を組み立てることを練習していきます。
 小テストは,内容の区切りに際して実施され,その解答・解説は当該の授業回でおこなわれます。
学習の到達目標  教育の方法,教育の技術,情報機器及び教材の活用に関する基礎的な知識・技能を身に付けます。
 この授業を通して,まず,教授—学習場面を導く際の基本用語や概念の指し示す意味を説明できることようになることを目指します。そして,教育方法の基礎的理論と実践との対応づけを通して,たとえば「授業展開」,「教材」,「学習環境」,「コミュニケーション」といった観点から,授業場面を分析的に観察・考察できるようになることを目標とします。
授業計画 第1回 教えるということ・学ぶということ
第2回 単元を通して教える・授業を通して教える
第3回 授業展開の定義と実際
第4回 授業における目標と展開の関連性
第5回 第1回小テスト
教育評価の意味①(教育評価の類型とそのはたらき)
第6回 教材・教具の定義と範囲
第7回 メディアの教育的利用・ICT活用の可能性
第8回 メディアの教育的利用・ICT活用の留意点
第9回 メディアの利用・情報モラルの理解と指導
第10回 学習活動を支える学習環境
第11回 第2回小テスト
教育評価の意味②(学習者によるフィードバックの活用)
第12回 授業におけるコミュニケーション
第13回 授業場面を観察する・授業展開-教材-コミュニケーションの観点から
第14回 授業の成果をみとる(学習評価の方法と活用)
第15回 教育方法の歴史的展開・学力観および教育課程の考え方との関連を踏まえて
授業外学習の課題 授業内において「次週に向けた小課題」を提示するとともに,GoogleClassroom上に講義内容や練習問題などを掲載します。
受講生には(1)GoogleClassroomを予め確認したうえで,次の授業に臨むこと(30分程度),(2)授業日に配布されるレジュメを基に復習すること(30分程度)が求められます。
履修上の注意事項 【対面授業】無 【非対面授業】有(同時双方向:無、オンデマンド:有、課題研究:有)
・授業はGoogleClassroomとMoodleを併用して実施します。
・出席回数が総授業回数の3分の2に満たない場合には,定期試験の受験を認めません。
成績評価の方法・基準 成績評価は,3種類のリソースを基に行われる。
(1)小テスト
 受講生の知識・理解の程度を見取ることを目的として,小テストが2回実施される(全評価のうち約20%)。また小テストを実施した当該回では、自己採点を通して,問題の考え方,より理解できるための方策について、フィードバックがおこなわれる。
(2)定期試験
 講義で扱った用語や概念の意味を理解できているかといった知識・理解の面に加えて,事象を分析(評価)する力,授業を創造する姿勢が形成されたのかどうかが評価するために定期試験を実施する(全評価のうち約50%)。また試験終了後,moodleを介して,定期試験の問題内容、得点状況等について解説がおこなわれる。
(3)ミニッツ・ペーパー
 受講生の授業内容の理解及び授業への関与度合いを評価するために毎回ミニッツ・ペーパーへの記入が求められる(全評価のうち約30%)が評価される。
テキスト 基本的に,毎回レジュメや資料等のプリントを配付する。
参考文献 田中耕治(2007)『よくわかる授業論』,ミネルヴァ書房
西森章子(2016)「第5章 子どもを理解する」,『未来を拓く教師のわざ』生田・三橋・姫野(編),一茎書房
梶田叡一(1983)『教育評価(第2版補訂版)』,有斐閣双書
文部科学省『中学校学習指導要領』『高等学校学習指導要領』
主な関連科目 各教科教育法,教育社会学,教育心理学
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
授業終了後にGoogleClassroomを通して、質問に応じる。
また,ミニッツ・ペーパーに記述された質問には,次回授業の冒頭で対応する。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次
商学部商学科(資格関連科目) 2011~2019 2
商学部経営学科(資格関連科目) 2011~2019 2
経済科学部現代経済学科(資格関連科目) 2011~2019 2
経済科学部経済情報学科(資格関連科目) 2011~2019 2
人文学部人間関係学科心理学専攻(資格関連科目) 2011~2016 2
人文学部人間関係学科社会学専攻(資格関連科目) 2011~2019 2
人文学部人間関係学科教育学専攻(資格関連科目) 2011~2015 2
人文学部英語英文学科(資格関連科目) 2011~2019 2
法学部法律学科(資格関連科目) 2011~2019 2
法学部国際政治学科(資格関連科目) 2011~2017 2
人間環境学部人間環境学科(資格関連科目) 2011~2019 2
健康科学部心理学科(資格関連科目) 2017~2019 2
健康科学部健康栄養学科(資格関連科目) 2017~2019 2
国際コミュニティ学部国際政治学科(資格関連科目) 2018~2018 2
国際コミュニティ学部地域行政学科(資格関連科目) 2018~2018 2