授業コード 70009100 クラス
科目名 政治特論B(国際ジャーナリズム論) 単位数 2
担当者 船津 靖 履修期 後期授業
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 英語の国際報道 Global Journalism in English
授業の概要  ①時事英語、②国際ニュース解説、③報道の自由―を授業の柱とします。
 教室での対面授業ができず、学生のみなさんには申し訳なく思っています。コロナ禍による社会の激変で理系人材優先の風潮が広がる中、私の専門知識の中で皆さんに役立つのは英語だと判断し①に時事英語を挙げました。そもそも国際政治専攻の大学生が英語のニュース記事を読めないというわけにはいかないでしょう。②は世界が注目する4年に1度のアメリカ大統領選挙と新政権、米中の覇権争い、世界のコロナウィルス対策と経済政策などが主な対象になるでしょう。⓷は、国家権力を監視するジャーナリズムの役割について米英主要メディアの過去の有名な事例を解説します。報道の自由は、国民の知る権利に応えることで、通念とは違って、国家の安全保障にも実は寄与しています。主要メディア自体が権力であることの問題も考えます。
✰✰✰「事実が少ないと、人の心理は憶測に走ってしまうものだ」(C.G.Jung)✰✰✰
 学生のみなさんの大半は(若いから当然ですが)国際問題の知識が足りません。誤解に基づく突飛な推測や主張が散見されます。主義主張や先入観をいったん離れ、国際問題についてのリアルな知識を得るインプットに努めましょう。(カープの戦力分析のような)客観的な情勢分析と予測にまず徹しましょう。
 シラバスは科目の性格上、暫定的なものです。大きなニュースが飛び込めば変更します。
【実務経験】教員は記者として国内で事件・事故などの司法取材、県政や国政選挙を取材後、モスクワ、エルサレム、ロンドンの特派員、ニューヨーク支局長、国際局幹部、編集・論説委員など報道の実務に携わってきました。時間の許す限り、国際報道の現場、紛争地や外交交渉の取材経験などに触れます。
学習の到達目標  国際ニュースの英文記事が少しずつ読めるようになる。(英検準1級程度)
 国際ニュースを理解するのに必要な時事・国際常識を身に着けられるようになる。
 国際問題を自分の心情や理想からだけではなく、他者の視点を含む冷静かつ多角的な現実分析に基づいて考察できるようになる。
 具体的で明確な、公共性と説得力のある文章が書けるようになる。 
 新聞やテレビの国際ニュースに日頃から触れる習慣を身に着けられるようになる。
授業計画 第1回 ①2020年前半の国際ニュース
第2回 ②世界の主要メディア
第3回 ③取材・報道の自由
第4回 ④米大統領選~保守とリベラル
第5回 ⑤ノーベル賞報道
第6回 ⑥日本メディアの海外報道
第7回 ⑦米大統領選の直前情勢
第8回 ⑧米大統領選の投開票報道
第9回 ⑨米中対立と言論の自由
第10回 ⑩英国・ロシア・中東の報道
第11回 ⑪紛争地の取材と報道
第12回 ⑫スクープ報道(1)
第13回 ⑬スクープ報道(2)
第14回 ⑭2020年後半の国際ニュース
第15回 ⑮まとめ
授業外学習の課題  英語を含む宿題を出します。小論の課題の場合は日本語でも英語でもかまいません。最大公約数の情報インフラとしてNHKウェブの海外ニュースに目を通して下さい。新聞の国際面を読んでください。
 授業のレジュメや参考記事をMoodleに掲載します。読んでから受講して下さい。
 BS放送のNHKの国際報道、CS放送などの米CNNテレビ、英BBC放送などの視聴は国際政治経済の理解、英語の訓練の双方で極めて有益です。参考まで。
履修上の注意事項 【対面授業】無 【非対面授業】有 Zoom利用の同時双方向型(課題探求型等を含む可能性あり)
 試験実施の見通しが立たないため、知識の定着に不安が残ります。出席確認も万全ではありません。それを補うため、授業中にMoodleを使った簡単な作業を導入します。英語でもできる作業の場合は、英語を使用してかまいません。
 カメラをオンにしてくれると皆さんの反応がわかります。オフの際は本名を表示し、できるだけプロフィール写真を表示してください。少なくとも1度はオンにすることを推奨します。ずっとオンだと疲れるでしょうが、ずっとオフだとsense of participationが得られず疎外感を覚えます。「生存(出席)確認タイム」と称し、顔を必ずしも見せなくてよい条件で、ごく短時間、カメラオンを全員にお願いすることも考えています。このあたりは私も試行錯誤です。皆さんと相談しながら、個人的な事情にも配慮します。
 授業中の質問は大歓迎です。記憶に残りやすい「エピソード記憶」として他の学生の学習にも貢献します。質問するときはカメラオンでお願いします。
成績評価の方法・基準 【期末試験】無
 宿題、質疑、作業など授業への取り組み(50%)、期末論述(50%、700~800字程度)。期末論述は英語でもかまいません。試験が実施できないため、これまで20%としてきた授業への取り組みの比重を大きくしました。原則として10回以上出席することが評価対象とする条件です。特別の事情があれば考慮します。相談してください。方法・基準を変更する場合は速やかに通知します。
テキスト 『2020年版 世界地図』(成美堂出版)(2019年版を持っている人はそれでいいです。若干の不便を甘受すれば普通の地図帳でもいいです)
 レジュメ、記事、資料をMoodle上に随時配布します。
参考文献  適宜、紹介します。
主な関連科目  総合教養講義b(メディア論)、政治と社会(アメリカ)、政治と社会(中東)、国際政治英語
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
 質問を歓迎し評価します。チャットにもできる限り応答します。Zoom授業終了後しばらく残って質問や相談に応じます。Moodleに質問できる項目をつくります。事務的な確認や個人的な相談などはメール(funatsu@shudo-u.ac.jp)してください。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次
国際コミュニティ学部地域行政学科(政治領域) FGRA30313 2018~2020 3・4