授業コード 70008408 クラス 08
科目名 ゼミナールa(2020) 単位数 2
担当者 矢田部 順二 履修期 前期授業
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 異文化間の理解・摩擦・紛争(1)Intercultural Understanding, Friction and Conflict #1
授業の概要 ●異文化間の理解や摩擦、紛争に関する問題の中から、個別のテーマを設定し研究論文をまとめることが、課題です。世界各地の民族問題(紛争や紛争後の和解の問題)でも、身近な外国人問題に見られる異文化間摩擦でも、研究対象が絞られていればOKです。目標として、1年かけてゼミの研究論文を仕上げ、論集『Krok za krokem』(クロク・ザ・クロケム)20号を制作していきます。
●前期は、民族や文化に対する理解を深めるために基礎文献の輪読をおこなったのち、個別研究報告を求めます。前期末に論文作成の前段階として論文計画書を書きます。これらは後期に論文を仕上げるための準備作業になります。
●選択するテーマは基本的に自由ですが、資料をしっかり読み込んだ実証研究を重視します。テキスト輪読や研究報告を重ねる中で研究テーマを絞り込んでください。
●進路指導の時間も設けます。3年生は自分の問題関心をもとに研究するおもしろさを発見し、4年生には大学時代の学修を総仕上げする場としてください。
●例年どおりの留意点:原則として無断欠席・遅刻は厳禁です(ただし就職活動のため欠席する4年生には柔軟に対応する)。欠席の際は必ず連絡してください(E-mail:yatabe@shudo-u.ac.jp)。
●例年とは異なる留意点:新型コロナ対策のため、Zoomを使った遠隔授業としてゼミを運営しますが、教室外の行事(コンパや合宿)は当面おこなえません。積極的な参加態度を重視します。積極的な参加態度とは、テレビ会議システムにおいても積極的に発言する姿勢をいいます。
学習の到達目標 ①テキストやみずから検索した資料を読みこなし、研究課題を発見し、絞り込むことができる。
②報告者の発表を十分に聴き、理解した上で、自分なりの意見をまとめ、討論の中で発言することができる。
③自身の課題テーマについて、論文作成のための調査分析の結果をもとに研究計画書にまとめることができる。
授業計画 第1回 1回目: ガイダンス
第2回 2回目: 4年生の研究概要(昨年度の研究テーマ紹介)
第3回 3回目: 学術論文の検索方法、研究報告の方法
第4回 4回目: 文献講読①
第5回 5回目: 文献講読②
第6回 6回目: 文献講読③
第7回 7回目: 文献講読④
第8回 8回目: 合同ゼミ(研究テーマの設定)
第9回 9回目: 4年生の研究報告①
第10回 10回目:4年生の研究報告②
第11回 11回目:4年生の研究報告③
第12回 12回目:3年生の研究報告①
第13回 13回目:3年生の研究報告②
第14回 14回目:3年生の研究報告③、参考文献表の作り方、プロポーザルの書き方
第15回 15回目:まとめとしての課題学習
*上記は参加者の状況に応じて適宜変更することがある。
授業外学習の課題 ①毎回次回の課題が与えられるので資料を読みこなすなど準備して授業に臨む(60分程度)。
②みずからのテーマについては時間的に十分余裕を持って日頃から研究に取り組む。
③レジュメ、提示用ファイルの作成など、発表準備は数日かけて準備する。
履修上の注意事項 前期の授業は、Zoomを用いた非対面のオンライン授業とします。
①履修上の条件を満たしている4年生は、必ず「卒業研究」を履修してください。
②ゼミナールbまたは平和学・地域研究演習BⅡ矢田部クラスと同時履修すること。無断欠席・遅刻は厳禁(ただし就職活動のため欠席する4年生には柔軟に対応する)。出欠の取扱いは、欠席は3回まで、無断欠席は2回でゼミから放逐します。
③報告者はレジュメとパワーポイントを使って報告します。授業時間に資料配付ができないため、報告者は聴衆が資料印刷できるようにあらかじめMoodleコースにアップロードしてください。
④PCからのメールを受け取ることができるように使用機器を設定すること。また教員からの資料の配付、および参加者からの課題提出にはMoodleを利用します。
⑤例年は教室外の行事やゼミ間交流もおこないますが、コロナ禍において現状は実現不可能です。オンライン交流をおこなう際はできるだけ参加してください。
⑥夏季休暇明けにプロポーザルに基づいた「第1次論文草稿」の提出を求めます。

※ゼミの平常点については、以下のルーブリックを参照すること(前期と後期で共通)。
成績評価の方法・基準 学期末に参考文献一覧が添付されたプロポーザル(研究計画書)を提出する(50%)。加えて平常点(積極的な参加態度、プレゼンテーションの到達度、議論の内容、研究の視座)をルーブリックにより得点化し(50%)、総合判断する。詳細は開講時に説明する。
テキスト 教室でコピーを配布するほか、必要に応じて文献を指示する。
参考文献 斉藤孝・西岡達裕『学術論文の技法』新版、日本エディタースクール、2005年。
必要に応じて紹介する。
主な関連科目 ゼミナールb(平和学・地域研究演習BⅡ) 14クラス
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
メールによって教員に対し連絡を密接に取ること(連絡先は授業時に伝達します)。
各回の報告内容についてはその都度コメントするほか、前期のレポートや夏季課題については後期冒頭でフィードバックする。

■ルーブリック情報
  報告準備 研究テーマ 報告の組み立て プレゼンテーション チームワーク
十分に達成している (4点) 十分に時間をかけて準備している テーマが明確であり、研究の意義が明白に理解されている 序論本論結論の流れの中で主張がまとめられている 明快な補助資料を十分に利用し、議論を引き出す報告ができる 積極的にリーダーシップを発揮してゼミをチームとして牽引する
やや達成している (3点) ある程度よく準備している ある程度テーマを絞り込んだが、その意義がややぼやけている 報告内容の主張はあるが、まとめ方が今ひとつである 補助資料に自らの言葉を補足しながら報告している 同級生を思いやる気持ちがあり、マナーをわきまえている
改善の余地がある (2点) 最小限の準備をしている テーマがやや漠然とし、研究のねらいも曖昧である 主張が漠然とし、まとめ方も今ひとつである 補助資料の棒読み中心の報告である ゼミ生同士で普通に会話できる
あまり達成していない (1点) 準備不足である テーマが抽象的であり、研究のねらいもオジナリティに欠ける 主張があまりなく、まとめ方も適切でない 補助資料準備が不十分であり、意味不明な説明が多い ほとんど同級生と会話しない
全く達成していない (0点) 前もって準備をしていない テーマ設定の趣旨が理解できず、テーマが人まねである 報告のまとまりがなく、主張も的外れである 準備不足であり、意味不明な説明だらけである コミュニケーションを図れず、同級生を誹謗中傷する

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次
国際コミュニティ学部国際政治学科(演習科目) FGGP30801 2018~2020 3・4
国際コミュニティ学部地域行政学科(演習科目) FGRA30801 2018~2020 3・4