授業コード 70008401 クラス 01
科目名 ゼミナールa(2020) 単位数 2
担当者 宇野 伸浩 履修期 前期授業
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 グローバリゼーションの歴史と世界の先住民族(1)
授業の概要 16世紀以降、世界のグローバル化が進み、大航海時代のポルトガルとスペインのアジアや新大陸への進出、17~18世紀のイギリスやフランスなどヨーロッパ諸国による植民地形成によって、そこにもともと住んでいた人々は他の民族に支配されるようになりました。彼らを先住民族と呼びますが、彼らは、植民地や近代国家が形成される中で、様々な迫害、差別を受け、また同化政策の対象になったのです。ゼミでは、この先住民族をテーマにします。
ゼミ生は、自分が関心を持つ先住民族、あるいは先住民族を支配した国家を1つ選び、その歴史と現状を調べ、先住民の社会問題の解決策について考え、その成果をゼミで発表します。調べる対象は、欧米諸国の先住民族だけでなく、マレーシアのプナン族のように、アジアで近代国家がつくられたときに発生した先住民族・少数民族でも構いません。
学習の到達目標 世界各地の先住民族の歴史、彼らが置かれた境遇を理解し、先住民族がなぜ迫害されたのか、彼らが人間らしく生きるためには何が必要かを考え、それについて自分の意見を持つことができるようになること。
授業計画 第1回 イントロダクション アイヌの先住民族としての権利
第2回 アイヌのサケ漁事件と先住権
第3回 アイヌ語の特徴、萱野茂の二風谷ダム建設反対運動
第4回 オーストラリアの先住民族アボリジニ
第5回 アボリジニの「盗まれた世代」
第6回 アボリジニとウラン鉱山開発
第7回 テーマの選び方、「レポート作成計画書」の書き方。
第8回 選んだテーマについて各自の報告
第9回 「レポート作成計画書」の第1次提出
第10回 各自のテーマについての再調整
第11回 各自のテーマに関する文献の探し方
第12回 各自のテーマについてのレポート構想発表①
第13回 各自のテーマについてのレポート構想発表②
第14回 各自のテーマについてのレポート構想発表③
第15回 「レポート作成計画書」の完成と第2次提出
授業外学習の課題 テキスト講読の準備、ゼミ発表のためのパワーポイントの作成などの発表の準備、「レポート作成計画書」の作成などが授業外の学習になります。講読テキストの要約など毎回の授業外学習の目安は約1~2時間ですが、発表準備、「レポート作成計画書」の作成には目安として6時間以上かけてしっかりとりくんでください。
履修上の注意事項 自分が興味を持つことのできるテーマを見つけ、本を読み、しっかり考え、よい発表をすることを目指してください。第1~8および15回はMoodleによるオンデマンド型授業、9~14回はZoomによる同時双方向授業。
成績評価の方法・基準 ゼミ発表のパワーポイント、「レポート作成計画書」などの提出物、発表の内容、グループディカッションの内容などを総合的に評価します。
テキスト 玉木俊明『世界史を「移民」で読み解く』NHK出版
窪田幸子『「先住民」とはだれか』世界思想社
グループ・ディスカッションでは適宜新聞記事を用意します。
参考文献 萱野茂ほか『アイヌ語が国会に響く』草風館
小山修三ほか『多文化国家の先住民』世界思想社
主な関連科目 「民族と社会」「総合教養講義a(歴史人類学)」「異文化理解論」
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
ゼミの前後に適宜受け付けます。
あるいはメールでアポイントを取ってから、研究室を訪ねてください。
口頭発表については発表時にコメントをし、レポート作成計画書については提出までに授業内で各自にコメントをすることによりフィードバックを行います。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次
国際コミュニティ学部国際政治学科(演習科目) FGGP30801 2018~2020 3・4
国際コミュニティ学部地域行政学科(演習科目) FGRA30801 2018~2020 3・4