授業コード 70008306 クラス 06
科目名 基礎演習 単位数 2
担当者 矢田部 順二 履修期 後期授業
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 地域の国際化を考える:「となりの外国人」とわかり合うには? Intercultural Understanding in Our Town
授業の概要  2019年春、在留資格が拡大された「外国人労働者問題」ですが、定住外国人以外にも、現在の日本社会には多くの外国人が、働き、学んでいます。たんに労働力として扱うのではなく、「となりの外国人たち」と共存し、住みやすい地域を作るにはどうしたらいいのか、このゼミでは考えます。
 具体的には指定する教材の分析を通じて、異文化理解の要点を押さえ、さらに在留外国人の法的問題や外国人受入の現状と課題などを学びます。その上で、チームを編成し、留学生や技能実習生の現場、あるいは行政の担当者を訪問し、実際に広島における国際化の現状をインタビューし、結果をグループ発表します。
 座学と実践を通して、異文化出身の「隣人」とわかり合うために、われわれは何を考え、何をすべきなのかを考えます。
※この授業は原則、対面式授業で運営する予定です。ただし、新型コロナウィルス感染症の社会状況によってはオンライン授業(Zoomによる)に切り替えることがあります。感染防止の観点から授業運営方法を変更する際はその指示にしたがってください。
学習の到達目標 ①テキストやみずから検索した資料を読みこなし、問題の背景を把握することができる。
②体験活動に真摯に取り組み、異文化コミュニケーションから、課題を探ることができる。
③テキストの報告や学外活動を元に、補足資料を検索しながら、レポートをまとめることができる。
授業計画 第1回 第1回:09/17 ガイダンス、クラス形成
第2回 第2回:09/24 異文化理解に関する文献輪読①
第3回 第3回:10/01 異文化理解に関する文献輪読②
第4回 第4回:10/08 日本の国際化に関する基礎文献の輪読①
第5回 第5回:10/15 日本の国際化に関する基礎文献の輪読②
第6回 第6回:10/22 学外調査項目をまとめる
第7回 第7回:10/29 日本の国際化に関する基礎文献の輪読③
第8回 第8回:11/5  日本の国際化に関する基礎文献の輪読④
第9回 第9回:11/12 学外調査の中間報告
第10回 第10回:11/19 学外調査結果のまとめ
第11回 第11回:11/26 学外調査報告①
第12回 第12回:12/3 学外調査報告②
第13回 第13回:12/10 学外調査報告③
第14回 第14回:12/17 ふり返りと課題の整理
第15回 第15回:12/24 地域の国際化を考える
*1月7日にまとめの授業をおこなう。
*上記授業計画は、学外学習先の都合等で変更することがある。
授業外学習の課題 ①毎回次回の課題が与えられるので資料を読みこなし読書ノートをつけて授業に臨む。
②レジュメ作成など、授業外学習の時間に準備する。(①と②で、90分程度)
履修上の注意事項 ①初回の授業は対面式でおこないます。ゼミの運営方法、注意事項等を説明するので必ず出席してください。
②新型コロナウィルス感染症防止の観点から、自身の健康管理には十分注意してください。また、健康管理報告を求めます。
③教室内の報告時には、報告者はプレゼンソフトとレジュメを使って報告します。
④出欠の取扱いは、欠席は3回まで、無断欠席は2回でセミ生失格とします。通院等の場合は相談すること。
⑤授業時間とは異なる時間帯に調査をすることもあるのであらかじめ承知してください。
⑥学外調査においては、社会人としてのマナーを守ることが必要です。これができない場合もセミ生失格になります。
⑦対面式授業を実施するので、検温の徹底など健康管理をお願いします。少しでも体調に異変を感じたら連絡をください。
成績評価の方法・基準  学期末にレポートを提出します(2000字程度)。そのレポートを40%、および読書ノート・活動報告の提出が30%、また日頃の参加態度(予習の程度、プレゼンの内容、議論への参加、ゼミへの貢献)を30%によって総合的に評価します。
テキスト 教室でコピーを配布するほか、必要に応じて指定します。
参考文献 履修者の関心、地域の国際化に関する社会の動向などを見て、適宜、教室で紹介します。
主な関連科目 体験実践A(IGL)、体験実践論
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
授業が終わった後に、質問と相談に応じます。
木曜日の昼休みをオフィスアワーとするほか、メールによって教員に連絡を取ってください(連絡先は授業時に伝達します)。
また学習状況について教室内で適宜コメントするほか、レポートの採点結果については、学期終了後にMoodle上に講評をアップロードします。

■ルーブリック情報
  優れている やや優れている やや努力を要する 努力を要する
文献研究の内容 資料の内容を正確かつ深く読み込み、正確に要旨を把握した 資料の内容をおよそ理解し、要旨もだいたい把握できた 資料の内容理解にむらがあり、要旨のとらえ方が不十分である 資料の内容理解に誤りがあり、要旨の把握も間違っている
報告とプレゼン レジュメと提示資料の特性を活かした工夫がされ、惹きつけるプレゼンができた レジュメと提示資料を整えることができ、資料に頼ったプレゼンがされた レジュメと提示資料が不十分で、重複も多く、プレゼンも不十分だった レジュメと提示資料の準備ができず、プレゼンも支離滅裂であった
訪問交流の準備 訪問交流の目標を明確に設定でき、交流に必要な準備を十分にできた 訪問交流の目標設定はしたが、交流準備にやや不十分さがあった 訪問交流の目標設定があいまいで、交流準備もほぼ不十分である 訪問交流の目標設定ができず、交流準備も何もできなかった
訪問交流時の態度 マナーを十分わきまえ、明るく積極的であり、異文化への敬意があった 最低限のマナーを守り、一通りの会話はできたが、やや積極性に欠けた マナーに欠けるところがあり、コミュニケーションも途切れがちであった 相手に対する敬意がなく、コミュニケーションにも非常に消極的だった
体験からの課題発見 学外学習の体験を踏まえ、外国人留学生の抱える課題を正確に把握できた 学外学習の体験から、外国人留学生の課題は見つけたが、やや曖昧だった 学外学習の体験から課題を考察したが、あまり課題発見につながらなかった 学外学習の体験を活かせず、外国人留学生の課題を全然発見できなかった

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次
国際コミュニティ学部国際政治学科(演習科目) FGGP20801 2018~2020 2
国際コミュニティ学部地域行政学科(演習科目) FGRA20801 2018~2020 2